都心に潜む“日本最古の駄菓子屋”は最高のお散歩スポット!【テンテンコのニッポン駄菓子屋紀行】
テンテンコの駄菓子屋連載、今回は “日本最古の駄菓子屋”へ!
元BiSのメンバーで2014年のグループ解散以降はソロミュージシャンとして活躍し、ノイズからポップスまでを自在に往来する幅広い音楽性&身長142センチの小柄でキュートなルックスで多くの人を魅了するテンテンコ。そんな彼女が大好きな“駄菓子屋”を巡って300円で豪遊しちゃう連載第2回! 今回は“日本最古の駄菓子屋”だという『上川口屋』に行ってきましたっ。
雑司が谷駅に降り立ったテンテンコさん。今日のファッションポイントは? 「今すごく注目しているAya gloomyちゃんという女の子がやっている古着屋 “pompomshop”で見つけたGジャンです! この間ポップアップショップで買ったばかりのお気に入りで、早く着たかったんですよ〜♡」 めっちゃ似合ってるしデニムと赤色の組み合わせも可愛すぎますね〜♡
今回おうかがいする『上川口屋』は東京メトロ副都心線・雑司が谷駅から徒歩で約5分、都電荒川線の雑司が谷駅からだとプラス3、4分。鬼子母神堂の境内にあるお店です。テンテンコさんは同店に大学時代によく足を運んでいたそう!
「通っていた大学が目白にあったので、よく授業の合間とかに少し歩いて『上川口屋』に行って、ラムネ飲んだりお菓子食べたりしてたんです。このエリアにも思い入れがあって、テンテンコとしてソロ活動を始めてからも、私がグッズやCDを売っている“テンテン商店”のイベントを雑司が谷で開催したりと、何かと縁があって好きな街です!」
ちなみに、大学時代のテンテンコさんってどんな女の子だったんですか!?
「2年生までは落語研究会に入ってました。全然覚えられないし大変でしたね、奥が深すぎて。でも、(落語を)聞くきっかけになったので良かったなぁと思ってます。3年生の終わりくらいから別の学校の人に誘われたバンドに入って歌ってました。東高円寺のUFO CLUBでライブやったりもしてましたねぇ」
桜の名所に寄り道するしか♡
取材した日は桜が満開&快晴のお散歩日和だったため、桜の名所としても知られる法明寺に寄り道してみました。すると……
なんとお祭りがやってるゥ! 最高のロケーション、これは寄るしか♡
一面の桜景色にテンションが上がりつつ、さっそく屋台であんず飴を購&入。テンテンコさんは得意の“ボールを飛ばすゲーム”で手腕を発揮し、2個ゲット!(ひとつは取材陣にくれました♡) 才能がありすぎる!
「やったー!」
桜吹雪のなかでいただくあんず飴は格別ですわぁ。
記事をご覧のみなさんも、可愛いテンテンコさん&満開の桜というシチュエーションをぜひお楽しみください……。
思わずデート気分に浸れるグラビア撮影が進んでしまったところで、本題の(!)駄菓子屋さんへ向かいます。
重要文化財指定の鬼子母神堂へ……ゴクリ
『上川口屋』は、安産・子育の神様・鬼子母神が祀られる日本の重要文化財・鬼子母神堂の境内にあります。
まずはお参り。「鬼子母神には“鬼”という漢字の一画目(上のちょんってところ)がないんですよ!」とテンテンコさんが教えてくれました。ざっくり言うといろいろあって鬼の象徴である角がとれたんだそうです。
境内も探索。樹齢600年以上、高さ8メートルにおよぶイチョウの木が厳か! テンテンコさんとの身長差ありすぎ問題……。
前置きが盛りだくさんでしたが……ついに駄菓子屋へ潜入だーッ
見どころがありすぎて前置きが長くなってしまいましたが、ついに当連載のメインである駄菓子屋へ潜入! 見てください、この味わいたっぷりの『上川口屋』の佇まいを……。
同店はなんと江戸時代の1781年創業で、2018年現在で237年もの歴史を誇る日本最古の駄菓子屋です。
数々の品物が並ぶ店頭では、13代目の店長さんだというおばぁちゃんが明るくお迎えしてくれました。
当連載のルールは「予算300円でテンテンコさんに豪遊してもらう」「駄菓子についているくじで当たりが出た分は読者にプレゼント」のみ、あとは自由!
というわけでさっそくカゴをお借りして&300円を手に、品物を選び始めるテンテンコさん。
お菓子の入れ物のフタにファンシーなシールが貼ってあったり、お店の傍らにはラムネのビンを集めるスペースがあったりと、どこをとっても趣があって絵になります。
『上川口屋』では品物に値段が書かれていないため、1度お会計を確認してもらうと、368円でした……。68円のオーバー!
テンテンコさん「私、300円で買わないといけないんですよ……」
おばぁちゃん「じゃあ、これ(パンダの絵が描いてあるカステラ)やめましょうよ! このカステラ、バラ売りで安いものもあるから」
テンテンコさん「でも、この絵が可愛いんだよなぁ……」
かつてお店で飼われていた看板猫ちゃんの写真と、猫ちゃんたちの似顔絵モチーフのオリジナルグッズも。とっても愛されていたんですねぇ。
その後、なんとか調整して292円でお買い物が完了!
チャーミングなおばぁちゃんの音楽好きエピソードにほっこり
テンテンコさんは以前『上川口屋』に来たとき、お店の奥からピアノの音色が聴こえてきたことがあり、それがずっと気になっていたそう。おばぁちゃんに“ピアノを弾かれるんですか?”とおうかがいしてみたところ……「(恥ずかしそうに)弾くってほどじゃないんですけど、娘が置いていったピアノと教則本を見て、ボケ防止で朝お店を開ける前にちょっと練習してるんですよ」と教えてくれました!
おばぁちゃん「ある日私がバッハの『プレリュード』を弾いてたんです。そうするとね、外から歌声が聴こえるの! 誰かが歌ってる……と思って途中で弾くのをやめてお店に出てみたら、近くにある東京音大の生徒さんが昼休みに来てくださってたみたいで“おばちゃん、せっかく歌ってたのにどうして途中でやめちゃうの!”って言われて……。最初から言ってくださればもっとちゃんと弾いたのに!なんて(笑)。ウフフ、それは冗談ですけど、そんなこともありました」
テンテンコさん「素敵〜!」
楽しく会話していたら、おばぁちゃんが沖縄の梅干しが入ったオススメの飴をプレゼントしてくれました! なんという優しい世界。
今回選び抜かれた駄菓子たちはこちら! パンダへの熱き想い
今回の豪遊結果はこちら! テンテンコさん、けっこう悩まれていましたね!
「パンダのカステラがどうしても欲しかったんで。ちょっと高かったんですが……」
ちなみにおいくらだったんですか?
「130円かな? かなり高い……」
高額商品ですね。
「これまで出てきた商品のなかではすごく高級品だったんだけど、どうしてもこのパンダが欲しかったから買いました。ミルクせんべいは本当は梅ジャムとセットで買いたかったんだけど、最近梅ジャムがなくなっちゃったんで(※)。でもおばぁちゃんが“ソースをつけて食べると美味しいよ”って教えてくれたので、やってみようと思って選びました! ソフト菓子は、ソフトクリームのコーンみたいな形が可愛いなと思ったし、関連性はわかんないけど犬がサーフィンしてるイラストが“すごくいい絵だなぁ”と思って」
(※梅の花本舗が製造していた“元祖梅ジャム”は2017年12月に生産を終了)
“セブンネオン”も気になります。これはどういうお菓子なんですか?
「これはカラフルなフィルムに包まれてて、押し出して食べるラムネです。私これ、好きなんですよ! パッケージが。味はまぁ……ラムネです(笑)。でも見た目がすごい好きで、可愛いから部屋に飾ったりしてたんです。今は引っ越してなくなっちゃったんで、新しい部屋にもまた飾ろうと思って買いました♪ あと、パイプはこのプラスチックが可愛いなぁっていうのと、食べ終わったあと笛になるのがいいですね!」
今回『上川口屋』に改めておうかがいした感想は?
「私が学生の頃はまだ猫ちゃんも生きていたのですが、亡くなってしまっていて。でもオリジナルグッズになって売られていることで、みんなに愛されていた猫ちゃんだったことが感じられて素敵だと思いました。あと、おばぁちゃんとあんなにしゃべったの初めてだったんですけど、あんなに気さくで明るい方だってことは知らなかったんで、そんなお人柄を知れて嬉しかったです!」
帰りは参道沿いの“雑司が谷案内所”に寄り道して、鬼子母神のお土産として人気の“すすきみみずく”を購入。可愛いいぃぃ♡
『上川口屋』
アクセス:
・都電荒川線・鬼子母神前駅より徒歩7分。
・東京メトロ副都心線・雑司が谷駅1番出口より徒歩5分。
・JR池袋駅東口より明治通りを新宿方向へ歩き、「南池袋3丁目」歩道橋を左折、約15分。
・JR目白駅より目白通りを東へ歩いて約15分。
・JR池袋駅東口より都バス・西武バスで、目白方面行または新宿・渋谷方面行、「東京音大前」または「千登世橋」下車。
・JR目白駅より、都バス新宿駅西口行「鬼子母神前」下車。
住所:東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20
営業時間:10:00〜18:00
※雨の日はお休み。営業時間は変更になる場合もございます。
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