m.c.A・T『なんて言うんですか、こんな音楽感』第6回〜ちょっと言いたいことがあるぜっ!

連載・コラム

[2019/11/14 12:00]

ボンバヘッ!でお馴染みのヒット曲『Bomb A Head!』のほか、DA PUMPの育ての親としても知られるm.c.A・T。日本屈指のプロデューサーの自伝的連載がスタートだぜっ!


カブトムシ、コメ、ヘビメタとスプレー

 この連載も前半が佳境に入ります。いよいよ上京。その前にちょっと音楽から離れたお話を。北海道の話です。

 いきなりだけど、自分が子どもの頃は北海道にカブトムシは生息してなかった。なので小学校の頃はクワガタを捕まえていた。ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタの2種が子どもたちの心を鷲掴みにしていた。カブトムシにももちろん興味はあったけど、なにせ生息していないのだから仕方ない。まだ少なかったけど、デパートでカブトムシが対(つい)で売られ始めた頃だったと思う。見にだけ行ってたっけ(笑)。値段が高かったから。

 大学の頃に驚いたのが「カブトムシを取りに行こう」と友人に誘われたこと。「いるわけないじゃ〜ん」と答えたけど、近所の山に山ほどいた(笑)。まじビックリ! 生息していないはずのカブトムシが山ほど! 理由は簡単、デパートで買ったカブトムシを逃がしちゃうケースが多かったみたい。それでも北海道の旭川市にカブトムシがあんなにいるとは思わなかった。同時にクワガタが見つけにくくもなっていた。

 また、自分が北海道の旭川市にいた頃、農家の方々が美味しい道産のコメを作ろうとがんばっていた。でもやっぱり気候がね、寒いからね、どーんと売れるコメはなかったと思う。それでも今はご存知のように『ゆめぴりか』をはじめ美味しいと評判のコメが生まれた。これにもビックリ。ということは北海道の気候が、少なくても新潟や秋田まで下りて(気温は上がって)きてるってことだもんね。(次ページへ)