関ジャニ∞、『関ジャム∞完全燃Show』でR&Bナンバーの生バンドアレンジに挑戦!

連載・コラム

[2015/11/30 14:10]

 11月29日に放送された『関ジャム∞完全燃Show』で、ジャニーズグループの関ジャニ∞がJUJUの『この夜を止めてよ』を生バンドで演奏。R&Bテイストの同曲にバンドアレンジで挑んだ。

『関ジャム∞完全燃SHOW』Twitter

 番組の冒頭では、清水ミチコによるものまね講座や、スナックのママに扮したJUJUに最も気に入られるメンバーは誰か、といった企画が行われた。そして番組の名物企画であるゲストとのセッションコーナーでは、前述の企画にゲストとして登場したJUJUと関ジャニのセッションがくり広げられた。

 ここで演奏されたのは、関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『ギルティ 悪魔と契約した女』(2010年)の主題歌にも起用されたJUJUの『この夜を止めてよ』。錦戸亮(ボーカル)、安田章大(ギター)、丸山隆平(ベース)、大倉忠義(ドラム)という編成に、コーラスのクリス・ハート、そしてピアノとギターのサポートメンバーを加えた演奏となった。

 JUJUも「原キーで歌ってくれてすごい」と語ったように、原曲と同じFマイナーのキーでの演奏となったが、錦戸は要所でファルセット(裏声)を入れながら艶っぽく歌い上げ、美しいハモりもばっちりキメる。“スナックJUJU”の企画でも大倉がJUJUとのデュエットに挑戦して、透き通った歌声を披露したが、同グループは安田や、今回は登場していない渋谷すばるなど、歌唱力の高いメンバーがそろっているのも魅力だ。

 今回の『この夜を止めてよ』は本来、打ち込みのサウンドだが、それを生楽器で演奏するためにメインのリズムパターンが変更されていたのがミソ。生バンドらしい躍動感のあるノリが生まれるようにドラム&ベースのパターンの音数を増やし、特にベースの丸山はゴーストノート(実音ではない、かすかな音)をうまく入れながらサウンドを支えていた。ほかにも原曲にはないメロディアスなアプローチや、一瞬スラップ(親指で叩いたり、人差し指に弦を引っ掛けてハジいたりする奏法)を入れるなど大活躍。大倉も歌い出しのセクションで、バスドラムとタムをメインにボーカルに寄り添うような好アプローチを聴かせるなど、生バンドらしいリズム隊のアプローチが非常に印象的だった。

 ギターの安田はしっとりとした同曲の曲調に合わせて、温かいサウンドを生むガットギターをチョイス。「初めて弾きました」ということで居残り練習を経て挑戦したようだが、落ち着いた弾きっぷりで、ロングトーンやアルペジオを感情たっぷりに操り、楽曲に華を添えていた。

 『この夜を止めてよ』のようなシンプルな楽曲は、演奏者の力量が問われるところだが、JUJUと錦戸の歌唱力、そしてバンドらしいアレンジ&メンバーの好演でじっくりと聴かせてくれた。回を重ねるごとに、関ジャニメンバーの演奏が気持ちよくなっている印象だ。次回の放送にも期待したい。

[耳マン編集部]