石原さとみ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』端くれ校閲者のモノ言い part.2

連載・コラム

[2016/10/26 12:00]

今夜放送『校閲ガール』をおさらいするわよ!

石原さとみ主演のドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』をおさらいするわよ!
悦子(石原さとみ)はファッション誌の編集者になりたくてなりたくてなりたくて……7年の就職浪人の末、景凡社に入ったんだけど、まさかの校閲部配属でしょ? とはいえがんばって実力が認めてもらえれば希望のファッション誌に異動できるんじゃないかと夢見て日々奮闘しているのよね。

これまでの3話はものすごい速さで展開してて、悦子的に見た目も中身も地味で馴染めないな〜って思ってた校閲部の人たちとも、毎度のトラブルを乗り越えながらどんどん内面的な繋がりを強固にしていってる。よくできたドラマよ。冷静に見つつも、2話の大トラブル(表紙に誤植があって訂正シールを全冊手貼りした回ね)は号泣しながら見ちゃったわ。でも表紙の誤植って! 編集者の責任でしょ、あなたよ貝塚(青木崇高)さんっ!笑。そのまま校了しちゃったなんてありえないし! ぜんっぜん出てこないけど編集長にもだいぶ責任あるんじゃないかしらっ!

『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』ホームページ

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3話ではさ、大好きな作家さんの待ち会(関係者が集まって受賞の報せを待つ会ね)に参加するために悦子が藤岩さん(江口のりこ:毎日ねずみ色のリクルートスーツで地味を絵に描いたような人)をドレスアップさせちゃうんだけど、どんなにお化粧して着飾っても藤岩さんは藤岩さんで。なんか素材は変えられないって現実に胸が痛んだわ。でもでも、あの素直さが今後も継続されれば、藤岩さんのことをもっと好きになりそう。彼女の地味なユニフォームに変化が現れるのかにも注目ね。

藤岩さん:サイズがジャスト過ぎる地味なねずみ色リクルートスーツ!

悦子:折原くん出演のファッションショー見学スタイル!

恋愛にフォーカスし過ぎない、ちょいキュンがポイントよね

アタシもちろん原作もチェック済みなんだけど、面白いなって思ったポイントが、恋愛に寄り過ぎていないところなの。お仕事にフォーカスしたお話が進んでいくなかで、悦子の恋愛模様が絶妙に絡んでくる。ほんとにサラッとね。で、ドラマでも毎回、最後の5分とか10分くらいにぎゅっと押し込んでくる感じがニクい。「最後にちょいキュン入りましたーっ!」って思わず叫びそうよ。

でもね、今夜の4話はけっこーぐいぐい恋愛に寄せてくる予感なのよぅ。それってどーなのー?とか思いつつ……「森尾(本田翼)悪女!やだ!悦子の恋をジャマしないで!」なんてヒートアップしそうだわ。だいたい森尾って悦子の欲しいもの何でも持ってるのに、なーんかスカしててヤル気ない感じで、ちょー気に障るのよねー。悦子が憧れてるLassyの編集者だしぃ、悦子が一目惚れした折原幸人(菅田将暉:実はキテレツな小説を書く作家の是永是之)を自分の部屋に招き入れてちゃっかり同居してるしぃ! 森尾、絶対折原くんにホの字よ!!!

あーーー、もうっ!

よる10時が待ち遠しいわ!

今気づいたんだけど。地味な藤岩さんたらちょーラブリーな“藤岩りおん”て名前なのよ。一方、華やかな雑誌編集部の森尾は昭和のニオイぷんぷんの“森尾登代子”……これも面白くない??

[菊地ケロ]