Kamusの日常に欠かせないコーヒー&カフェと、きっかけをくれたおばあちゃんとの温かい思い出〜【ENGAB♡AtoZ】第3回〜

連載・コラム

[2023/12/19 12:00]

唯一無二の3人組オネエユニットENVii GABRIELLA(通称エンガブ)のメンバーが愛してやまないヒト・モノ・コトについて、アルファベットのAからZを頭文字に始まるキーワードで紹介していく新連載『ENGAB♡AtoZ』。第3回はKamusが“C”を担当し、自身の生活に欠かせないCoffeeとCafeについて綴ります。


【C】Kamusの日常に欠かせない大好きなCoffee&Cafe

私の日常に欠かせないものはCoffee(コーヒー)とCafe(カフェ)。自分で選んで組み合わせた豆を挽いて、時間と手間をかけて作るコーヒーは、その日に合わせて苦味やコク、香りを変えてます。そして、そのときに作ったコーヒー1杯でその日が決まると言っても過言ではないですね。それ次第で気分が変わるって感じです。コーヒーが好きすぎて、朝、昼、夜に関係なく1日に何杯も飲むので、多少は身体に気を遣って普段飲むときは薄めに作ったりして気をつけてます。

でも、コーヒーを飲むメリットはいくつもあるんですよ。実際に、効果も感じてます。私はポリフェノールが生むアンチエイジング効果や、香りやカフェインが生むリラックス効果などを意識して飲んでますね。身体づくりには日々気を遣っているんですが、コーヒーにはダイエット効果もあると言われているので、今は身体づくりの一環にもなってます。

こんなことを書き綴ってますが、最初はそんな効果など知らず、“大人っぽい”“ブラック飲める人はカッコいい”とかそんなことに憧れて飲み始めました。今でこそブラックでいただくことが多いですが、最初からブラックが飲めたわけではないです。人生で初めて飲んだコーヒーは、私のことを育ててくれた当時65歳のおばあちゃんの、飲みかけのとても甘いコーヒーでした。

ライブツアー先で雰囲気が良い喫茶店で美味しいコーヒーに出会って気分が良くなっている私

世界で1番カッコいいコーヒー好きのおばあちゃんとの思い出

7歳になる年に、私は家庭の事情でおばあちゃんの養子になりました。おばあちゃんの家は青森県にあり、田舎という言葉が似合いすぎるほど木に囲まれた坂の上に住んでいました。当時のおばあちゃんは贅沢をせず、家のまわりで穫れる山菜や、畑で育てた野菜などでおかずを作ってくれました。毎日手作りのものが並ぶ食卓。すべてが温かくて心に染みる料理でした。

夕食後、おばあちゃんは食器を洗う前に薪ストーブにやかんをかけます。そして洗いものを終えると、マグカップにお湯を入れて黒くどこか透き通った飲みものを飲み始める。そう、コーヒーです。私は仏壇にお供えしていたリンゴジュースを持って、薪ストーブのそばで暖まりながら、そんなおばあちゃんを見ていました。

私が「コーヒー美味しい?」と聞くと、「わぁは、甘くねば飲めね(私は、甘くないと飲めないの)」とおばあちゃんは言います。私は1日の仕事を終えてひと息ついているおばあちゃんに、愛らしさと力強さを感じました。それから、棚の上に置かれた、溶かして飲む粉のコーヒーが気になってしょうがなくなった。

その翌日、おばあちゃんが畑で作業しているときに、こっそりコーヒーの粉を少し出して舐めてみたのですが、苦くてたまらず、水道の水を飲んで口直ししました。そこで、おばあちゃんのマグカップを出してポットからお湯を入れます。コーヒーの粉を入れて近くにあった箸で粉をかき混ぜると、夕食後の薪ストーブの近くの香りがしました。見よう見まねで作ったコーヒーをひと口啜ってみると……、げっ、苦い!! 大人の味との初めての出会いです。マグカップが台所にあって、おばあちゃんにすぐ見つかってしまう私。おばあちゃんに「がぁも飲むか?(あんたも飲む?)」と聞かれ、「飲みたい!」と昼なのに作ってもらって、甘いコーヒーを飲む。これが、私のコーヒー好きのはじまりになりました。

その日以来、当時は小学生でしたが、少しずつおばあちゃんが作る甘いコーヒーを飲むようになりました。砂糖とクリームを切らしたときにブラックを飲むようになり、最初は残したりもしていたけど、だんだんと飲めるようになりました。大人になった今ではブラックを好んで飲んでいます。

至福のひとときを感じるこだわりのカフェでの過ごし方

1日に1杯はコーヒーを飲むのが当たり前になり、そのまま大人になった今、カフェや喫茶店にはとてもこだわりがあります。

私の今一押しのお店は、『猿田彦珈琲』です。『大吉ブレンド』が本当に美味しいんですよ。好きになったきっかけは2017年の冬に、新宿駅南口のルミネ1にある、同年の夏にオープンしたばかりの『猿田彦珈琲とティキタカアイスクリームのお店』で飲んだコーヒーでした。

アイスクリーム屋が併設された店舗で、最初はアイスクリームが食べたくて入ったのですが、口直しにと頼んだコーヒーにビビッときて通うようになりました。新宿という立地もあって、「仕事前に買って1日がんばろう!」「仕事終わりに買って癒されよう……」と今でも時間があるときはお店に行っています。

私は数ある猿田彦珈琲の店舗の中でも新宿の店舗が1番好きで、その理由は忙しく流れる人混みのなかでゆっくりと流れているお店の雰囲気です。席数は少ないので、座れたときはラッキー! そして店の外は急ぎ足で歩くサラリーマンや、どこか遠くに向かうであろうキャリーケースを引く女性。行き交う人を横目に、席に座りひとりになれる空間で、いつ飲んでも落ち着くすっきりした後味の大吉ブレンドを嗜む。ほんのりチョコレートのような甘味を感じさせる香りの湯気を堪能……。ここまでがこのお店でのコーヒーの楽しみ方だと思ってます。コーヒーがなくなるまでは贅沢な時間で、気分はお嬢様じゃないですか! 最高のリラックスがそこに生まれるお店が特に好きですね。

住宅街を歩いていると、突然おしゃれなカフェとかあったりしません? そういうところは穴場だったりするので、道を歩くときは常にまわりを見てコーヒーが楽しめそうなお店を探しながら歩いてますね。カフェや喫茶店との出会いっていうのは新しいコーヒーとの出会いでもあって、「こんな味があるんだ」「この豆美味しい」と気づかされるチャンスだと思っているので、逃さないようにしてます。時間があれば散歩をしてみて、「あそこいいかも?」ってお店があったら、百聞は一見にしかずなので、ぜひ中に入ってみてほしいです。内装で言うと、植物や飾ってある小物、コースターにもお店のこだわりがあったりして、ドリンクの味や香りだけでなくお店独自の雰囲気が楽しめるかも。

実は、いずれコーヒーの資格も取れるように勉強中なのです。いい報告が今後できるように、これからもいろんなお店やいろんなコーヒーに出会いたいです。これを読んでいるみなさんにも、素敵なコーヒーとの出会いがあるといいなぁ。

『猿田彦珈琲』のコーヒーを飲みながら散歩に出かけたら秋に出会ったときの私

(Kamus)

Kamus(カミュ) プロフィール

12月28日生まれ、青森県出身。音楽ユニット・ENVii GABRIELLAのメンバーで、YouTubeチャンネル『スナック・ENVii GABRIELLA』の店子。同ユニットの振り付けを担当している。陸上自衛隊の元隊員で、衛生班・手術班に所属していた。ダンサーの夢を叶えるべく上京し、ショーダンサーやアーティストのバックダンサーをはじめ、バラエティ番組への出演など多岐にわたる活動を経験。TakassyとHIDEKiSMの共通の知り合いであったことから、ENVii GABRIELLAのメンバーとなった。

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ENVii GABRIELLA

Takassy(タカシ)、HIDEKiSM(ヒデキズム)、Kamus(カミュ)からなる唯一無二の“最強オネエユニット”。それぞれ違うフィールドで活躍していた3人が、2017年3月よりユニットでの活動を開始し、2021年10月にメジャーデビュー。バラエティ豊かな楽曲、圧倒的な歌唱力、息の合ったダンス、ピンヒールを着用しての華麗なパフォーマンスが特徴的。“動画で楽しむ新宿二丁目”がコンセプトのYouTubeチャンネル『スナック・ENVii GABRIELLA』も人気で、約20.6万人のチャンネル登録者数(2023年11月時点)を誇る。