“デスアビス・ナイトメア・ブラッディフィールド=カオスエンド4世”こと、LoVendoЯ・宮澤茉凜『闇の住人が○○を開けてみた』がガチすぎる

特集・インタビュー

[2016/2/24 11:45]

元モーニング娘。田中れいな(ボーカル)率いるLoVendoЯのニューシングル『宝物/イツワリ』が本日2月24日にリリースされた。両A面シングルとなる両曲とも田中れいなが初めて作詞を手掛けた意欲作である。

『宝物/イツワリ』通常盤A。ジャケットに写っているのがメンバーで、左から宮澤茉凜(ギター)、田中れいな(ボーカル)、岡田万里奈(ボーカル)、魚住有希(ギター)

『イツワリ』はちょっと懐かしい歌謡な節回しとガッツリとしたギターサウンドが心地よいガールズロック全快のナンバー。対照的に『宝物』はゆったりとした曲調で、普遍的なメロディーに乗せて大切な仲間のことを綴っている。れいな自身の実体験を元にしたそうだが、アイドル一筋で走り抜けてきたれいながロックバンドを組むこととなり、最初の頃は不慣れでギクシャクした雰囲気こそあったものの、ここ最近の非常にいい心情を表しているような飾らない詞がグっとくる。

昨年、悲願のメジャーデビューを果たし『日本優先大賞2015 新人賞』を受賞、今ノっているLoVendoЯだが、宮澤茉凜(ギター)がブログで連日公開している『闇の住人が○○を開けてみた』シリーズが「ガチ過ぎるw」とファンの間で話題になっている。宮澤といえば、れいながオーディションの際に「顔で選んだ」とネタにするくらい、まさに「美しすぎるギタリスト」ではあるのだが、その美麗さとは裏腹にアニメ、ゲームマニアとして、ヲタク気質っぷりを発揮していることで知られている。

『闇の住人が開けてみた』がガチすぎる
『闇の住人が○○を開けてみた』とは、宮澤がひたすら「ポケモンカード」や「ワンピース“輩”缶バッジ」を開封するだけというもの。芸能人やアイドルがアップする自撮りではなく、YouTuber、ニコニコ動画実況さながらの一切顔を出さずに手元だけ写した本気の“開封の儀”を行っている。「ガチなヲタク性が垣間見えますのでご注意を」とはじまったこのシリーズは、「レア!レア!サーナイトEX!一袋目で当たりました!」「シャンクス先輩、チッス!いやぁ〜、マジかっこいいなぁ」「ウホ、かぶった…」……出たカードによって一喜一憂する表情に「まりんちゃんが楽しそうでなにより」という反応や、外袋を痛めないよう丁寧にハサミを使って開ける細かいところに「おれたちと同じだなw」とファンからも好評だ。

【闇の住人がポケモンカードを開けてみた】宮澤茉凜オフィシャルブログ

【闇の住人が輩缶バッジを開けてみた】宮澤茉凜オフィシャルブログ

「顔を写してしてほしい」とのファンからの要望もあったようで、数日後、宝塚男役ばりのトーンでのお馴染みのキメ台詞「深淵の闇より来たりし大いなる世界からやって参りました、デスアビス・ナイトメア・ブラッディフィールド=カオスエンド4世です」という自撮り動画も投稿された。

「デスアビス・ナイトメア・ブラッディフィールド=カオスエンド4世」とは、宮澤の“闇の住人”としての本名である。

HR/HM好きな実力派ギタリスト
そんな闇の住人、デスアビス・ナイトメア・ブラッディフィールド=カオスエンド4世こと、宮澤茉凜だが、音楽の趣向は古きハードロック/ヘヴィメタル好きという、これまたギャップがたまらない、おっさんホイホイな案件である。伯父の影響でHR/HMを好きになったという経緯を持ち、MR.BIGやメタリカはもちろん、『Don’t Tell Me You Love Me』でナイト・レンジャーにハマり、理想のギターサウンドとしてブラッド・ギルスを上げるほどの渋さだ。

LoVendoЯでは、マーティー・フリードマンが絶賛した魚住有希(ギター)との息のあったツインギターも聴きどころ。現在のロックシーンにおいて、女性メタルギタリストの活躍もめざましいが、ツインリードギターでしっかりハモリを聴かせるバンドはそうそういない。マイナースケールを多用した2本のギターがせめぎ合う王道様式美は、アイアン・メイデン、X JAPAN……そして、LoVendoЯといったところだ。

その美貌の反面であふれ出る中二感……そして正体は実力派ギタリスト。この先、ロックシーンが、デスアビス・ナイトメア・ブラッディフィールド=カオスエンド4世こと、宮澤茉凜の闇の世界“MIYA THE WORD”に包まれることも、そう遠いことではないだろう。

耳マン編集部