『BRADIOのファンキーハンター』【第4回:世界を揺らす“ソウル×ロック”サウンド Vintage Trouble編】

連載・コラム

[2016/4/17 12:00]

人気上昇中の若手ファンキーロックバンドBRADIOが、より“Funky!!”なバンドを目指すべくファンキーなヒト・コト・モノに出会いに行く連載!


Vintage Troubleのファンを公言していたBRADIOが、なんと4月4日に大阪BIGCATで行われた彼らの日本公演のサポートアクトを務めることに! 今回はそんな記念すべき日にBRADIOとVintage Troubleの対談を敢行した。

BRADIO。左から酒井亮輔(ベース)、田邊有希(ドラム)、真行寺貴秋(ボーカル)、大山聡一(ギター)

ライブもバッチリ盛り上げたBRADIO。キレのよい16ビートのグルーヴにVintage Troubleファンもうなりを上げていた!!

Vintage Troubleとは?

左上から時計回りにリック・バリオ・ディル(ベース)、リチャード・ダニエルソン(ドラム)、タイ・テイラー(ボーカル)、ナル・コルト(ギター)

2010年、R&Bグループでボーカルとして活動していたタイ・テイラーが、ナル・コルト(ギター)、リック・バリオ・ディル(ベース)、リチャード・ダニエルソン(ドラム)とともにロサンゼルスで結成したバンド。ソウルとロックを掛け合わせたエモーショナルな音楽&ライブパフォーマンスが話題となり、2011年にアルバム『ボム・シェルター・セッションズ』でデビュー。その後、瞬く間に世界的バンドへと駆け上がり、ブライアン・メイ(クイーンのギタリスト)やボン・ジョヴィ、レニー・クラヴィッツ、ローリング・ストーンズ、AC/DCなどそうそうたるバンドと共演。“世界一のライブバンド”とも称されるバンドだ。

そんな彼らが4月に敢行した日本ツアー。東京公演(4月7日)はウルフルズ、横浜公演(4月8日)はGLIM SPANKY、名古屋公演(4月5日)はSCOOBIE DOという豪華な面子がサポートアクトを務めることがアナウンスされ……なんと大阪公演(4月5日)はBRADIOがサポートアクトを務めたのだ。ブルージィでありファンキーでもある彼らの音楽はBRADIOにも影響を与えており、そんな憧れのバンドとの対談にテンションマックスのBRADIOメンバー。その興奮の対談の様子をお届けしよう!

INTERVIEW

当初は2対2の予定だったが、Vintage Troubleメンバーの「全員でやろうぜ!」のひと言で4対4の対談に!

貴秋:今日はよろしくお願いします!

VINTAGE TROUBLE(以下、VT)一同:こちらこそ!

貴秋:まず始めに……このアフロ何点ですか? 昨日パーマかけたばっかりなんですけど。

タイ:う〜ん、10点中で9.5点だな!

リック:ハハハ! 君たちの見た目、すごくいいよ。

貴秋:ありがとうございます! けっこういい点数! 僕が持ってるDVDの中にVTのみんながセッションをしてるシーンがあってメンバーみんなすごく仲がよさそうだなって思ったんですけど、よくセッションをしてるんですか?

ナル:そうだね、お互いの音を聴いて意見を尊重することは大事だからね。

タイ:自分のパートはよくできても、メンバー全員で合わせるとうまくいかない部分もあるから、セッションをしながらメンバーの演奏をよく聴いて、練習することが大事なんだよ。自分が感じている感覚と、実際に演奏するのでは違うものだからね。その感覚を合わせるためにも、セッションをしたりしてまわりの状況をよく考えることが大事だよ。

亮輔:VTはとてもシンプルなアンサンブルですが、どんなところをポイントにして曲を作っているんですか?

タイ:1950年〜1960年代のリズム&ブルースやロックンロールを組み合わせることでベストなサビやワイルドな演奏を生み出せるように努力しているよ。

有希:ドラムについても聴きたいんですけど、そんなVTのアンサンブルのなかでドラムを叩いていて幸せだと思う瞬間ってどんなときですか?

リチャード:演奏中、ドラムの音がホールに響きわたるけど、その響き方がセクシーだったりソウルフルだったりするのを感じるときが幸せだよね。叩くときはソウルやスピリットを腹の底で感じるのがいい。反面、大きく響きすぎてワイルドすぎたり、ノイジーに感じることはあるんだけどね。もうひとつ、ドラマーは女性にモテるんだよ! だからドラマーって最高だよな!

聡一:(笑)! ナルさんのギターのフレーズはバンドのなかでもとても印象的ですが、どういうふうにフレーズを作ってるんですか?

ナル:ギターでメロディを考える場合は、座ってギターを弾いているときに突然ラインが浮かぶことが多いね。リフは楽曲のイメージとなる伴奏のようなものだから、僕の場合はボーカルのメロディだったりベースのフレーズだったりう、いろんな楽器の組み合わせからひらめくことが多いね。結局はハーモニーなんだ。

亮輔:ベースパートに関してはどう考えていますか?

リック:僕がリズム&ブルースやソウルが好きな理由は、僕たちみたいな小編成のバンドでもぐるぐる回ったり、ジャンプしながら演奏できるところなんだ。音楽がダンスしてるようにね。演奏すればするほど上手くなって洗練されるから、君たちもみんなで一緒にたくさん演奏するといいよ。練習すればするほど、自分たちをわかってないっていうことに気付くから。でもそうやって洗練されていくんだ。

貴秋:ありがとうございます! 僕らはファンキーをテーマに活動しているんですが、みなさんにとってファンキーってなんでしょうか?

リチャード:僕の場合はダンスだね。例えば1970年代のビージーズのようなディスコだったりね。とってもシンプルな感覚だよ。僕にとってファンキーとはダンスだ。

リック:こんな感じの顔(しかめっ面)になるようなフィーリングかな。

タイ:俺も同じ感覚だな(笑)。みんな定義は違うけど、感覚は同じ。

ナル:そうだな!

貴秋:ありがとうございます! 今日のライブはどんなライブになりそうですか?

タイ:もちろんファンキーさ!

BRADIOとVintage Troubleのナイス!なコミュニケーション!

[耳マン編集部]