竹下幸之介(DDTプロレスリング)『ニシナリライオット』第39回:「みんなで仲良く吐いた、修学旅行」「修学旅行」
DDTプロレスリングの未来を担う若き逸材・竹下幸之介。そんな彼が自身の昔のブログを読み返しながらつづる、地元・西成のお話!
2007年10月17日
461話『オオクボ』
いや~90分間楽しくて興奮して最高でした(・∀・)
大久保がやってくれましたよ~(^o^)
最後も選手と距離めちゃ近い!!
10m(マジ)もなかったです( ̄◇ ̄;)
川口~!!
とか
大久保ありがとう~!!
とか叫びまくりました('◇')ゞ
今は友達3人が帰り残りの7人で吉野家来てますヾ(^▽^)ノ
すぐ風呂入って寝たいと思います(~▽~@)
追記 えっ!?明日修学旅行!?
2007年10月19日
462話『スウィングサンタマリア』
昨日今日と修学旅行でした(・∀・)
三重県の伊勢志摩に行ってました(^o^)
1泊2日だったんであっという間でした(^^ゞ
寝る前に友達としゃべってる内に寝るのが一時になったりしたこともあってめちゃくちゃ眠いです(_ _).oO
大ハプニングなんかもたくさんありましたが楽しかったですヾ(^▽^)ノ
もう眠いです(-_-)zzz
追記 スマブラXは1月24日発売予定
<「お胸が豊かすぎる」「鼻血がでそう」華原朋美のセクシーショットに動揺コメント続出!?>
竹下少年の思い出もいよいよ修学旅行まできてしまいました。小学生がもう終わろうとしています。
小学校高学年の頃はとにかくサッカーに熱中していて、特にサッカークラブなどに所属していたわけではなくとも、放課後は公園で友達と蹴球。帰っても家でウィニングイレブンと夢中になっていたのに、一度もプロレスラーという夢は変わることはなかったですね。なんなら、プロレスのトレーニングの一環としてやっていたくらいです。特に活かされてませんが。そんな僕たちにビッグイベントが訪れます。
サッカー大好き少女のユイナ(西成ナデシコJAPANの異名をもつ)が、
「長居で日本代表が試合するらしい。しかもチケット取れそう!」
この一報を聞いたときはマジで6年2組の窓ガラスが割れるんじゃないかというくらいの歓喜!歓喜!!歓喜!!! ユイナのお母さんがローソンで働いているのでローチケでチケットを予約できると。感謝!感謝!!感謝!!! 我々の楽しみは修学旅行に集中していたにも関わらずその前日に日本代表戦を観に行ける!
この出来事があったから今でも西成区南津守では「盆と正月が一緒にくる」の類義語として「修学旅行の前日に絶対に負けられない闘いがそこにはある」を用いられることがある。──民明書房『絶対に人に教えたくなる西成の歩き方』より
13年経った今、正直試合内容とかまったく覚えてないけど、国歌斉唱の天童よしみのインパクトがすごかったことと、相手のエジプトの選手のスローインが大癖でめちゃくちゃ飛ばすことは鮮明に覚えています。
浮き足立った我々御一行は顔にペタペタとフェイスシールを貼りまくり、帰って洗顔でゴシゴシしても取れずに後悔。仕方なく翌日の修学旅行もそのまま行くことに。右の頬には八咫烏、左の頬には青い字でJAPAN。恥ずかしい……と顔を真っ赤に集合場所で待っていると、顔中を日の丸で埋め尽くしたK林くんが登場。しかも、無理に剥がそうとしたものだから、顔は赤く腫れ上がり、まばらに残った日本国旗がヤバさに拍車をかけていました。
修学旅行の思い出も実はあまり記憶にない。もちろん楽しかったのだが、今になって振り返ると特別なことで楽しもうとするよりも、毎日送っていた日常が何より好きだったし、その平凡な毎日に何かちょっとした事件が起こるほうが記憶に残っているような気がする。
修学旅行初日の志摩スペイン村では、普段はおとなしく僕らの学年では最も秀才だったM内君が見たことないくらいテンションが上がっており、昼食のカレーライス食べ放題では謎の大食いハイに突入。みんながドン引きするなかおかわりを繰り返した。今思えば、中学受験のストレスが溜まっていて、この修学旅行の2日間だけハッチャケることのできる瞬間だったのかなと思う。
そして、その後のバスでは先ほど食べた5杯分のカレーライスをすべて吐き切りバスは一時パニックに。ゲロがかかって泣く女子もいれば、真隣に座っていたK林君は全身ビチャビチャになり、顔面蒼白。いや、顔が白いのはフェイスシールのせいだ。
これが今でも地元民で会うとよく話に出る「みやちゃんのゲロ」という話だ。これが最も印象に残っている修学旅行の思い出だ。まあみんなそんなもんだろう。
あとは、常にみんなの一歩先。いや、大人の階段を常に一段先を登っていたY本君が、志摩スペイン村のテーマパーク『パルケエスパーニャ』のアトラクション『スウィングサンタマリア』で“感じる”というもの。“感じる”というワードがなんだかすごくイケない言葉に感じたお子ちゃまな我々は、Y本君に先導されるがままスウィングサンタマリアに乗ることに。
船が上へ下へと振り子のように激しい揺れを繰り返し、ダイナミックなスウィングによって体が一瞬“ふわっ”と無重力のような状態になり、確かにそのときに股間のあたりがゾワッとするような感覚になる(男性はわかるはず)のだが、Y本君はそのときに押し殺したような声で喘ぎ声をあげるのだ。
それがなんともおもしろく、みんなのツボに入り、その喘ぎ声を聞きたいがために何度となくスウィングサンタマリアに乗り続けていると、その代償に三半規管へのダメージは著しく、閉館時間が押し迫る頃にはみんなで仲良く吐いた。
決して綺麗な思い出ではないが(多少思い出補正で美化されていてこの汚さ)、そんなどうしようもないことが、どうしようもなく楽しかったりする。
こうして振り返ると、少しずつ当時の記憶が蘇ってきて、脳が喜んでいる気がする。13年ぶりにスウィングサンタマリアに乗って、走馬灯のように記憶を駆け巡らせてみたい。