初めてのワンマンライブとぱいぱいでか美のこれから【ぱいぱいでか美、桃色の半生!】最終回

連載・コラム

[2019/2/4 12:00]

「言うほどでかくないがそこそこでかい」おっぱいを武器に歌手、バラエティ、グラビアなどジャンルにとらわれず活躍するタレント・ぱいぱいでか美が自身の半生を初めて振り返る連載!


最終回:初めてのワンマンライブとぱいぱいでか美のこれから


初めてのワンマンライブはどうしても下北沢ERAでやりたかった

こんにちは! ぱいぱいでか美です。paypayでか美ではありません。キャッシュバックとかしてません! でもヲタクへはニコニコ対応してるほうだと思います。よろしくお願いします!

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みなさん、8月8日は何の日かご存知ですか? そう、もちろん“ぱいぱいの日”ですよね(笑)! いつかはこれを正式な記念日に制定したく『8月8日はぱいぱいの日』というイベントを2017年から始めました。そんな第1回ぱいぱいの日に発表したのが、初ワンマンライブの開催。いろんな活動をしながらも音楽をひとつの軸にしていた私ですが、実はぱいぱいでか美としてのキャリアのなかでちゃんとしたワンマンライブを行ったことがなかったのです。

もったいつけていかにも辞めそうな雰囲気を出して(たまにはヲタクに意地悪してみたかったのです笑)発表したワンマンライブ! 地鳴りのような声をあげるヲタクたちを見て、絶対に成功させよう!と思いました。会場はバンド時代からずっとお世話になっていた下北沢ERA。地下アイドルのワンマンライブは自分の実績よりもやや派手なところを選びがちですが、私はまず下北沢ERAでどうしてもやりたかったのです。

開催を発表してからワンマンライブ当日の2017年12月14日までの日々は本当にあっという間で、これまで以上に音楽というか“歌”に改めて向き合った毎日でもありました。活動を始めたあの頃の気持ちを忘れてないかな?とか、上手く歌おうとして大切なこと置いていってないかな?とか。実はワンマンライブ直前の2週間くらいはありがたいことに仕事が立て込んでいて、ライブこそ入れてなかったんですけど毎日しゃべりまくっていたら喉を痛めてしまって! 結構な大ピンチだったんですけど、なぜか当日になったら治っていたんです。あれは本当に不思議な現象でした。次の日からまたきっちり痛んでたからより不思議だった(笑)。

ソロとバンド編成の2部構成でぴったり2時間、全19曲! 楽しくて一瞬のように感じる時間でした。歌いながら、いろんなことを考えました。提供していただいた曲も自分で作った曲も本当にどれも特別で、曲たちが自分をここまで連れてきてくれたんだなぁと感じました。カバーは各部1曲ずつ、ソロ編では親友の絵恋ちゃんの『結婚しないとナイト』、バンド編ではBerryz工房さんの『秘密のウ・タ・ヒ・メ』を歌わせていただきました。2曲とも大好きな楽曲です! 本当に幸せで愛あるライブだったと自分でも思うし、そうしてくれたのは会場に駆けつけてくれたみんなだなぁと思います。

ライブ当日のMCでも話したのですが、下北沢ERAを選んだことにはちゃんと理由があります。もちろんバンド時代からソロまでずっとお世話になっているというのが1番なんですが、こんなにお世話になっているのに満員にしたことがなかったんです。ブッキングしてもらったときも、バンドが解散したときも。それでもいつもERAのスタッフさんは優しくて、貸し料金とチケットやドリンクの売り上げ的に、普通だったら渡さなくていいようなギャラをいつもくれていました。ライブの成功は集客だけではもちろんないけど、ガランと空いたフロアのうしろでいつも優しく見守ってくれていたERAの方に、大きくなったところを見せたかったんです。

この日のワンマンライブは前売り券ソールドアウト、当日券は限界まで出して、本当に文字どおり“パンパン”でした。すごく嬉しかった! バンドの頃に働かれていた元ERAスタッフさんも観に来てくれたし、昔からいてくれるヲタク、最近出会ったヲタク、久しぶりのヲタク、東京でできた友達、地元の友達、同年から始めたグループ(APOKALIPPPS)のメンバーたち、先輩、後輩……。たくさんの方が振ってくれるピンクのサイリウムで埋まるフロアはまさに“桃色の人生!”でした。人生の伏線回収がこの日の下北沢ERAに詰まっていて、私このまま死ぬのかな?って思うくらい幸せでした。ここにいるすべての人の数だけ、私とその人だけの出会いがあって、不思議な縁で結ばれているのが本当に本当に嬉しかったです。もちろん来られなかった人の想いも感じながら!

そんなこんなでワンマンライブはたくさんの愛に支えられながら大成功! ERAのスタッフさんに「やっとERAを埋められましたよ!」とドヤ顔で言いに行くと、そこには大きな寿司桶が。私の大好きなお寿司が50貫くらい用意されていたんです。

「でか美、これプレゼント! 本当にここまでずっとがんばってきて、今日という日にERAを使ってくれてありがとう。これからもよろしくな!」

寿司桶のラップの上には下北沢ERAのパスシールが貼られていて、もう何もかもが粋で、この優しさやお寿司の味も含めて一生忘れられないワンマンライブになりました。

おばあちゃんになっても“桃色の人生!”でいられるかはこれからの私次第

何もなかった私、というほど自分を卑下するつもりはないけど、いつの間にか歌を歌ったら聴いてくれる人がいて、テレビに出たら観てくれる人がいて、こうしてコラムまで書かせていただき、読んでくれる人がいて。不思議な人生だな、ラッキーな人間だなとも思うけど、全部自分の選択が正しかったんだなとも思います。そしてその分岐点ではいつもまわりに大切な人がいてくれて、支え、助けてもらっていました。まだ27年ぽっちの人生、平均寿命で言ったら3分の1も生きていないけれど、満足度で言ったらもう実は一生分くらいあるんです。一生分くらいの愛も感じたし、感謝も感じた。それでも不思議なものでまだまだ叶えたいこと、やりたいことはいっぱいあります!

ローションスライダーで転がっていくドッキリに仕掛けられたいし、地上波ラジオでレギュラー番組をもってハガキ職人と変な絆育みたいし、結婚も1度くらいはしてみたいし、子どもは絶対ほしいし、重機の免許取りたいし、もっともっといい曲を作ってずっとずっと歌い続けたいし!

まだまだぱいぱいでか美の人生は始まったばかり! ぱいぱいでか美先生の作品が読めるのはぱいぱいでか美だけ!ってこれじゃあ打ち切り作品みたいですが、まだこの人生を打ち切るつもりはもちろんありません。この“桃色の半生!”が、おばあちゃんになっても“桃色の人生!”でいられるかどうかはこれからの私次第だから!

この先もずっと大好きなみんなと一緒に、着実に、人生を桃色に彩っていけたらいいな。ちょっとヘンテコで最高な名前の普通の女が、ここまでやってこれちゃったんですもん! この先も、絶対に楽しいに決まってる! これからもぱいぱいでか美はぱいぱいでか美らしく、歩んでいきます。よかったらその隣を一緒に歩いたり、遠巻きに見たり、なんかそんな感じでいてくれたら嬉しいです。『桃色の半生!』、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!

さて。『耳マン』さん。次は何の連載やりますか(笑)?

ワンマンでヲタクからもらったお花! ほかにも友人たちや、お仕事関係のみなさん、博多大吉さんからもいただきました!

著者紹介

ぱいぱいでか美
1991年5月3日生まれ、三重県出身。牡牛座O型、桃色の女。名乗るほどでかくないがそこそこでかいおっぱいを武器に、テレビやグラビア、ライブにDJ、もはやおっぱい関係ない執筆業など、縦横無尽に活動中。

【でか美のぼやき】
最終回もガストで執筆! この連載をやる間に、バイトの顔ぶれも変わりました。ひとりひとりの人生を感じちゃいますね。

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[ぱいぱいでか美]