【会長と音楽】あの水炊き料亭会長の“シャンソン好きすぎ伝説”!
あの『博多華味鳥』の会長さんがスゴいらしい……
養鶏から料亭(水炊き料亭『博多華味鳥』)まで手がけるトリゼンフーズ株式会社の代表取締役会長がシャンソン好きすぎて……なんだか同社の社員さんたちが振り回され気味とのこと!? そんな噂をゲットした『耳マン』編集部が早速、会長さんを直撃! 水炊きの鶏の旨みさながらにあふれ出る会長の音楽愛。こんな会長さん素敵っ!
シャンソン好きすぎて――料亭なのにライブレストラン作っちゃった!
――今日は会長さんと音楽の話がしたくてお伺いしました!
ははは。僕はピアノもダンスも何をやっても続かないんだけど、歌だけはずっと好きでね。
――歌がお好きなんですね。
ずっとカラオケばっかりだったんだけどね、6年くらい前に生ピアノに合わせて歌う機会があって、それが楽しくてねぇ。それからシャンソンにハマっちゃったわけ。ピアニストが歌に付いてきてくれるのよね。それがいいんだよねぇ。
――歌はどんなところで披露しているんですか?
会社でも鼻唄は歌ってるけどね、歌える場所があるといいかなって思って、シャンソンを習い出した翌年くらいに歌えるお店を出したんだよね。
――お店を作っちゃったんですか!?
『キッチン&チキン ペプチード』っていうレストラン。僕ももちろんだけど、いろんなミュージシャンがライブをできるところをね。そのあとにはもっと大きい『グランドペプチード』ってお店もオープンしたんだけど、両方とも見事にハズれてねぇ。『グランドペプチード』なんて中州の入り口の一等地だよ。最近はオープン当初よりはだいぶお客さんも入るようにはなったけどね。
――料亭とはだいぶスタイルが違いますよね? みなさん戸惑ったのでは……。
(広報さんに目をやりながら)道楽だって言われたりもしたけどねぇ(笑)。ほかの店も6、7年は赤字でずっとやってきたから、ぼちぼちでやっていければいいかなと思っているんです。音楽と料理でビジネスにするのはやっぱり難しい。時間をかけてトントンになっていけばいいんじゃないかな。
シャンソン好きすぎて――全国大会に出ちゃった!CDも3枚作っちゃった!
――お店でのライブ以外の活動は?
呼ばれればどこにでも行って歌ってますよ。シャンソンのコンテストに出たりもしてます。一昨年は予選の九州大会で落選したんですけど、去年は全国大会まで行くことができてね。でも全国のレベルは高くて、雰囲気にも飲まれてしまってね。あまり上手く歌えなくて結果は残念でした。
――全国大会なんてすごいじゃないですか。
やっぱり雰囲気は独特だったよね。優勝できたらすぐデビューできるっていうのもあってみんなピリピリしてて。体力も使うし、来年はもういいかなぁ。
――今は昔よりCDも作りやすくなっていますが、もしかして……?
CD出してますよ。3枚出してます。
――3枚も!?
3枚目は最近できたばっかり。今夏に同級生の柴田洋一監督が映画を作ってね。舞台が福岡だったので、僕らのお店もいろいろと協力したんです。その挿入歌がすごくいい曲だったんですよ。ジャズ風の曲だったんですけどすごくいい曲だったから、シャンソンバージョンで歌ってみたら監督に気に入ってもらえて。それでその曲をCDにしたんです。ぜひ聴いてみてください。
シャンソン好きすぎて――あの歌手の単独スポンサーに!?
――あ、ありがとうございます! そう言えばララ・ファビアンが好きすぎて、彼女の来日公演の単独スポンサーになっちゃったんですよね?
YouTubeで彼女のことを知ってね、歌唱力がすごなぁって大ファンになってしまってね。そんななか今年の7月に来日するっていう情報がシャンソン仲間から入ったんです。彼女、フランスではすごい人気なんだけど、日本ではまだそこまで知られてないからスポンサーもついていなくて。じゃあもう博多華味鳥でスポンサーになっちゃおうって!
――水炊きとシャンソンのまさかのコラボ。
でも5月のあたまくらいだったかなぁ……いきなりツアーがキャンセルになってしまったんだよね。
――え!?
フランスのテロの影響とかね、彼女のマネージャーが変わったとかいろいろ理由はあったみたいなんだけど。
――そんなことがあるなんて……。
まぁ、ありえないことだよね。シャンソン界では総スカン。僕らもポスターをたくさん刷ったりもしたんだよ。
――ララへの気持ちはまだあります?
僕はまだ応援したいと思ってますよ。もし来日することがあったら、またスポンサーやりたいって思うかもしれないなぁ。
――深い愛ですね……。会長は食と音楽の関係についてどう考えていますか?
福岡にも料理と音楽を一緒に提供しているようなところはあるけどね、音楽をメインにしているようなところは料理がイマイチ、料理がいいところは逆に音楽がイマイチなんですよね。両方いいっていうところがあまりない。僕くらいがそういうお店をやらないとなって思って2店舗出したけど……ビジネスにしていくのは難しいところも感じてます。そう言ってもやっぱり音楽が好きだし、福岡の音楽を盛り上げていきたいですよね。ぼちぼちやっていきたいと思っています。
福岡の音楽シーンを盛り上げたいというアツい気持ち
取材後、広報の方にお話を聞いてみたところ「会長の音楽好きがあふれすぎちゃってほかの業務が止まっちゃうこともありますけど……(笑)、福岡の音楽シーンを盛り上げたいっていう気持ちがすごくある方で、いつも感心されられます。社員も会長をきっかけに音楽に興味をもつことができている部分もありますが……もうこれ以上はやめてほしいです(笑)」とコメントしてくれた。僕は大好きです、こんな会長さん!