竹下幸之介(DDTプロレスリング)の『ニシナリライオット』第32回:「しばらくサウナが怖くなったトラウマの話をしよう」
DDTプロレスリングの未来を担う若き逸材・竹下幸之介。そんな彼が自身の昔のブログを読み返しながらつづる、地元・西成のお話!
まだまだコロナショックが世の中をどん底に突き落としている。このコラムは2週間に1回書いているのだが、まさかこんなにも何週にもわたって触れることになるとは思いもしなかった。
5月21日現在、西成が存在する大阪府は緊急事態宣言が解除されたからか、西成のホームレスの方々にインタビューする映像をニュースやネットサイトで多く見かけるようになった。インタビュアーとしてはおもしろい回答を期待してなのか、
「外出自粛でしたが、路上で生活されていてどうでしたか?」
などと、ナンセンスな質問をぶつける。強者が弱者をあざ笑いながら、いじめているようなその光景に、私はムッときてしまったがおじさんのひと言は
「とくになにもない」
シンプルに一刀両断する姿に私は感動していた。キャスターもこれではネタにならないと簡単には引き下がらない。
「何か変わったこととかありませんでしたか?」
とさらに質問を重ねていくが、
「うん。ない」
無い物は無い。0にいくらかけても0。0からはなにも生まれない。1を思い出すことももうできない。その日暮らしで、徳を持ちながら懸命に1日を過ごしても、寝て起きたらまた0からスタートするのが西成だ。それはまるで、RPGを1日中プレイして夜になるとセーブをせずにシャットダウン。次の日は、また最初から。しかしおじさんの口からは予想外の言葉が続く。
「三角公園でひとり死んだけどな、コロナで」
思わずインタビュアーの青年もニュースキャスターであることを忘れて「あるんかい!」と、ツッコみたかったことだろう。気持ちはわかる。だが、西成に住む戸籍も売ってしまった人々も集まるコミュニティにおいて、それは重要なことではないのだ。
2007年08月11日
387話『ウマカ棒~!!! 』
今日は昼から友達とスパワールドに行きました!!
券売機になかなか1000円札が入らなかった時にみんなが小銭をもってきてくれた時にはちと感動しました(T^T)
まずはやっぱりプール!!
やはりいきなりプロレス(・∀・)
それから罰ゲームをかけた鬼ごっこヾ(^▽^)ノ
一回目はダイが負けたものの罰ゲームをやらず今のは練習でもう一回やることに...
次に負けたのはワタクシで罰ゲームは人混みのなかでガビーンといいながら横に跳ぶというもの...
もちろんやりましたよ(x_x;)
めちゃ恥ずかしかったです(>_<)
それからも潜りゲームをした罰ゲームでダイがラブラブカップルの下を泳いだり一谷くんが知らん人に手を振って『オレ、オレ』と叫ばされていました!!
めちゃおもろかったです(^o^)
それから風呂に入りました(=⌒ー⌒=)
やっぱりスパワールドは風呂の種類がたくさんあって楽しいですな~(☆▽☆ )
でもおじさんに襲われました(゜Д゜)
露天風呂で体ポッカポッカになりました(o^_^o)
あがってからソフトクリーム(北海道メロン味)を食べたのですがこれまたうまい(゜Д゜)
コーンも味がしてうまくてメロンの味がなんともいえなくおいしかった!!
スパプー館内のゲーセンによってモスに行きました(~▽~@)
ここで供述したい。竹下はこの日スパワールドのサウナで……。
今でこそサウナをこよなく愛し、DDTでもサウナ部を創設して、プロレスラーとサウナの相性の良さについて普及する活動をしているが、学生時代はサウナが苦手だった、否、恐かった。それもこの日のトラウマが原因だった。
一緒に行った友達がローマ風呂で黄昏れているなか、興味本意でサウナに入ってみたい気持ちに駆られて入ってみることにした。サウナ=大人の場所というイメージがあって、なんだか悪いことをしているような気持ちになった。
室内にはスキンヘッドのおじさんがひとり、真っ赤になりながら横たわっており、ゆでだこを想像して、思わず笑いそうになったがあまりにも紅潮していたので、死にかけているんじゃないかと心配になり気付いたら声をかけていた。
「おっちゃん、大丈夫?」
「お、大丈夫や」
かなり酒を飲んだあとだっただろう。そこから発せられる吐息は、浴びせられて竹下少年が酔ってしまいそうなほどに、アルコールの匂いがツンっと鼻をついた。
おじさんの顔を覗き込みながら、確認してしまった自分の無鉄砲さを悔いた。そして初めてのサウナを体験しているとゆでだこが、
「おっちゃんを心配してくれたんか。ぼく、優しいな」
と言いながら頭を撫でてきた。その後もスポーツやっているかと確認しながら上半身をペタペタと触って来たりして、(あれ?なんやこいつ?)と思い始めたその時、
「ツルツルやな~」
と言いながら、私の自慢の(大したことはない)おち○ち○を弄り始めたのだ!
こいつは正真正銘の変態や!と思ったときには、サウナの角に追いやられていて逃げることもできないどころか、サウナの熱さで頭もフラフラしてきた。思考することもできなくなり、意識を失いそうになったそのとき、
「オレ、オレ!」
先ほどまでプールの罰ゲームで、知らん人に手を振って「オレ、オレ」と叫ばされていた一谷くんが、しばらく姿が見えない私を探しにきてくれたのだ。それに乗じて、次々集まってくる友人たち。ゆでだこクソ野郎は、そそくさといなくなり、お咎めなし。
アフターモスバーガーでも言葉を発さない私に、心配した友人たちが聞いてくれた。
「サウナでなんかあったんか?」
「とくになんもない」とうつむきながら答えることしかできなかった。言葉は時に役が立たない。
先日、発見された竹下少年の弊社社長へのメッセージ。