ショッパー、ミルキーペン、スミスのセンロク……平成の女子高生の不思議なブームを改めて振り返る
1990年代、2000年代の平成のガールカルチャーを主にSNSで発信しているTajimaxです! 今回は、平成の女子校生たちのルーティーンを振り返りながら、当時、彼女たちの間で流行した不思議なブームを振り返っていきたいと思います。私にとっては今からずいぶんと前のことですが、現代では新鮮に映るかもしれませんし、もしかしたら今も昔も案外、大差がないかもしれません。それでは“1990年代後半〜2000年代初め”にスポットを当てながら、平成の女子高生のルーティーンを振り返っていきたいと思います!
【朝】みんなお気に入りを持って登校! ショッパーは女子高生のマストアイテム!
レジ袋が有料となった現在では、エコバックやマイバックも定番になりつつありますが、1990年代から2000年代初めでは、特に“エコ”を意識しているわけでもないのにショッパー(ショップ袋)を常に持ち歩くのがブームになりました。現在ではさまざまなショップのサブバックがあり、エコバックの役割を果たしていたりしますが、当時のショッパーはエコバックのごとく、体操着入れからお弁当の汁漏れ防止のためなど……フルで大活躍!
他校のスクールバックを持つ流行もありましたが、校則で指定バックに縛られている場合、唯一ギリギリそれを免れたのはショッパーでした(私の学校は厳しく、校門で怒られましたがそれでもなぜか没収までにはいかなかった)。
登校中にそれぞれの好きなショップや憧れのショップの袋を持っていた女子高生たちの景色は懐かしいです。人気のショップや普段なかなか手が出せないショップはちょっと自慢だったり……。みなさんのお気に入りはどこのお店のショッパーだったでしょうか?
【News】Jassieがリバイバル!
なんと令和にJassieがリバイバル! ショッパーをモチーフにしたカジュアル&ポップなアイテムで令和のコーデにもバッチリ合いそう!
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【授業中】授業中はこそこそお手紙タイム! お気に入りの文房具はミルキーペン!
いつの時代も文房具アイテムは女子高生の必需品ですが、1990年代から2000年代も大人気! 今でもいろんな文房具がありますが、当時は「ミルキーペン」の登場にみんな心を奪われました。かわいいパステルカラーやミルキーペンが“映える”黒地のペーパーも珍しく、“書く”ということに夢中になりました。また、ミルキーペンのほかにポスカも定番でしたが、手紙にはゲルインクのカラーボールペンが人気でした。手紙の折り方もさまざまでしたが、定番だったのは画像の折り方だったのではないではないでしょうか?
ミルキーペンだけをピックアップすると文房具ブームも1990年代後半の印象が強いですが、振り返ると1990年代前半からずっと女子高生にとってカラフルな文房具は必需品でした。スマホ時代の今でも人気ですから、いつの時代も女の子と文房具や“書く”こととは切っても切れない関係なのかもしれません。ちなみに私が手紙を書いていたのはもちろん……授業中です!
【昼休み】冬は特に欠かせない! 平成の女子高生はジャージ愛がすごかった!
今でも女子高生たちの間で流行っているのかはわかりませんが、当時の私たちはジャージが手離せませんでした。昼休みにはスカートの下にジャージを履いている女子を廊下でたくさん見かけていたものです。
特に寒い冬は、授業中も1日履いて過ごすくらいのジャージ愛! 私の場合は学校指定のかなりダサいジャージでしたが、なぜかあの頃はスカートの下に履くとどことなく安心感がありました。学校指定のジャージは少しダサさがありますが、1990年代後半はダンス&ボーカルグループのSPEEDやDA PUMPがカッコよくジャージで踊っていたのもあり、それまでのジャージのちょっとダサめなイメージを覆すかのように、ジャージのステイタスがグンと上がりました。
当時の人気は、やんちゃ感も出る「シャカシャカ」と呼ばれたナイロンタイプでしたが、よりオシャレに私服でも着こなしたい場合にはadidasも大人気! 地元着でも私服でも1枚はお気に入りのジャージを持っておきたい……そんな時代を過ごしました。
現在は、韓国のファッションブランド「NERDY」のジャージをK-POPアーティストがよく着用していて、再びジャージが人気ですね。いつの時代もジャージの流行を牽引するのはアーティストなのかもしれません。
【放課後】ルーズソックスに履きかえて遊びに! ルーズソックスは“スミスのセンロク”が定番!
1990年代の女子高生といえば……というと必ずあがるのがルーズソックス! 靴下といえども、ハイビスカスとラブボミラー(ファッションブランド・ラブボートの手鏡)と同じくらいに1990年代の女子高生のイメージアイコンとなる存在になりました。令和に入り、最近も再び脚光を浴びていますが、改めて振り返るとソックスの長さやタイプは違えども、1993年に人気が出始めたときから1990年代後半、そして2000年代初めまで意外と長く人気だったのが驚きです!
購入先もさまざまでしたが、当時はソニープラザ(現プラザ)での購入が人気でした。定番人気は“スミスのセンロク”! 靴下ブランドのイー・ジー・スミスの1600円のもので、1400円、1800円のものもあったことからそう呼ばれていました。みなさんがイメージする1990年代後半のルーズソックスも、そのまま履く人もいれば、ゴムを抜いたり引っ張ったりしてあえてたるませてカスタムする人もいたり……と当時はほんの少しの長さのこだわりに余念がなかったです。私の場合はハイソックが指定だったので、残念ながら学校ではルーズソックスを履くことができなかったのですが、放課後こっそりと履き替えていたあの頃が懐かしい……。ソックタッチもマストアイテムでした!
【休日】待ちに待った休日は……友達と渋谷でショッピング! 109のカリスマ店員は女子高生の憧れ♡
部活にバイトに勉強……そして、あっという間にきた休日は友達とショッピング! とはいえ、学生なのでウインドウショッピングがメインでしたが……。令和に入って109もロゴが変わり、お店も変わり、どんどん変わってきていますが、当時も今も賑わいは変わらなかったです。1990年代後半はカリスマ店員が人気を博した時代でもあり、各店舗のカリスマ店員は女子高生の憧れでした。当時の渋谷といえば、まさに109やセンター街がすぐに浮かびますが、現在はなくなってしまったスペイン坂の中華雑貨店・大中へ行ったり、そのまま明治通りのショップ散策に行くのも人気でした。当時は明治通りのショップも雑誌でいつも特集が組まれるほどの大人気でしたので、なんだかんだ渋谷に行くと1日が過ぎるのが早かったです。
私の場合は、そのまま渋谷から原宿まで歩くのが定番のコースでした。お目当ては古着!意外にも、当時はギャル系でも原宿系でも古着は共通の人気があり、「シカゴ」や「HANJIRO」も常に人が多かった記憶があります。値段の安さもピンキリでしたが、一点物を探す楽しさやお店の雰囲気も含めて古着屋に行くのが楽しみでした。
ラフォーレ原宿や竹下通りもそうでしたが、原宿には渋谷とはまた少し雰囲気が違うパワーがありました。そんな当時の“古着ブーム”も、再び到来しているので流行20年回帰といいますか、時の流れを感じてしまいます。