タケムラ アキラ(SNAIL RAMP)『炎上くらいしてみたい』vol.1

連載・コラム

[2017/3/1 17:00]

1990年代後半から2000年代のバンドシーンを牽引したSNAIL RAMPのフロントマン・タケムラ アキラが書きたいことを超ダラダラ綴っていく新連載! この人……ホントにキックボクシングの元日本チャンピオン!?


裸一貫舞い戻ってきました!

『耳マン』にアクセスしている皆さま、お久しぶりでございます。そして初めましての人も多いですよね。SNAIL RAMPというバンドのボーカル&ベース、タケムラ アキラです。

サイト発足時から2016年後半まで、ここ『耳マン』で「キックボクシング」に関するコラムを書いていました。俺、もともとは超テキトーな人間なのにキックボクシングだけはマジメにやってたもんだから、それについて書きだしたら内容や文調まで固くなっちゃってさ。

連載途中から「ヤベーぞ、これ読者のみんな、絶対ついてこれてない。このサイトでシリアスなことなんか書いてるバカは俺だけ。これ絶対ヤベー」と思いつつも全くシフトチェンジできなくて。

止むに止まれず、コラム内容の区切りのいいとこで御暇願い申し出て、一度隠居してたわけです。そこへ再度のお声がけをいただき、裸一貫舞い戻ってきたのがこのコラム。えぇ、裸一貫ですからね、当然フルチンです。キーボード叩いてる今だってモロダシですからね。なんだったら出しているモノでキーボード叩いてますから。

そんな男が書くコラムです。もうね、読むだけ時間のムダ。これを読むのがどんだけムダか、今日はちょっと実感してもらおうか。

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俺さ、生まれはベルギーなんだ。父親が外務省で働いていて赴任してたんだよね。結局7歳まで向こうにいたかな。住んでたとこはアントウェルペン。首都ブリュッセルから北にいったオランダ国境近くのデカい都市で、ブリュッセルが東京だったらアントウェルペンは大阪・名古屋みたいな感じ。

ベルギー自体ヨーロッパの中では小国で、その人柄はパリや北イタリアの人たちのようにツンケンした感じもない。だから日本人、というか東洋人というだけでイヤな目にあったこともないし、現地ベルギー人の子どもたちと毎日仲良く遊んでた。

ベルギーといったら有名なのが『ワッフル』や『チョコレート』でしょ? ただワッフルも大別すると『ブリュッセルワッフル』と『リエージュワッフル』の2種類があってさ。ブリュッセルワッフルはちょっと気取ったワッフルで、フルーツや生クリームがちょこんと乗ってて、ちゃんとお皿にのせてナイフ&フォークで食べる。

でもリエージュワッフルはフルーツや生クリームが「重いわ!」っていうくらいたんまりと乗ってて、駅や街のスタンドで気軽に買えるんだ。これが超美味しくてさ。住んでた頃はしょっちゅう食べてたよ。

ただ問題はチョコレート。世界的に有名だし、むちゃくちゃ美味しいんだけどすっっっげえ高いの! 小さな子どもなんかに買えるものじゃなかったし、買えるレベルのチョコレートはいたって普通のチョコばかりだった。

さて、ここまで読んでいただいたアナタ、本当にありがとう。でもね、その時間はムダだった。

だってね、ベルギーの話しは全部作り話し。

ベルギー?俺、ヨーロッパすら行ったことないよ! 10年ほど前に1泊2日で韓国は行ったけど。ウエストバッグひとつで海外行ったら、逆に税関で怪しまれたよ!

ベルギーと俺を結ぶ唯一の架け橋は、ミニストップがたまに販売する『ベルギーチョコ・ソフトクリーム』を食べることくらい。

外務省に勤める父親なんて知り合いにもいないし、俺が育ったのは江東区大島と江戸川区葛西っていう下町で、4歳の頃には万引きし始めるようなトコ。河川が氾濫したら水没しちゃう『0m地帯』に生まれて、公害にまみれて育つ、典型的な東京の貧民。

そんな奴が物知り顔でベルギーを騙って、みんなはそれを読んじまった。

なんの役にも立たず時間のムダだったことを実感してもらえたと思うが、そんな連載がこれから始まるんだ。

読んだあとに「タケムラ、ふざけんな!」と憤慨していただけるようなコラム、心がけていきたいと思います。

【著者紹介】

タケムラ アキラ
1995年にスカパンクバンドSNAIL RAMPを結成。2000年にリリースしたアルバム『FRESH BRASH OLD MAN』でオリコン1位を獲得するなど、一時代を築く。バンド活動と並行し、2001年からキックボクシングを始め、2014年10月に43歳の年齢でNKBウェルター級チャンピオンに輝く。2015年12月12日には後楽園ホールにて引退試合を行なった。SNAIL RAMPは現在、“ほぼ活動休止”中だ。

[耳マン編集部]