B’z入門者にお勧めのアルバム紹介~平井“ファラオ”光のB’zコラム『がんじがらめかといえばそう』第4回~

連載・コラム

[2023/11/24 12:00]

バラエティ番組『アメトーーク!』の『B’z芸人2023』にも出演し、音楽好き&B’zファンとして知られる平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)がB’zの魅力についてひたすら綴る連載! 毎月第2・第4金曜日の正午に更新!!


好きな音楽ジャンル別に、ご新規さんにお勧めのアルバムを紹介!

どうも、オモシロヒゲメガネです。

今回はご新規Brother(※B’zファンの総称)受け入れキャンペーンとして、これからB'zを聴いてみようという人に向けて、個人的に入門者にお勧めだと思うアルバムを紹介したいと思う(ただしベストアルバムは反則なので除外)。

まず前提として、根本的に好みじゃないとかでなければ、基本的にはどのアルバムから入ってもまったくついていけないということにはならないと思う。一応ハードロックサウンドが主軸ではありつつも、メロディ自体はキャッチーだし複雑な展開を持つ曲や難解な歌詞もそんなに多くない。ただ時代によってある程度の音楽性の変化はあるため、もともとのあなたの好みによってお勧めできるアルバムも変わることになる。

例えば、メディアなどでなんとなく聴こえてくるB'zのイメージそのままの音を期待するなら、『BIG MACHINE』(2003年)や『MAGIC』(2009年)あたりはちょうど良いのではないだろうか。『MAGIC』は有名な『イチブトゼンブ』(2009年)も収録しているので、とっつきやすさでいえばB'zのアルバムでも上位に入るだろう。

また、もともとロックが好きな人で、尖ったロックサウンドを求めるならまず『Brotherhood』(1999年)をお勧めしたい。聴きやすさよりも野性的な粗暴さが前面に出ているアルバムである。タイトルのインパクトでも有名な『ギリギリchop』(1999年)収録。

ハードロックが好きならヘヴィな音を持つ『ELEVEN』(2000年)などが合うのではないだろうか。ザック・ワイルドあたりを彷彿とさせるギターリフなどが登場するアルバムである。美しき『今夜月の見える丘に』(2000年)収録。

アメリカンロックが好きなら乾いたサウンドの『LOOSE』(1995年)で決まりだ。オリジナルスタジオアルバムとしてはもっとも売れたアルバムである。世界観的に『LOVE PHANTOM』(1995年)がちょっと浮いてるが。『love me, I love you』(1995年)なんかは嫌いという人を見たことがない。

クラシックロックが好きなら70年代的アプローチの強い『NEW LOVE』(2019年)あたりをお出ししたい。僕個人的にもトップクラスで好きなアルバムである。つわものでおなじみの『兵、走る』(2019年)収録。

昨今流行りのシティポップ風味や懐メロ的な香りを味わいたいなら『IN THE LIFE』(1991年)が楽しめると思う。B'zがハードロック路線に変移する前段階の聴きやすいアルバムだ。初期の名バラード『ALONE』(1991年)がいます。

結局のところ1枚選ぶとなると……!?

ただ結局のところ、トータル的にどのタイプの人でも楽しめそうなアルバムを1枚選ぶとなると、やはり『RUN』(1992年)が間違いないと思う。少なくとも僕の経験では、しっかりB'zが好きな人でも、多少知ってるくらいの人でも、このアルバムを苦手という人を見たことがない。なので迷ったらひとまず『RUN』をいっておけば間違いはないのではないだろうか。『ZERO』(1992年)もあるしよ。

ついでにやや変化球的なところも紹介すると、ブルージーな『THE 7th BLUES』(1994年)なんかもあります。ブルース色が強い上に2枚組のためやや胃もたれするかもしれないが、個々の楽曲はしっかり良いメロディを持っているので、合う人はとても合うと思う。『もうかりまっか』(1994年)収録。

サイケな音を求めるなら『Highway X』(2022年)という意欲的なアルバムも。これはいろいろとこちらの予想を裏切ってくるが、大変インタレスティングなアルバムで、面白味がある。

ちなみに初期アルバム3枚に関しては、いい曲はもちろんあるもののまだバラつきがあり、じっくり聴きこませる音作りという点ではもう少しあとになってから確立されるので、いったんあと回しでも良いかと。

とまあいろいろ紹介させていただいたが、最初にも書いた通り、基本的にはどのアルバムも最低限のキャッチーさはあり、またクオリティ的にも水準は高いので、楽しむスタンスさえありゃあとは好みの問題だと思う。

このコラムを参考にしていただき、新たなBrotherになってくれると、ファンとしては喜ばしい限りである。

ぜひ悔いのないように楽しんでいってください。

イラスト:平井“ファラオ”光

イベント情報

平井“ファラオ”光主催、間と空気感のコントユニット「大人のお笑い」ライブ
『大人のお笑いscene12〜PEACH TREE〜』

日時:11月25日(土)開場14:30/開演15:00
会場:千本桜ホール(東京都目黒区鷹番3-8-11 第3エスペランスビル3F)
チケット:会場2,000円/配信(後日)1,500円

ご予約は<こちら>

「3ヶ月で-14kg、体脂肪率8%」つるの剛士、娘のために激痩せした姿に「良いパパ」「筋肉ムキムキ」と称賛の声

平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)

ひらい“ふぁらお”ひかる●1984年3月21日生まれ、神奈川県出身。2008年に新道竜巳とのお笑いコンビ“馬鹿よ貴方は”を結成。数々のテレビ/ラジオ番組に出演するほか、『THEMANZAI2014』『M-1グランプリ2015』の決勝進出で大きな注目を集める。個人では俳優やナレーターとしても活躍。音楽・映画観賞や古代エジプト、恐竜やサンリオなど幅広い趣味を持つ。