竹下幸之介(DDTプロレスリング)の『ニシナリライオット』第23回:「全盛期の母・恵子はその豪腕でヤンキーの自転車をリアルボーナスステージにしていた」

連載・コラム

[2019/12/27 13:00]

2007年06月21日

333話『我が良き友よ』

怖いです...
中央公園での出来事...
僕とこげこげ君は中央公園の近くの、公園でキャッチボールをしていました(・∀・∩)
すると近くに消防車が止まったのでなんだろうと思いそっちを見ると火事の気配もなく、花火遊びかなんかやっててどこかに点火してしまったのかな~と思っていました('∇')
そして消防車が来てから5分たちましたがまだ消防車はいて、よくみると一台増えてます!?
これはやっぱり火事!?
と思い見に行くとやっぱり火事はなってなかったのですが、5,6人心配そうな顔をしてる人がいて、消防隊員に囲まれ男の子がうめき声をあげています(゜o゜;)

よく見ると、昔流行ったキックボードがありますよね!!
それを直す時パチンとしまり、手のひらの皮膚がキックボードに挟まれ手がとれなくなったみたいですごい泣いてます!!

10分もたてばやっぱり大阪!!
5、60人の野次馬が...

15分ぐらいたっても、キックボードがとれないため、わけわからんおっさんが、『医者呼べ医者!!あんたらやってもとれへんやろ!!何分かかってんねん!!』と5人ぐらいが言っています...

すると向かいにいた60才ぐらいのスポーツ系のおじさんが『医者が来たらどうなんねん。専門家に任せてたらええやろ。今来たばっかりの野次馬があーやこーや言うな!!!』

5人のおっさんがそのまま掴み合いのケンカに!!リアルケンカキック‼︎

キックボードは30分以上かかってようやく取れて一件落着!!
その子は軽傷ですんだようですが、おっさんたちは傷だらけになってました…

事件が終わってから、話はそのオッサンたちの話でみんな盛り上がりました!!
かっこよかったですねー(*^-^)ノ
そういったおじさんが増えて、次の時代を受け継ぐ僕たちが見習えたらなーと思います!!


ケンカをしている大人たちを見て、かっこよかったですねー(*^-^)ノ って言っちゃう。完全に土地柄ですかね。

この時のことはそんなこともあった気がする程度の記憶しかないのですが、たしかによくおっさん同士のどつき合いは街中で繰り広げられていたなと。

このときもそうだし、サッカーを近くの公園でいつもどおりやっていると酔っ払いのおっちゃんふたりが掴み合いになったまま入ってきて、ふたりともベロベロやから掴み合っては倒れて、掴みあっては倒れて……ふたりとも無傷なのにまるで死闘。誰かが「これこそが泥試合やな」って言うたのがなぜか記憶に残っている。

私が人生で初めて拝見した大人の喧嘩は、おかんとヤンキーの掴み合い。たしか、7、8歳のときで忘れもしない玉出の交差点。おかんと私はそれぞれ自転車に乗って信号待ちをしていると、ふたり乗りをしたヤンキーの自転車が信号を無視して猛スピードで私に突っ込んできた。

幸い怪我はかすり傷程度だったのだが、ヤンキーは謝ることもなく「お前そんな運転してたら命いくつあっても足りねえwww」と笑いながらその場を立ち去ろうとすると、母の豪腕がそのヤンキー自転車のカゴを掴み片手で引っ張り倒した。

「あんたらうちの子に怪我させて、なにしてくれてんの!!」

自転車ごと倒されたふたりも黙ってはおれず「なにやってくれとんやババア、ゴラーー!!」と、その時点で掴み合いになったがこの時期の母・恵子はいわゆる全盛期で今よりも尖っており、細身のヤンキーでは太刀打ちできないのだ。

家族で念願のディズニーランドに行き、順番待ちをしているときに女子高生がふざけて母・恵子に水鉄砲をかけたので、

「お前らなめてんのか? あ?」

とつめてボロ泣きさせて、ディズニーランド中のキャストが総動員で母をなだめたのもまさにこの頃で、例えるならば妊娠できる範馬勇次郎といったところだろうか。

案の定、自転車ごと振り回されたヤンキーふたりがとにかく謝っていたのが印象的でなぜか自転車も大破しており、父とよくやっていた『ストⅡ』のボーナスステージみたいやなと思った。

今では母も丸くなり、ただの陽気なおばちゃんだったがまだまだナイフは隠し持っていると思うから実家に帰っても息が休まるはずはない。

あっ、次の正月は帰ります〜。

竹下幸之介

1995年5月29日生まれ、大阪府大阪市出身。身長187センチ、95キロ。現役高校生レスラーとして2012年8月の日本武道館大会でデビュー。高校卒業後、日本体育大学へと進学し、学業とプロレスの両立に励み、2018年3月に無事卒業した。卒論のテーマは『ジャーマン・スープレックス』。2018年4月に入江茂弘に敗れるまで、KO-D無差別級王座11回防衛の最多記録を樹立した。地元西成への愛が深く、2018年大みそかの『年越しプロレス』には、「西成魂」の刺繍が入ったオーダーメイドの特攻服をわざわざ作って参戦。“西成のエリートヤンキー幸之介”として愛されている。