チームしゃちほこ・咲良菜緒が語る、初映画と地元とポール・リード・スミス!?

放送中の人気ドラマ『そして、誰もいなくなった』の脚本ほか、『アンフェア』『ドラゴン桜』など数々の話題作を世に送り出す脚本家・小説家・演出家の秦建日子。そんな秦氏がついに映画監督デビューを果たした。注目の初監督作『クハナ!』は、三重県桑名市に住む小学生たちがジャズの演奏をとおして成長していく様子を描いた青春音楽映画だ。ここでは、本作で主人公・西田真珠（松本夢来）の姉・西田凪子役を演じたチームしゃちほこの咲良菜緒にインタビューを敢行。本作で女優デビューを果たした咲良さん、撮影はいかがでしたか!？

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わからないなりになるべく自然に演じることが大切かなって

――今作は音楽・楽器をテーマにした映画ですが、咲良さんは楽器の経験ってありますか？

2年前くらいにポール・リード・スミスのギターを買いました。えんじ色のやつ。でも……ほとんど触ってないんです（笑）。hide（X JAPAN）さんが一番好きだから、ずっとギターに対する執着心があって。見た目と音のこだわりで選んだんですけど。

――だいぶもったいないですね……。

時間ができたら弾きたいなとは……（笑）。

――音楽はどんなものを聴くんですか？

ロックとかメタルとか激しいのが好きです。高校生のときにX JAPANとLArc-en-Cielにハマって、最近は海外のロックをよく聴いてます。マリリン・マンソンとかパンテラとか。

――あれ？　世代が……？

世代とか全然気にしてなくて（笑）。気になったのを虫食いみたいに食べてる（聴いてる）感じなんです。YouTubeで何となくチェックしたり、ファンの方に教えてもらったり、身近なメタル好きスタッフに「これ聴いてみな！」とか修行させられたり（笑）。

――さて、今回『クハナ!』で映画初挑戦となりましたが、どのような気持ちで臨みましたか？

わたしが視聴者としてお芝居を観ているとき、そのお芝居をその場で観てるような感覚っていうか、そういう雰囲気のほうがのめり込みやすいと思っていて。今回が初めてのお芝居でしたし、全然レッスンもしたことがなかったんですけど、わからないなりになるべく自然に物事が起きていて、自然に、当たり前のように演じるのが大切なのかなって思っていました。

――撮影は楽しめましたか？

すっごい緊張しました。ベテランの子役さんとか俳優さんのなかに経験もないわたしが入るんですよ！　しかも年齢的にも子どもと大人の中間で甘えられない……（笑）。お姉ちゃんっていう立ち位置なのにキャリアは赤ちゃんだし。でも来夢ちゃん（松本来夢）、清史郎くん（加藤清史郎）がいろいろ教えてくれて。わたしのほうが年上で言いにくい部分もあったと思うんでけど、「こうやってくれらこっちもやりやすい」とか、ちゃんと伝えてくれてすごく嬉しかったです。

――松本さんとは姉妹役ですが……顔、似てますよね!?

そうなんです！　来夢ちゃん、わたしの小さい頃にすごく似てるんです（笑）！　撮影のときは髪型をロングにしてたんですけど、今は切っちゃったからさらに似てると思います。実際に妹がいるんですけど、来夢ちゃんは本当の妹みたいで、とっても可愛かったです。

――咲良さん的な本作の見どころは？

小学生の子たちがあんなに一生懸命にお芝居や演奏に取り組んでいることに、絶対に心が打たれると思います。わたしも19歳になって、子どもたちが一生懸命になっている姿にすごく感動するようになって。自分が子どもだったときは、大人が子どものピュアさを過大評価してるって感じてたんです。「子どもっていうだけでなんでこんなに評価されてるんだろう？」って。でも最近は小さい子ががんばっている姿ほど心に響くものはないって感じるようになりました。

――大人になったんですねぇ……。

そうですねぇ……（笑）。あとはこの映画を観て、もし子どもが生まれたら絶対にみんなで一緒にがんばることをやらせてあげたいと思いました。わたしは部活に入ってなかったから、本当にうらやましくなって。

――名古屋を拠点にしているチームしゃちほこですが、この映画も同じ東海地方（三重県桑名市）を舞台にしています。その点も何か特別なところがありましたか？

今回、桑名市には初めて行ったんですが、とっても穏やかなところで撮影もしやすかったです。映画を観た地元の人はもっと地元が好きになると思いますし、ほかの地域の人も自分の地元を思い出して、もっと地元が好きになっちゃうと思います。しかも小学生が主人公だから、余計に地元を思い出しちゃうかも。わたしたちも地元を大切に活動しているので、すごく響くものがありました。

――チームしゃちほこは来年、地元で大きなライブを行いますね。

そうです！　2017年の3月21日にデビューしたときからの目標だった日本ガイシホール（名古屋）でライブをします。地元なのでとっても楽しみです。11月13日には横浜アリーナでの単独公演もあるので、そちらもぜひ遊びに来てください！

【プロフィール】

さくらなお●名古屋を拠点とするアイドルグループ・チームしゃちほこのメンバーとして2012年に路上デビュー。路上デビュー5周年を迎える2016年はVICTORY YEARのスローガンのもと、5公演で5万人を動員するライブを実施。5月21日&22日に幕張メッセ、8月31日に日本武道館での公演を成功させ、11月13日に横浜アリーナ、2017年3月21日には日本ガイシホール（名古屋）でライブを行う。8月3日には7枚目のシングル『ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL』をリリースした。

チームしゃちほこ。左から大黒柚姫、坂本遥奈、秋本帆華、咲良、伊藤千由李