m.c.A・T『なんて言うんですか、こんな音楽感』第5回〜コンテスト荒らしだった俺っ！

ボンバヘッ！でお馴染みのヒット曲『Bomb A Head!』のほか、DA PUMPの育ての親としても知られるm.c.A・T。日本屈指のプロデューサーの自伝的連載がスタートだぜっ！

プリンスに心奪われたぜっ！

　卒業論文もなんとか書き上げて4年で大学を卒業。しかし、今でもなぜ卒業できたか、よく理解できていない。結構授業（特に1限目とか朝早いのは）に行かなかったような記憶も多いし。最近でこそほとんど見なくなったけど、5年〜6年くらい前までは定期的に「やばい！　卒業できない！」って夢をみてたくらい。ゼミの先生と軽音部の顧問の先生が同じ先生だったこともあって今でも交流があるんだけど、先生曰く「普通に真面目にやってだろ」だそう。ふ〜ん、実感がない……。
　卒業後はとことん音楽中心で生活できた。バイトは何度も出てきている社会人の先輩がオープンさせたバーで雇われマスター。仕込み含めて16時に家を出て閉店が2時。そのあと知り合いの居酒屋さんで4時くらいまで働いて、帰宅したら音楽時間。7時くらいに寝て11時30分に起床、出勤までまた音楽。こんなルーティンで充実してたなぁ。そんななか大学からは定期的に呼び出しがあって、現状報告とアルバイト的な教師の募集に推薦してくれたりもして。ありがたいことだったけど、初志貫徹、すべてお断りさせていただきました。ごめんなさい！（次ページへ）