個性派エフェクターをそろえるLEP INTERNATIONAL、昨年いちばん売れたエフェクターは！？　今年の注目アイテムは！？

[2022/3/25 12:00]

LEP INTERNATIONALの川村代表を直撃！

春からの新生活に向けてエンタメ好きがまずやること、それは新しいエフェクターを買うことだろう。当たり前だ。そこで今回は自社ブランドのエフェクターを含め、世界中の個性派エフェクターを取り扱うLEP INTERNATIONALの川村朋和代表を直撃。この春のエフェクター選びの参考になるお話を聞かせてくれた。

――個性的なエフェクターを多数そろえるLEP INTERNATIONALさんですが、昨年いちばん売れたエフェクターといえばズバリどちらになるのでしょうか!?

はい、岩下の新生姜さんと自社ブランドEffects Bakeryでコラボレーションをさせていただいた『NEW GINGER FUZZ』になります。

Effects Bakery『NEW GINGER FUZZ』

――おお、これはすごいエフェクターですね！　まさに新生姜！

ちょっと洒落みたいな商品なんですけど……これが思いの外たくさんの方に購入していただきまして。岩下（和了）社長がSNSにとても強いので、SNSで宣伝してくださったことで話題になったんです。Effects Bakeryは価格も3000円から4000円台なので、購入していただきやすいというところもあったのかなと。あと、ABEMAでもおもしろい商品としてご紹介していただいたのも大きかったです。

――確かにこれは話題にしたくなりそうです。どういった経緯で誕生した商品なのでしょうか？

以前に別の商品でピンク色のエフェクターをSNSで紹介したときに、ギター好きでいらっしゃる岩下社長に絡んでいただきまして。そのときに「何か一緒にやれたらいいですね」みたいなお話をさせていただいて、それが実現した商品になります。

――こちら音の特徴はどんな感じなのでしょうか!?

最初は新生姜の爽やかなイメージでブースターを作りたいと思ったんです。それを岩下社長にご提案したんですけれども、どうしても歪みが強いファズを作りたいと。

――（笑）。

新生姜でファズってどうかなとは思ったのですが、試行錯誤をして最終的にトレブルを効かせたちょっとキラキラするようなファズに落ち着いたんです。

――新生姜のテイストを入れたと。

はい、そうです（笑）。シャキシャキした感じの。

――完成品を岩下社長に渡したときはどんなリアクションでしたか？

ものすごく満足していただきました。ご自身でも弾いていただいて動画をSNSにアップしていただいたり、『岩下の新生姜ミュージアム』（同社の企業博物館）にも置いていただいたりもして嬉しかったですね。

――本格派のエフェクターも取り揃えているLEP INTERNATIONALさんですが、こういった変り種が売れることに対してはどのような気持ちですか？

Effects Bakeryもそもそも“パン”をモチーフに、明るい気分になれるようなノリで作ったブランドでもありますので、単純に嬉しいですよ。Effects Bakeryの商品は毎回でき上がっていくにつれて「これ大丈夫かな……？」って迷いが生まれることも多いですが（笑）、変なアイテムを喜んでくれるお客様もたくさんいらっしゃいますので、そういった方に楽しんでもらえるようなところまでしっかり落とし込みたいなと思って作っています。

Effects Bakery『あんバターコッペドライブ（福田パン謹製）』

Effects Bakery『Bagel OverDrive』

Effects Bakery『Melon Pan Chorus』

――特に最近は変わり種が売れるような感じなのでしょうか？

この仕事を始めて15年ぐらいになるんですけれども、当時はブログがメインの情報発信ツールだったところが、最近はTwitterとかInstagramになってきて、どんどんテキストよりも画像での訴求が主流になってきていますよね。ですので、最近は商品のビジュアルが改めて重要なポイントになってきているなと感じていまして、そういう部分でも変わり種の商品が好まれているのかなと思います。

――なるほど。Effects Bakeryの商品にはそれぞれにパンの名前がついていてとても可愛いですが、川村社長はパン好きなんですか？

普通にラーメンとかのほうが好きです。

――え！

Effects BakeryはストレイテナーのOJ（大山純）さんが関わってくれているのですが、ブランドを作るにあたってお酒を飲みながらミーティングをしたんですよ。それで、ものすごく飲んで。そしたら次の日にパンになっていて（笑）。

――パンの話をするなんて、絶対に楽しい飲み会じゃないですか（笑）。

全然覚えてないんですけど。酔っ払ってパンの話してたみたいで（笑）。

――そういった楽しいノリから商品が生まれているんですね。

Effects Bakeryも最初は「なんでパンなの!?」って言われていたのに、新生姜のエフェクターを出したら「なんでパンじゃないの！」って言われたりもして（笑）。ツッコミも変わってきたなと。

――ご紹介いただいた『NEW GINGER FUZZ』のほかに興味深い売れ方だったエフェクターはありますか？

コロナ禍ということもあり、いろんな方とディスカッションしながらの商品づくりができなくなってしまったので、プリンターを導入しまして、若手のイラストレーターさんのイラストをエフェクターにプリントして期間限定または数量限定で販売するということをやっているんです。

――なるほど。

自社のブランドAnimals Pedalでの取り組みなのですが、これも今の時代だからこそ生まれたアイデアですね。デザイン的にSNS映えするので、海外の方にもたくさんご購入いただきまして、今後は海外のイラストレーターさんとのコラボ商品なども考えています。