アイドルレスラー伊藤麻希に「80万円かけて小顔整形」の真相を聞く〜借金完済は2023年を予定

特集・インタビュー

[2019/5/31 12:00]

5月3日に行われた東京女子プロレスの後楽園ホール大会で、“戦うクビドル”伊藤麻希がまた吠えた。アジャ・コングに敗北した伊藤は、試合後のマイクで突然「伊藤ね、小顔整形したの。80万円かけて」と告白したのだ。この衝撃発言はネットニュースでも大きく取り上げられた。破天荒な生き様で“新時代のカリスマ”の異名も持つ伊藤。でも、80万円も借金背負って大丈夫!?

昨年12月、タイトルマッチ前に整形していた

――整形告白は、Yahoo!ニュースのトップにもなるほど話題になりましたね。

ここまで話題になったのは、LinQ(伊藤が2017年まで所属していたアイドルグループ)をクビになったとき以来です。でも、あの場でカミングアウトする気は全然なかったんですよ。最初に「令和を代表するレスラーになる」みたいなマイクをしたら、いまいち会場が盛り上がらなくて、このままで終われねーなと試合後の勢いで言っちゃいました。控室に戻ったら、ちょっとざわざわしましたよ(笑)。みんなダイエットか化粧で雰囲気が変わったんだと思っていたみたいです。

――いつ整形したんですか?

去年の12月です。タイトルマッチ(※)に向けてバチバチの試合していた頃で、何やってんだって話ですけど、やっぱり私は頭がおかしいんですよ(笑)! 思いつきでやっちゃったんですよね。鏡を見たときに「今日すごい頬下がってるなー」と思って、試しに手でキュッと上げてみたら、いい感じになったので、「これ、脂肪取ったら顔小さくなるんじゃない?」と、すぐに某整形外科に連絡しました。80万円かかるって言われたけど、ローン組めばなんとかなるかなって、その場で決めちゃった!
(※編注:伊藤は1月4日の後楽園ホール大会で、当時王者の山下実優に挑戦。12月は前哨戦が詰まっていた)

――具体的にどんな手術を受けたんですか?

脂肪吸引と、あとエラボトックスっていう、エラの筋肉を弱めて顔を小さくする注射を受けました。でも「あなたは顔がデカすぎるから」って、普通の3倍量の注射をすることになって、だから料金も3倍になって……。さすがに顔に注射を打つのは怖かったんで、手術前に医者の人に「やっぱり無理かも」って相談したら、モヤッとボールみたいなのをふたつ渡されて、「それを握ったら痛くないよ」と言われたので、握り締めて我慢しました(笑)。

――お医者さんには、「実はプロレスラーなんですが、試合をしても大丈夫ですか?」みたいな相談もしたんですか?

相談したかったんですけど、自分の素性をあまり明かしたくなくて……。だから、総合格闘家の振りをして、「試合がある」と伝えました。1ヶ月は控えてくださいって言われたんですけど、結局3週間後には試合していました。ダウンタイムと戦いつつ、トレーニングしつつ、3週間後に試合しつつ。あまり思いつきでパンパンやらない方がいいなと感じました(笑)。

整形前からビジュアルは右肩上がりだった

――ダウンタイム(手術後の腫れがひくまでの期間)はなかったんですか?

めちゃめちゃありました。脂肪吸引した当日から顔が2倍にふくれたんですよ。外歩けないレベルに腫れて、もう治らないんじゃないかとブルーになっていました。スケジュールの調整も大変でした。さすがに舞台稽古のときはマスクを取らないといけないので、マスクを外すかわりにマフラーを巻いてごまかしていました。

――意外とバレないものなんですね。

そう。手術から大体1ヶ月で腫れが収まって、いったん元のサイズに戻ってから、だんだん顔が小さくなっていくんですよ。徐々に変化していくものだから、みんなも「ダイエットしたのかな?」くらいに思っていたみたいです。でもひとつ言いたいのは、化粧とかをいろいろ研究していたので、整形前から「最近かわいくなった」とは言われていたんですよ! だから、もともと右肩上がりだったところに整形で拍車をかけた形です。

――試合後の会見では、「今度は鼻と目を整形したい」と話していましたね。ヤフコメでは、「この子は整形依存になりつつある」とさっそく批判されていましたが……。

ヤフコメ民は厳しいからね(笑)。いや、でもまさしくそのとおりです……! 鼻を高くしたいんだけど、プロレスしてるかぎり、鼻に何か入れるのは危ないんですよ。だから鼻は引退後かな! 目は今のままでも結構好きなんですけど、アニメっぽい顔になりたいので奥二重から並行二重にしたいですね。

――しかし、せっかく整形したのに、アジャ・コングのほうが小顔だったそうですね。

アジャ、意外と小顔なんですよ! あんなに体が大きいのに! 試合でボコボコにされただけじゃなくて、80万もかけて整形したのに顔の小ささでも負けた。「私の人生って何なんだろう?」と思ったら、むしゃくしゃして整形告白しちゃいました(笑)。

“ライフイズコンテンツ”すぎて、青木真也超え!?

――総合格闘家の青木真也選手もTwitterで、伊藤さんの整形告白に対して、「ライフイズコンテンツ過ぎるだろ」とツッコんでいました。

えー、そうだったんですか? 知らなかった! うれしい!

――「ライフイズコンテンツ」を掲げている青木選手から「ライフイズコンテンツ過ぎる」とツッコまれたという……。

わはは! いやー、私はもう青木真也を超えたんですね……。借金はこれからもいっぱい抱える気がするんですよ。思いつきで行動しちゃうタイプなんで、困っている人がいたら簡単にお金貸しちゃいそう。

――借金返済の目処はどうなっているんですか?

2023年には返済できている予定です。だから大丈夫かな! 借金80万円背負ったって聞いて、試合後の物販はたくさん人が来て貢いでくれました。ありがたい(笑)。でも、「整形しなくてもかわいかった」みたいなことを時々言われるんですよね。悪気はないんでしょうけど、私の“かわいい”はあなたのものじゃないので、その言葉には賛同できません。私が決めてやったことなんだから、他人がどう言おうと私はこう行く。もっとかわいくなりたいっていう純粋な気持ちで走っているんで、正直そういうのはウザいなって思っちゃうんですよ。

――「かわいくなった」と実感する瞬間はありますか?

過度にあります! 朝起きて鏡を見るたびに「整形してよかった」と思います。前までは、「今日もむくんでるな……」だったのに、今は、「今日も最高!」ですから。試合中の写真も当たりが多くなりましたし、自分の中では大成功です。「男ができてかわいくなった」みたいな噂もありましたけど、そういうのじゃない! 自力だから! 金の力だぞ! ……整形のほかにも私はまだ爆弾を抱えているので、これからも小出しにしていくでしょうね。このインタビューだって、全部伏線かもしれませんよ(ニヤリ)。

伊藤麻希

1995年7月22日生まれ、福岡県出身。2011年にLinQ加入。2017年6月にLinQとしての活動を終了させた後は、東京女子プロレスでプロレスラーとして活動中。熱のこもったマイクパフォーマンスで、「新時代のカリスマ」と呼ばれる。また、エンターテインメント集団・トキヲイキルのメンバーとして、舞台出演など幅広く活躍している。6月1日に行われる東京・新木場1stRING大会(https://www.ddtpro.com/schedules/2208)では、『東京プリンセスカップ』1回戦として、「歌って、踊って、闘える」最強のアイドルを目指すアイドルグループ・アップアップガールズ(プロレス)のらくと対戦する。

取材・文 / アイドルライター原田イチボ@HEW