レトロなゲームで大はしゃぎ!〜立会川の憩いの場〜【テンテンコのニッポン駄菓子屋紀行】

連載・コラム

[2018/10/26 17:00]

レトロなゲームがたくさんある立会川の駄菓子屋さんで豪遊しちゃお

元BiSのメンバーで2014年のグループ解散以降はソロミュージシャンとして活躍し、ノイズからポップスまでを自在に往来する幅広い音楽性&身長142センチの小柄でキュートなルックスで多くの人を魅了するテンテンコ。そんな彼女が大好きな“駄菓子屋”を巡って300円で豪遊しつつ、そのお店や駄菓子の魅力をお届けする連載第5回! 今回は京急線・立会川駅に降り立ち、駄菓子のみならずアーケードゲームもたくさんある『菊地商店』をご紹介。平日の昼間から駄菓子とゲームを楽しんじゃお〜!!

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電車好きで、なかでも京急線がお好きなテンテンコさん。赤いところと車両のデザインが良いところが特にお気に入りポイントなんですって!

立会川は坂本龍馬ゆかりの地だそう。“龍馬像”が気になったので、お店に向かう前に少し寄り道することに……。

駅にあった案内のとおり、改札を出て左に少し進むと……あったーッ! テンテンコさんには「龍馬と同じポーズしてください!」との無茶振りに応えていただきました。表情も素敵。この銅像は20歳の頃の龍馬で、その頃彼は立会川に住んでいたそうな。若くても貫禄抜群ですわぁ。

今回おうかがいする菊地商店は龍馬像と逆(改札を出て右)の方面から徒歩10分程度。お店の前に並んだ真っ赤なガチャガチャの機械と、緑と白のしましまが可愛い屋根が目印です!

ガチャガチャの群れからひょっこりはんしてくれたテンテンコさん。なんでこんなに可愛いのかよ〜!

同連載のルールは“予算300円で豪遊する”ですが、今回は特別に駄菓子の予算を300円、ゲームは好きなものを自由にやろう!ということにしました。突然大人感出しちゃいましたが……たまにはいいよね♡


まずは色とりどりの駄菓子コーナーから!

菊地商店は入ってすぐに駄菓子コーナー、奥の部屋に進むとゲームコーナーがあります。子どもはもちろん、大人のお客さんも多くいらっしゃるそうです。はやる気持ちを抑えて、まずは色とりどりの駄菓子コーナーから!

黙々と物色するテンテンコさん。一旦お店のおばぁちゃんに金額を計算してもらうと、280円! 残りの20円分は、珍しいガムのくじにしました。

レトロなゲームコーナーで大はしゃぎ大会♡

合計300円で駄菓子のお買い物を終えたら、奥のゲームコーナーへ。ちなみに、テンテンコさんは普段ゲームってやりますか?
「最近はやらないんですけど、昔はよくやってました。任天堂よりソニー派で、『バスト ア ムーブ』っていうダンスのゲームと『クラッシュ・バンディクー』っていうアクションゲームがめちゃくちゃ好きで、小学校低学年くらいのときに超やってました! 今回のようないわゆるアーケードゲームはほぼ初めてなので楽しみです!」

いざ、ゲームコーナー内に入ってみると数々のレトロなゲーム機がお迎えしてくれました! 「圧巻ですね……」

ゲームは1回10円から50円程度の値段ででき、とってもリーズナブル。まず最初に挑戦してみたのは、謎の格闘ゲーム!

「やり方がよくわからない!」と言いつつも、サクサク進めるテンテンコさん。素早く悪者たちをなぎ倒し、どんどんステージをクリアしていきます!

「やばい、ほかのゲームでも遊んでみたいけど、これが全然終わらないです……(笑)!」

ラスボス的なやつにやられてしまい、長い闘いが終了。お次はボールを飛ばすゲーム! 結果は残念……「ハズレ」のところに入ってしまいましたぁ。

からの、「マドラ(かいじゅう)を引かずにゴールしてね」と書かれた神経衰弱のようなゲームに挑戦。

「これかなぁ……」

「あー! マドラ出ちゃった!」 徹底的瞬間を激&写!!

その後も「けいひん」と書かれた金の延べ棒のようなものをすくうUFOキャッチャーに挑戦するも、失敗……。達筆な字で書かれた「けいひん」がシュール。「めっちゃ欲しかったぁ……」

最後に挑戦するこちらは、お店のなかで最古の機械だそうです! 1回20円。

さまざまな種類のなかから、やりたいゲームを選ぶことができます。「えっ。200種類以上あるんですけど……めっちゃすごくないですか? 迷っちゃう〜」

膨大な種類のなかから、『1942』というゲームをチョイス。

大きな飛行機から落とされる攻撃を避けて進んでいきます。器用にスイスイ進んでいきますが……

3面までいったところでゲームオーバーに! 「あぁぁぁ〜。でも、20円でこんなに遊べちゃうなんてすごい! 楽しい!」

子どもにも大人にも愛される憩いの場

駄菓子とゲームの両方が楽しめちゃう菊地商店は40年以上も続いている老舗。最近では閉店する駄菓子屋さんも多いそうですが、菊地商店のおばぁちゃんは“死ぬまでやるつもり”とおっしゃっていました。

「もう私も歳なの、78(歳)なのよね。でも毎日子どもと接触してエネルギーをもらうのね。あっはっは、ボケないようにね(笑)。うちにくる子はみんな元気だしおもしろいよ。お話したりけんかしたり。私も悪い子にはビーッ!って怒るしさ。最近は閉めちゃうお店も多いけど、おばぁちゃんは死ぬまでやるよーって言ってるの。みんな楽しんでもらえればいいなって感じ」

ご年齢を感じさせない若さのおばぁちゃんは、テンテンコさんを間近で見て「あなた可愛いわねぇ!」と連発。「良かったら写真送ってね! 自分の姿が見たいんじゃなくて、かわい子ちゃんの写真が見たいのよ(笑)」

これからも、立会川の憩いの場としてみんなに愛され続けることでしょう。たくさん遊ばせていただき、ありがとうございました!!


毎日通っても飽きないくらいの充実度!?

今回テンテンコさんが選んだ駄菓子ラインナップはこちら!
「今回選んだ駄菓子のポイントは……いっつもそうなんですけど(笑)、可愛いやつ。そして見たことないやつです。今回すごく良かったのは、初めて見たフーセンガムのくじ。私が当たったのは4番だったんですけど、めっちゃたくさん入ってる箱が当たる可能性もあったんですよ。20円であれが当たったら超テンション上がる! あと、大好きな刺青シールもいいのが出ましたねぇ。なんか、“呪”とか書いてあるのが、弱そうでいいですね(笑)」

ちなみにガムのくじであたった4番はこちらでした〜。

お店の感想はいかがでしょう?
「今回のお店はやっぱりゲームがほかにはないところだなぁと思ったんですけど、機械が全部古くて昔からあるものなのに、状態が良くて中身がハイテクなのがすごいなぁと思って、ビックリしました。特に1番古いって言われてた機械はすごい高機能で200種類以上のゲームが搭載されてたので、毎日通っても1年くらい毎日違うゲームで遊べると思います。めっちゃすごい!」

「ちなみに、この謎の伸びる人形は見つけた瞬間絶対買おうと思ってました!」

次回はどんな個性的なお店やおばぁちゃんと出会えるのでしょうか。お楽しみに!!


『菊地商店』

アクセス:京浜急行電鉄本線・立会川駅から徒歩10分程度。
住所:東京都品川区南大井4-14-19
定休日:火曜日、木曜日
営業時間:11時〜18時
※営業時間は変更になる場合もございます。

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著者紹介

テンテンコ
1990年8月27日生まれ、北海道出身。2013年にアイドルグループBiSに加入し、2014年のグループ解散とともにソロ活動を開始。これまでシングル『Good bye, Good girl.』(2014年)、デジタルシングル『放課後シンパシー』(2016年)、EP『工業製品』(2016年)など数々の作品をリリース。別名義Deep&Moisturesのほか、MikaTen、ZVIZMO、幡ヶ谷ちっちゃいものクラブなどのユニットでも活動中。

榊ピアノ