【社長と音楽】赤坂BLITZワンマンも行ったメジャーバンドに所属するワイルド社長を直&撃!

特集・インタビュー

[2018/7/25 12:00]

2018年3月にメジャーデビュー!

ITハードウェアとキッチン事業を展開する株式会社ゲットイットの社長・廣田優輝氏。同氏は大学時代に社会人経験なしで起業し、10年以上連続で黒字を達成している気鋭の経営者でありながら、企業社長らで結成したバンドBlueHairsのベーシストとして2018年にソニーよりメジャーデビューを果たしている(赤坂BLITZでのワンマンライブも敢行)! 今回は社長らしからぬワイルドなビジュアルでIT&音楽業界で躍動する廣田氏を直撃してきた!

株式会社ゲットイット社長・廣田優輝氏

——今回は本連載初のメジャーアーティストになります!

お恥ずかしいです(笑)!

——BlueHairsはほかにもメンバーに社長さんがいたりするようですが、どんないきさつで結成されたバンドなのですか?

経営者の勉強会があって、もともとはそこで勉強していた仲間だったんです。その勉強会の忘年会で出し物があるんですけど、音楽をやっていたメンバーでバンドをやることになりまして。それで2014年に結成したんです。

——忘年会バンドがメジャーデビュー……すごいですね。廣田社長の音楽遍歴を教えてください。

音楽との出会いはクラシックです。5歳から20歳までまでピアノをやっていました。結構長いことダラダラとやっていたんです。本気でっていうよりは、ダラダラと。

——クラシックをずっとですか。じゃあ、ご実家も裕福な感じで……。

いや、全然(笑)! 下町の一般的な家です! それで中学のときにいとこの影響でギターを持つようになりまして。

——中学からはギターとピアノを両方?

そうです。大学まではピアノを細々とやりつつ、ギターを弾いていました。今のバンドではベースを弾かされてますけど……。

——ギターは誰に影響を受けました?

X JAPANから入ってLOUDNESSにたどり着きました。高校ではLOUDNESSを聴きまくっていましたね。高崎晃さん大好きッ子です(笑)。いまだに好きです!

——見た目もなんとなく雰囲気ありますね(笑)。

そこからパンテラとかにハマって。でも、大学に入ったときにメタルはモテないとわかったんですよね(笑)。その頃はミクスチャー系が流行っていた時代だったので、コーンやリンプ・ビズキッドとかを聴いたり、クラブミュージックも聴いていました。

愛用のギブソン・ファイヤーバード。2000年頃に新品で購入したもの。ほかにもポール・リード・スミスのギターなども所有しているそう
私物のギターエフェクター。上段右のガバナー(マーシャル)は英国製。上段左のワーミー(デジテック)、 下段右のTS808(アイバニーズ)はレアな初期モノ、下段右のOD9(マクソン)もビンテージだ。下段中央の銀の筐体は自作のディストーション
フェンダー・カスタム・ショップのジャズ・ベース。カスタム・ショップのプレシジョン・ベースも持っているそう。さすが社長!

——そんな大学時代にはもう起業していたんですよね?

そうなんですよ。

——音楽でプロになりたいとは思わなかったですか?

在学中もバンド活動をしていましたし、何か音楽関係で食っていけたらなとは思ってました。

——でも、中古サーバーを取り扱う会社を起業したんですよね?

そうなんです。大学3年のときにバイクでコケて足を骨折しまして。大学は片道2時間半くらいかけて通っていたので、通うのが難しくなって休学することにしたんです。それで休んでいる間、パソコンにハマってしまって(笑)。それで秋葉原のパソコンショップのようなところでバイトすることになったんです。その頃からギターじゃなくてパソコンばっかり触るようになっちゃって。

——なるほど。でも、ギターとパソコンって意外と共通点あるかもですね。ギタリストのなかにも配線に凝ったり、エフェクターを自作したりするようなメカ好きな人が結構いますから。

僕、完全にそういうタイプです! ピックアップを付け替えたり、エフェクターを作ったり。バイクもバラしたりしてましたから。こうやって話してて初めて自分のことがわかった気がします……。なんで俺いきなりオタクになっちゃったんだろうって思ってたんで(笑)!

——(笑)。そこからなぜ起業しようと?

そういうバイトをしているうちにパソコン関係にいろいろ詳しくなってきて、中古サーバーの個人売買をやるようになったんです。でも入出金が多くなってきて、親にも「こういうのはちゃんと会社にしないとダメよ」と言われたりして。通帳に月100万くらい出入りしている状況だったので。じゃあ会社作ろうかと。

——大学生でそんな稼いでいる友達がいたら絶対たかりますわ(笑)。

だから大学では結構ひっそりしてて(笑)。

——会社を作ってから音楽は?

大学を卒業してからは会社1本っていう感じでバンドはやめて。聴く音楽も学生時代に好きだったものをずっと聴いてる感じでしたね。でもBlueHairsがスタートしてからはめちゃくちゃポップスを聴くようになりましたけど。

——BlueHairsは1月に赤坂BLITZでワンマンライブを行い、3月にはメジャーデビューも果たしました。忘年会バンドがすごい飛躍をみせましたね。

やるからには本気でやろうっていうことで、最初は週2回、3回スタジオに入って練習してました。社長の人脈もフルで使いながら(笑)、赤坂BLITZまでの道筋をしっかり考えて活動して。松隈ケンタさんにライブパフォーマンスの指導などもしてもらったりして、おかげさまで赤坂BLITZのライブが成功して、メジャーデビューも決まりました。

——大人のバンド活動ですね。やっぱり音楽って楽しいですか?

楽しいですね。音楽がまた人生を変えてくれました。やっぱり音楽のある人生のほうが豊かだと思ってます。

——音楽活動をまた始めたことによって、仕事に対する考え方や向き合い方は変わりましたか?

本当に変わったと思います。もっと自由に取り組んでもいいんじゃないかって思えるようになりました。2年くらい前まではスーツを着て短髪で会社に来ていましたけど、今はこんな雰囲気ですし(笑)。

長髪&ヒゲだけでなくカラフルヘアーもチラリ! オシャレ!

——素敵だと思います!

BlueHairsではほかのメンバーがバンマスをやっていて、僕は中間管理職みたいな立ち位置なんですけど、そういうポジションで活動しているのもとても新鮮なんです。この会社では自分がバンマス。意見を言えと言ったのに却下してみたり、そんなこともしてきました。でもバンドをやって、自分の意見が却下されるとこういう気持ちになるんだって改めて気づいて(笑)。

——社員さんは絶対「よっしゃ!」って思ってますね。

いやぁ、会社のなかでの自分の言動も気をつけようと本当に思いました(笑)。そこがかなり変わったところだと思います。

——社長としての今の夢を聞かせてください。

ハードウェアを売っている会社なのですが、その分野で日本一を目指したいと思います。堅い仕事ではありますが、自由な社風で日本一を目指していけたらいいなと思っています!

(おわり)

大人になって再び音楽を始めることの素晴らしさ

廣田社長の話を聞いていて、大人になってまた音楽を始めることがこんなにも素晴らしいことなのかと感動させられた。「音楽がまた人生を変えてくれた」——なんて素敵な言葉なのでしょうか! みなさんもまだまだ遅くないですよ! 物置にしまってあるギターを再び手にしましょうよっ! BlueHairsは現在のところライブの予定はなく、今後の活動は未定とのこと。しかしながら、みんなを驚かせるような活動を企んでいるようなので要注目だ。YouTubeにも同バンドのさまざまな動画がアップされているので興味を持った人はこちらもチェックしてみてほしい! 廣田社長、ありがとうございましたぁぁ!

プロフィール

ひろたゆうき●1980年生中央区築地生まれ。大学在学中に中古パソコンの販売を始め、2001年法人化。新たにキッチン事業を展開し、2005年株式会社ゲットイットへ組織変更。10年以上黒字を続け、現在ではサーバー在庫数日本一の中古IT企業となる。社員とその家族の幸せを第一に考え、居心地が良く働きがいのある会社を目指し独自の働き方改革を進めている。2014年BlueHairsを結成。「大人の本気の挑戦」を掲げ2018年メジャーデビューを果たした異色の経営者。4児の父。

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