さかなクンが音楽・楽器への愛情をたっぷりと語る!すギョ〜くステキな音楽のおはなし

特集・インタビュー

[2016/3/23 12:00]


さかなクンが楽器を好きになるまで
さかなクンは幼少の頃トラックが大好きで、ダンプやコンクリートミキサー車などが走っているのを見つけると夢中になって追いかけ描いていたそう。そんな時期をさかなクンは「もしかしたらさかなクンじゃなくてトラッククンになってたかもしれないでギョざいますね〜♪」と嬉しそうに振り返る。
それから水木しげるが描く妖怪が好きになり、タコ、そしてお魚の世界、中学生からは楽器に夢中になる。「妖怪もちっちゃなキジムナーから大きなぬりかべまで種類が多くて、みんな形も特徴も違う。お魚もちっちゃなハゼの仲間やメダカちゃんから、ジンベエザメさんまで、みんな大きさや形、個性や暮らす海域・水域が違う。楽器も小さいのにパワフルな超!甲高い音を奏でるピッコロから、大きくて低い音を奏でるチューバやコントラバスクラリネットのようにさまざまですね。お魚の世界みたいに形や大きさ、特徴がそれぞれ違うので、とってもワクワクします♪」

楽器とお魚をモチーフとしたさかなクンのイラスト作品

楽器とお魚を愛し、それぞれの特徴をしっかりと捉えているさかなクンらしいイラストの数々。めちゃくちゃかわいいっ!

さかなクンの愛器たち
ではでは、さかなクンが取材現場に持ってきてくれた愛しの楽器をご紹介しよう! さかなクンは20本以上の管楽器を所有しており、それぞれを使い分けながら吹奏楽団での演奏や、ゲストライブ、CD録音の現場などで演奏活動も行っているのだ!
「管楽器が大好きです! 管楽器は、形の素晴らしさや、複雑な構造を見ているだけでワクワクします♪ 吹くと楽しくて、うれしくて、ウキウキします。ひとつひとつの管楽器との感動があって、今はたくさんの楽器に囲まれています。楽器には愛着があるので、生き物のように見えるときがあります。バスクラリネットやバスサックスは楽器が重いので、チェロやコントラバスと同じようにエンドピンと呼ばれる支えがあるのですが、妖怪の“からかさ小僧”さんの足みたいに見えるんです。ピョンピョンしそうでかわいいですよね〜」
所有している楽器の多くは、サイズが大きく、低い音が出る楽器だ。
「やっぱり自分の声が高いので、低音楽器に憧れがあるんです。自分の声では表現できないことが低音楽器では表現できますから。それがすギョく嬉しいんです♪」


愛器の一部をご紹介!

【テナーバストロンボーン】さかなクンは中学生の頃に水槽楽部ならぬ吹奏楽部に入部し、中学3年間はトロンボーンを担当。こちらはそのときに購入したヤマハ社製のテナーバストロンボーンだ。
「今は滅多に吹くことがないでギョざいますが、中学の3年間ず〜っと吹いてきた思い出いっぱいの楽器です。トロンボーンは表現豊かな音色はもちろん!スライドの伸び縮みのおもしろさが大好きです♫ 中学の吹奏楽部では普通は2年生からコンクールに出られるのですが、自分は飲み込みが悪くて……がんばりも足りなくて……。合奏中にトロンボーンを杖のようにしてウトウト眠っちゃったり、スライドを勢いよく伸ばしたときに手を放してしまいスポッと抜けて床にガッチャ〜ン! すんギョい怒られました。それで2年生ではコンクールに出させてもらえなくて、3年でやっと出られたんです! やっぱりがんばって続けることが大事ですね。音楽はがんばり続けることでもあることを顧問の鈴木健二先生が教えてくださいました!」


【バスクラリネット】こちらはさかなクンがよく演奏するというビュッフェ・クランポン製のバスクラリネット。成魚(成人)になったばかりの頃に購入したものだという。
「幼魚(幼い)の頃、大好きだったテレビ番組の『日本昔ばなし』でキツネやタヌキ、時に“おこぜ”や妖怪が出ると、渋〜く響く低音が登場するんです。ずっとその音に惹かれていたのですが、正体がわからなかったんです。ところが、中学の吹奏楽部でその音の主がバスクラリネットだってわかったときに“ギョギョギョ〜! こんなにひょろっとした楽器からあの渋〜くて低い音が出るんだ〜!”って驚いたんです。それで“高校生になったらバスクラリネット吹くぞ〜!”って思っていたんですけど、高校に吹奏楽部があることを知らずに最初は登山部に入部したんです。そんななか音楽に詳しい歴史の先生がいて、バスクラリネットが大活躍するヤナーチェクさまの曲を教えもらったりしていたら、“君、バスクラリネット吹きたいの? それならうちの吹奏楽部が廃部寸前だから入ってくれたら嬉しい!!”っておっしゃるんです。もう、“ギョエー! 吹奏楽部あったんだー♪”ってうれしくて、うれしくて。それですぐ吹奏楽部の練習場所にうかがってバスクラリネットを見せてもらって、もう心臓ドッキドキ♪ 初めて吹いたとき憧れの渋〜い音が出て、と〜っても感動しました」


【コントラバスクラリネット その1】こちらはセルマー製の木製コントラバスクラリネット。この大きさ! なんだかかなり珍しそう!
「セルマー社さまはサックスのイメージが強いですが、クラリネットの歴史も長く、さまざまな種類を作ってらっしゃるのです。しかも、木製のコントラバスクラリネット(ベーム式)を作ってらっしゃるのはセルマー社さまだけなのだそうです! すギョい!! この形と大きさ!!! 超!低音でありながら、あたたか〜い音。素晴らしいです」

これらのコメントからもわかるように、さかなクンは管楽器にとても詳しい。『楽器図説』という楽器の解説本が愛読書で、取材中にも同書を読み上げながら楽器について丁寧に教えてくれた。

こちらが『楽器図説』(菅原明朗著)

コントラバスクラリネットの歴史を教えてくれるさかなクン。とっても研究熱心

さてさて、この珍しいコントラバスクラリネットはいつ頃購入したものなのでしょうか?
「はい♪ 20年くらい前に中古で購入したんです。でも、希少な楽器ですので、滅多に中古でも出会えません。管楽器の情報誌に“コントラバスクラリネット譲ります”っていう情報が載っていて、“ギョギョー! すギョい♫ これは貴重なチャンス!”って思ったのですが……ギョギョギョ! お値段は一式で100万円! もちろん買えないですが、楽器屋さんにもないし、とにかく!見せていただきたいと思って連絡してみたんです。そうしたらナント〜! 持ち主の方は母と同級生だったんです!! そんな奇跡的なこともあって♫ お話もはずんで、お安く譲ってもらえたんです♪」

[耳マン編集部]