さかなクンが音楽・楽器への愛情をたっぷりと語る!すギョ〜くステキな音楽のおはなし

特集・インタビュー

[2016/3/23 12:00]

さかなクンのサックスプレイが「かっこよすぎる!」と話題に
2016年2月に放送され、話題を呼んだ缶入りチューハイ『キリン氷結』のテレビCM。さかなクンがサックスプレイヤー“GYO”として登場し、東京スカパラダイスオーケストラ(以下、スカパラ)とセッションをくり広げる……。ひょうきんで天真爛漫なイメージのさかなクンがくり広げる超クールなサックスプレイに「かっこよすぎる!」とのコメントが殺到し、大きな話題となった。しかもこのCMでさかなクンが吹いていたのは“バスサックス”という珍しいサックス。かなり大きく、それにともなって低い音を出すことができるサックスで、そんな楽器のチョイスにも「しぶすぎる!」という声が多く飛び交った。

GYOとしてCMに登場したさかなクン。トレードマークである頭のハコフグも黒バージョンに! シブい!

さかなクンに会いたい、ホント会いたい
海洋生物の生態や料理法についてのすさまじい知識だけでなく(絶滅種とされていたクニマスの再発見に大きく貢献したのはお馴染み)、絵の才能にも恵まれ、絵画の世界でも高い評価を得るさかなクン。そして今回のCMで音楽的な才能にも恵まれていることが判明してしまった……。本当にすごい。ヤバい、さかなクンに会いたい。マジ会いたい。直接会って、音楽や楽器の話をたくさん聞きたぃ! ……ってことで会ってきました!さかなクン! ギョギョギョ〜♪ 夢のよう! 嬉しすぎます!

さかなクンだ〜!!ギョギョギョ♫

CMの話〜バスサックスの重さにも耐えられるさかなクンの筋力〜
我々の取材に快く応じてくれたさかなクン。ちなみにさかなクンには敬称は不要だ。呼ぶときは「さかなクンさん」ではなく「さかなクン」でOK。まずは話題になったあのCMの話から聞いてみた。バスサックスってなかなか珍しい楽器ですよね……?
「ギョギョッ♪ そうなんです。スカパラさまのバリトンサックスの谷中(:敦)さまと、テナー/ソプラノサックスのGAMOさまとカブらないように最初はアルトサックスを吹く予定だったんです。でも、バスサックスでもおふたりとカブらないし、できれば低音楽器を吹きたい!と思って、撮影現場にバスサックスのほかに、バスクラリネットとコントラバスクラリネットを持って行ったんです。自分は声が高いから、低い音が出る楽器が昔から好きなんです。そして!念願が叶いましてバスサックスを担当させていただくことになったんですギョ♪ 嬉しかったです〜! ギョギョギョ♫」

CMで吹いているバスサックスはさかなクンの自前のもの。重さは8キロもあるらしいが、それをガッシリと構え、カッコよく吹きこなしてしまうさかなクン。もしかすると……筋力もすごいのかもしれない。
「漁師さんのお船に乗せていただき定置網漁に出ることが多いのですが、海から手で引き上げる網って相当重いんです。しかも!とれるお魚も、大きなブリさんやヒラマサさんのなかには10kgや15kgの大物もいます。漁師さんとお魚、そして海から授かりましたお魚パワーで、重いものもヒョ〜イ!って持てるようになったんです」
なんとCMの撮影は10時間ほどもかかったらしい。力持ちだからといって、そんなに重いバスサックスを吹き続けるのは大変だったのでは?
「ギョギョっと! 首にすギョく負担がかかるので、やっぱり最初はヘビー!!っていう感じでした。でも憧れのスカパラの皆様との貴重なギョラボレーション。2〜3時間と吹いているうちにだんだんと楽しくなってきて、重さも辛さも忘れちゃいました! 最ギョ(最後)は“もっと吹いていたい!”っていうくらい名ギョり惜しかったです〜」
※今回のCMで演奏した『Paradise Has No Border』は、6月22日にリリースされる東京スカパラダイスオーケストラ feat. Ken Yokoyamaによるシングル『道なき道、反骨の。』のカップリング曲としてリリースされることが決定!

10時間も耐えられるなんて……すギョい!

さかなクンの好きなバンドは?
今回の撮影はかねてからファンだったというスカパラとの共演で、さかなクンにとっても忘れられない時間となったそうだ。そもそもスカパラを好きになったきっかけは?
「はい♪ ピカピカの中学1年生のときに“水槽”と“吹奏”を勘違いして吹奏楽部に入部しました。それから管楽器が好きになったんです。クラシックとジャズをおもに聴いていたのですが、高校生のときにCD屋さんに行ったら、お店のなかから超!カッコイイ裏打ちのリズムとメロディーが聴こえてきたんです! それで“なんじゃこれ〜! 超!!かっちょいい!”って思って、店員さんに“今流れているのは何の曲ですか!?”って聞いたら“スカパラだよ”って教えてくださいました。すぐに“このCDください!買います!”ってCDを買ったんです。それからスカパラさんの超!大ファンですので、今回ギョラボレーションをさせていただけて夢のようでギョざいます」

東京スカパラダイスオーケストラ

国内を代表するジャズトロンボーンプレイヤー村田陽一とのエピソード
スカパラ以外にも好きなバンドはいるのだろうか。やっぱり管楽器系バンド?
「はい♪ 村田陽一大先生の村田陽一“SOLID BRASS”が大好きです。やっぱりCD屋さんで流れているのを聴いて感激!! すぐに購入して毎日ずーっと聴いてました。高校生のときに、母親が“ジャズが好きならジャズの聴けるお店に行こう”って連れて行ってくれたのですが、なんと!村田先生が演奏していらっしゃったんです。“ギョエ〜! 村田陽一先生がいる〜!”って(笑)。それでドキドキ緊張しながらもギョ挨拶させていただいたら、“テレビ出てましたよね!”っておっしゃってくださったんです!(※さかなクンが高校時代に出演していた番組『TVチャンピオン』の『全国魚通選手権』こと。さかなクンは同番組で5連覇を果たした)。昨年、Facebookで村田大先生とお友達になれたんです♪ そのときのことを覚えててくださってて♫ しかも今回のCM映像もギョ覧くださり、“バスサックスかっこよかったです!”ってメッセージをくださいました。幸せですっ」
そのほか、さかなクンも“さかなクン”役で出演したドラマ『あまちゃん』を手がけた宮藤官九郎のバンド、グループ魂も好きだという。同バンドは『さかなクン』という楽曲も発表しており、彼らが2015年に日比谷野外大音楽堂で開催したライブにさかなクンも参戦! テナーサックスをプレイしてオーディエンスを沸かせた。

村田陽一“SOLID BRASS”『村田陽一ソリッド・ブラス LIVE!!』

『さかなクン』を収録する、グループ魂のアルバム『20名』

エリック・ドルフィーを聴きながら……
ジャズも大好きなさかなクン。画を描いているときにジャズのレコードをかけることが多いようで、なかでも1950年から1960年代に活躍したバスクラリネット/アルトサックス/フルート奏者のエリック・ドルフィーのレコードを好んでいるそうだ。

さかなクンはジャズに詳しい

「渋〜い低音のバスクラリネットが大好きで、CD屋さんではジャズコーナーでクレジットにB-CL(バスクラリネットのこと)って書いてあるものを片っ端から探しました。その結果エリック・ドルフィーさまのCDがすギョく多くなりました。バスクラリネットはクラリネットの派生楽器のためまだ歴史が新しく、ショスタコーヴィチさまやストラヴィンスキーさまやチャイコフスキーさまなどの近代クラシックで使われるようになった楽器ですが、ジャズでいち早くソロ楽器として演奏されたのがドルフィーさま♪ “馬の嘶(いなな)り”って表現されるようなすギョい高い音もお出しになられます。シビれるほど、かっこいいんですよ〜! あとはジェリー・マリガンさまも大好きです。低音楽器として重宝されるバリトンサックスをソロ楽器としてもメジャーにされたすギョく偉大な方です」

エリック・ドルフィーの名盤『AT THE FIVE SPOT』

[耳マン編集部]