話題のSSW崎山蒼志くん、大好きなハードオフに行くの巻っ!(後半)
気になった機材を試奏してみよう!
オーディオサロンを堪能したあとは『ハードオフ 楽器スタジオ 吉祥寺店』に戻り、試奏室で気になった楽器を弾いてみることに。こちらのお店は完全防音の試奏室を完備。これは楽器ファンはたまらないポイントですね! 崎山くんが持っているのは1965年製のギブソンSG(販売価格:896,400円)。ピックアップはステッカーナンバードのP.A.Fです(※裏面に特許番号を記したステッカーが貼られている、同時期モデルのピックアップ)。
崎山くん、滅多には触れない1965年製ギブソンSGの印象は!?
崎山くん「わっ! 音のまとまりがバンってくる感じ! すごい力強い音ですね。ネックも年季が入っていてさすがっていう感じです……!」
控えめなコメントに反してプレイは非常にアグレッシヴ! 崎山くんのキレのあるカッティングが試奏室に響きわたります。ギブソンSG、すごく似合いますね!
続いて店内でひと目ぼれしたイタリアンビザール(CRUCIANELLI/販売価格:297,000円)を試奏。Gラヴも使っているギターだそうです。
崎山くん「これもすごくいい! さっきのSGも個性的ですごくよかったですけど、個人的にはこっちのほうが音に広がりがあって好きかもしれないです」
マリオ「家ではどんなアンプを使ってますか?」
崎山くん「フェンダーの15Wの真空管アンプを使ってます」
マリオ「おお、真空管アンプなら15Wでも大きな音が鳴るのでは?」
崎山くん「そうなんです! けっこう鳴ります」
ということで、今回の試奏でもフェンダーのツインリバーブを使っています。
そして崎山くんが最近メインで使っているエレキギターが登場。オールドのダンエレクトロ! さらにハードオフのギターストラップがついてる! ダンエレクトロのギターとフェンダーの真空管アンプで、普段のセッティングに近づけてからエフェクターを鳴らします。
崎山くん「うわー!どっちもすごくいい! ほしい!(無言で数分間、弾きまくる)」
マリオ「(うわー!ギター超かっこいい!)」
崎山くんのこの笑顔! 買ってあげたい!!
そして、これから始まるツアーに備え、アコギ用のハードケースを購入していました! 『ハードオフ 楽器スタジオ 吉祥寺店』楽しんでもらえたようで嬉しい! よかった!
崎山くん、ハードオフの魅力って?
(聞き手:宮城マリオ)
——最近はかなり多忙だと思いますがハードオフに来るのは久々ですか?
行くといろいろ買っちゃうので、最近は行くのを堪えてたんです(笑)。学校帰りに行ける店舗があるんですけど、がまんして行かないようにしてて。いや、でも……そんなこと言いながらけっこう行っちゃってるかもしれないです(笑)。
——(笑)。ハードオフで買うのはやっぱり弦や小物?
よく買うのは弦です。よく弦を買うんですけど、中古のCDを見たりレコードを見たり、エフェクターを見たりもしています。この前はヤマハの安いディストーション買いました。
——安いものもけっこうありますもんね。
古いものとかちょっとボロボロだったりしてると安く売ってますよね。それでかわいそうになって買っちゃったり(笑)。
——学校帰りによく行ってたりすると、なにが売れちゃったとか、新しいのが入ったなぁとか、そういうのがわかって楽しいですよね。
そうなんですよね。この前スタインバーガーのベースがあって欲しいなと思ってたんですけど、売れてなくなっちゃいました……。
——同級生と一緒にハードオフ巡りをしたりします?
めちゃくちゃしたいです。楽器をやっている友達はいるんですけど、あんまりそういうタイミングがなくて。
——確かに高校生はお金ないもんね……。ハードオフに行くときにはどんな順序で店内をまわるとかって決まってますか?
ありますあります! まず店に入ったら「ペーペペッペッペ♪」って曲が聴こえて(※例の店内BGMのこと)、「あっ、ハードオフに来た!」って気持ちになってワクワクして。それで店内を縦横無尽に(手をくねくねさせながら)見てまわって、最終的に弦を買って帰ります。買いたいものがあってもお金が足りないので。だから弦だけ買って帰ります。
——アクセサリー関係が手に入るのは嬉しいですよね。崎山くん、エコポ貯めてる? ハードオフのアプリで貯められるポイントなんですけど。
それ知らないです。貯めてないです!
——来店するだけでポイントが貯まるんですよ。ポイントが貯まるとクーポン券になるんです。実はぼくは今日もさりげなくポイントが貯まってました。
そうなんですか! 絶対アプリ入れないと!
——崎山くん的にこんなハードオフがあったらいいなっていう希望はありますか?
う〜ん、それはまさにこのお店ですね。品揃えも環境も本当に素晴らしかったです。あっという間に時間が過ぎてました。
——確かにここは理想のお店ですよね。
定番の機種からヴィンテージまであって、さらにビザールギターがこんなに置いてあるなんて。楽器屋さんでもなかなかないですよね。僕はビザールもそうですけど、少し昔のフェルナンデスとかグレコのちょっとチープなギターとかがすごく好きで。そういうちょっと微妙なものが置いてあるとグッとくるんですが、かなり魅力的なギターがたくさんありました。
——ハードオフって全国にありますけど、ハードオフがなかった頃は弾かなくなった楽器は家のなかで眠っていたと思うんです。でもハードオフができたことによって、それらが買い取ってもらえるようになって店頭に並ぶようになった。ぼくはいろんな地域のハードオフに行っていますけど、どこに行っても「おお…、こんなものが」っていう出会いがあるんですよね。「このハードオフの近くに住んでいる人が、昔、この楽器を使っていたんだ!」って想像するのが楽しくて。
すごくいい話ですね……。
ファーストアルバムのお話
——アルバム『いつかみた国』のお話も聞かせてください。ファーストアルバムとなりましたが、崎山くんはいままでにレコーディングの経験はあったんですか?
以前、参加したコンテストの優勝賞品みたいなのでレコーディングをしたことはあったんですが、今回みたいなレコーディングは9月にリリースしたシングル(『夏至 五月雨 神経』)以来です。
——プロのレコーディングはどうでした?
緊張しましたけど、やっぱりすごく楽しかったです。スタジオに着いたとき「おおーっ!」ってなりました。「おおーっ!でかい卓だ! うわーっ!」って。
——レコーディングで使ったギターは?
オベーションとヤマハのアコースティックギターです。オベーションは自分のもので、ヤマハは東京でお借りしました。そのヤハマのギターと同じものを自分も持っているんですけど、レコーディングで上京するときに荷物が多くてアコギを2本持って行くのが大変で……。なので同じモデルを持ってる知り合いのミュージシャンに貸していただきました。ピックアップは既製品から変更してありました。
——自分で打ち込みをしたという楽曲(『龍の子』)も収録されてます。すごく楽しんで作ったんだろうな、という空気感がある曲になっていますね。アルバムのなかでもいいアクセントになっていると思います。
めちゃめちゃ嬉しいです! あの曲は自宅の和室で30分くらいで作りました。iPadを使って打ち込みをしながら。声は自宅で録ったものを使っているので、生々しい仕上がりになっていると思います。
——今回のアルバムに収録されている曲はいつごろ作ったものですか?
今年の夏に作った曲が多いです。新曲は作り続けているので、またどんどん出したいです。
——アルバムで聴いてほしいところは?
全部聴いていただきたいです! 弾き語りの曲はライブっぽい感じを、『龍の子』は打ち込みの曲の異質感を楽しんでいただけたら嬉しいです。
——さて、これからツアーが始まりますが、意気込みを教えてください。
東名阪と浜松でライブをするんですが、ワンマンライブは初めてなのでドキドキしています。『日村がゆく』に出たころはツアーをするなんて思ってもいなかったですから。正直、いまの状況がまだよくわかってないですが……観に来てくれたみなさんが「来てよかった」と思ってくれるようにパフォーマンスできたらなと思います。
——今後、ツアーでさらにいろんなところへ行くことになると思いますが、ライブの日にちょっと空き時間があったりしたら、近くにあるハードオフへ行ってみると楽しいですよ。
はい、行きたいです! おすすめのハードオフはありますか?
——どこのハードオフに行っても素敵な出会いがあるのでどこもおすすめなのですが、強いて言うなら新潟にある『楽器スタジオ』ですね。
行ってみたいです。新潟はハードオフのお膝元ですもんね。
——いつかぼくが浜松のハードオフに行くとき一緒に行ってもらえませんか?
もちろんです!
——今日は楽しかったです! 楽しすぎて外もすっかり暗くなっちゃいましたね!
僕も楽しかったです! ありがとうございました!
ハードオフ 楽器スタジオ 吉祥寺店
住所:東京都武蔵野市吉祥寺東町1-4-27アソルティ吉祥寺エスト2F
営業時間:11:00〜21:00(土・日・祝日:10:00〜21:00)
定休日:年中無休
崎山蒼志ファーストツアー『国と群れ』
・2月9日(土)静岡県・浜松 窓枠
・2月11日(月)東京都・浅草 雷5656会館(13:00/16:00 2公演)
・2月16日(土)愛知県・名古屋 Live & Lounge Vio
・2月17日(日)大阪府・心斎橋 Music Club JANUS