テンテンコと一緒に駄菓子屋で大豪遊♡ 懐かしのお菓子とともに語るニューEP制作秘話っ

特集・インタビュー

[2017/12/6 12:00]

テンテンコと一緒に駄菓子屋へ行ってみよう♡

元BiSのメンバーで2014年のグループ解散以降はソロミュージシャンとして活躍し、ノイズからポップスまで幅広い音楽性で多くの音楽ファンを虜にする鬼才・テンテンコ。そんな彼女が大好きな場所とは、昔ながらの“駄菓子屋”だそう。……身長142センチで可愛らしいルックスが特徴的な彼女と、レトロ感あふれる駄菓子屋の組み合わせなんて最高な画しか浮かばない! というわけで、今回はテンテンコと一緒に東京・阿佐ヶ谷にある駄菓子屋『やなぎや食料品店』に遠足気分でおうかがいして大豪遊(!?)するとともに、12月6日にリリースされるニューEP『きけんなあなた』についてのお話も語っていただきましたっ。
それではさっそく出発進行〜♡

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JR阿佐ヶ谷駅に降り立ったテンテンコさん。黄色ジャケット×赤スカートという原色コーデがこんなに似合うミュージシャン、ほかにいない(断言)! それでは今日の意気込みをどうぞっ。「普段は夜型なんですけど、今日はがんばって早起きしました! 楽しみですっ」

テチテチと歩く後ろ姿も可愛いですねぇ……。

創業昭和4年の老舗『やなぎや食料品店』に到着っ

今回お邪魔した『やなぎや食料品店』はJR阿佐ヶ谷駅の北口を出て中杉通りを10分ほど真っ直ぐ歩き、早稲田通りに出たら右折。そこから少し歩いた場所にあります。なんと創業昭和4年(1929年)の老舗! 創業当初はパン屋さんだったといい、昭和43年(1968年)頃から駄菓子屋さんに変わっていったそう。毎日近所に住んでいる小学生や中学生で大賑わいで、時には子どもたちの口コミで蒲田や高井戸方面から自転車で来る子もいるというほど(!)、愛されているお店なのです。外観もこのとおり、レトロな雰囲気満載でステキ……!

お店の前には今や珍しいアナログなゲーム機が。10円を入れるとボールが出てきて、レバーをひねりながら飛ばして遊びます。当たりが出ると金券と交換でき、その金券で再度ゲームができるor駄菓子が買えるという画期的なシステム!

今回はテンテンコさんに300円をお渡しし、この予算でお好きなように豪遊してくださいとお願いしましたっ! ニッコニコの笑顔で300円を手にする彼女は「300円だと結構買えますよね! 何を買おうかなぁ……♡」と心を躍らせています。

さっそく店内へ! 店内はカラフル&ポップで夢の世界みたい……

さっそく店内に入ると、まず目に入ってくるのはカラフルでポップな駄菓子の箱たち! こんなにたくさんの種類が並んでいると壮観です……。

「箱が可愛すぎる……」と感嘆の声を漏らしながら、じっくりと眺めるテンテンコさん。こんなに駄菓子屋が似合うミュージシャン、ほかにいない(断言)!

ひとつひとつの商品を丁寧に吟味し、暗算をしながらカゴに駄菓子を入れていきます。興奮が止まらないご様子!

「これ、懐かしい!」と嬉しそうに商品を物色するテンテンコさんを見て、お店のおばぁちゃんもニッコリ。

冷蔵庫の中にも気になるものが……。そんなに豪遊しちゃって大丈夫ですか!?

店内の小さなイスにもすっぽりと収まります。さすがBiS時代に“脱法ロリ”の異名を轟かせていただけありますね……。

買いたいものが決まったところで最後に1本10円のきな粉棒をひとつ頼んだテンテンコさん。おばぁちゃんからの「そこから引いて、その場で食べちゃっていいですよ〜」とのご案内により、1本引いてさっそく食べてみましたっ。

パクリッ

「美味しい〜!」

残念ながら当たりの棒は引けませんでしたが、クラシックなきな粉棒を味わったところで、お会計をしていただきましょう!

そろばんで計算をするおばぁちゃん。ちなみにこのお店のオススメ商品ってなんですか? 「きな粉棒は昔からずっとあるし、気軽に食べれるのでよく売れます。あと今はサッカーくじやプリンちゃんのチョコ、ペペロンチーノが人気。中学生に評判がいいの。お湯を入れてかき混ぜて食べるんだけど、みんな育ち盛りだからね、ひとりで4つ食べちゃう子もいるくらい(笑)!」

小学生には定番のブタメン、中学生にはペペロンチーノが人気だそう。後者には替え玉もあるんですって! すごいっ。

お店のいたるところに貼ってある手書きのポップは、来てくれた子どもたちが書いてくれたものをおばぁちゃんが飾っているそう。「みんな“紙あるー?”って聞いてきて、自分たちで書いてくれるの。それで“これは僕が書いたんだ”“これは私の!”とか言って楽しんでるみたい(笑)。1番古いものを書いてくれた子は、もう20歳も過ぎてお母さんになってますよ! うふふ」と、嬉しそうなおばぁちゃん。心がじんわりと温かくなるエピソードでした……。

最後にテンテンコさんとおばぁちゃんで記念撮影も! 「何だか孫みたいねぇ」と言うおばぁちゃんと、楽しそうなテンテンコさんの姿がとってもいい雰囲気。

外にあったゲームにも挑戦しちゃおっ

実はテンテンコさんは300円のうち、ゲームをやるために30円を残していたのですっ! というわけで、外にあったカーレースとキャッチボールのゲームに挑戦。10円を入れると1個ボールが出てきて、彼女は器用にレバーをひねって球を弾いていきます。う、上手い……。

当たったーッ!! 白い紙が出てきたので10円ゲットォ!

続いてキャッチボールゲームにも挑&戦……

赤色出たーッ!! 50円ゲット! このあとさらに10円ゲットし、最終的にはゲームで70円の儲けを得る展開に(笑)! 才能がありすぎる……。

儲けた70円でまたゲームをやったら一生儲けが出続けてゲームが終わらない気がしたので(才能がありすぎるがゆえ)、店内に戻り金券でふたたび70円分のお買い物を! このとき購入した駄菓子は読者プレゼントにいたしますので、記事の最後をチェックしてくださ〜い!!

気になる豪遊の結果は……?

こちらが今回の駄菓子屋で300円で豪遊した結果だーッ!! テンテンコさん、解説をお願いしますっ。「300円という予算で、思ったよりいっぱい買えましたね。今日はなるべく懐かしいものを選ぼうと思って、さくらんぼのやつとかチョコレートの占い、ココアシガレットとかモロッコヨーグルト、あとこのニセモノのコーラも“懐かしいものコーナー”として選びました。私、ニセモノのコーラ味って好きなんですよねぇ。あとは見たことのない“新しいものコーナー”として、猫と豚とパンダとカエルのやつを選んだり、おばぁちゃんが人気と言っていて可愛かった“プリンちゃん”と、サッカーくじを買いました。真ん中のサワーペーパーだけはなんで買ったか記憶にないですね(笑)。でも結構上手に買えたと思います!」

カエルの中身にはシュールなメッセージ入りシールとミンツのお菓子が入っておりました。

おばぁちゃんオススメのサッカーくじは日本が勝つと当たりというルールだそう。1:2で負け……でも、スクラッチを削るこの感じも楽しみのひとつですよねぇ。

今回おうかがいした『やなぎや食料品店』の感想は? 「地元の感じがあったのが、すごくいいなぁと思いましたね。阿佐ヶ谷の歴史といいうか昔の空気もちょっと味わえた気がします。ポップを書いてくれた子どもが今はお母さんになってるって話とかもグッときましたねぇ。あと、“アイスを売ってません”って書いてあるアイスの冷凍庫があって、そこにかかってる布が可愛いなぁとか。お店自体がそういう、意図せず可愛くなってるものであふれてて、おばぁちゃん自身もそうだと思うんですけど、狙ってないところにも可愛さが出ちゃってるという感じがしました」

テンテンコさんはたくさん並んだお菓子の箱に興味津々でしたね? 「なんか、箱が可愛いから箱買いをしたくておばぁちゃんに“箱で買えますか?”って聞いたんですけど、話が通じなくて“これはね、ひもに付いた飴を1個ずつ引くのよ”とかって、すごい純粋な瞳で説明してもらっちゃって……。そのとき“自分は大人になってしまったんだな”って思いましたね(笑)。でもあの優しい瞳に、“箱買いしたいんですけど、箱ごと買ったらいくらですか?”とは聞けなかったです(笑)。大人だから本当は箱買いすることも可能なんだけど、それをさせない空気がある感じもいいなぁというか。無理やり童心に帰らされる、そんなところも魅力だと思いました!」

キュートな駄菓子屋レポート、ありがとうございましたっ!!

『やなぎや食品店』

アクセス:JR阿佐ケ谷駅北口から徒歩15分程度。
住所:東京都杉並区阿佐谷北4丁目25-12
営業時間:9時30分〜18時
※不定休。営業時間は変更になる場合もございます

[榊ピアノ]