棚橋弘至の入場曲が変わった!新入場テーマとともに振り返る“イッテンヨン”

連載・コラム

[2017/1/6 17:00]

新日本プロレス・棚橋選手の入場曲が変わる!?

行ってきました! 新日本プロレスの『WRESTLE KINGDOM 11 in 東京ドーム』。毎年、東京ドームで1月4日(通称イッテンヨン)に行われるこの大会は、全国の新日ファンが集結する年の初めになくてはならない恒例行事なのです。そんな節目の“イッテンヨン”を皮切りに、新日で高い人気を誇る棚橋弘至選手の入場曲がこれまでの『HIGH ENERGY』から新しく変わることが2016年12月にTwitterで発表されました。これが発表されたとき、私は驚いて腰が抜けそうになってしまいました。同月、私は『耳マン』にて『アガるプロレス入場曲5選』をテーマに記事を書かせてもらい、『HIGH ENERGY』について熱く綴っていたばかりだったのです。棚橋選手がきっかけでプロレスにハマった私、そして多くの棚橋選手ファンにとって『HIGH ENERGY』は常に隣に寄り添っているような存在。この曲を聴くと走馬灯のように棚橋選手の数々の名勝負ダイジェストが脳に駆け巡るんです……。それくらい大切な曲が急に変わってしまうなんて……私は寂しくなってしまい、激しくうろたえました。

棚橋弘至

<耳マンのそのほかの記事>

棚橋弘至 Twitter

“イッテンヨン”に行って棚橋選手の新入場曲を体感してきたッ

そして、1月4日。ついにこのときが来ました。新たな楽曲とともに棚橋選手の入場です! 新しい楽曲(タイトルはまだ未発表のようです)は、きらびやかで勢いのあるサウンドに「GO ACE!」と合いの手が入る、ファン参加型のみんなで盛り上がれる楽しい楽曲でした。その曲に乗ってクルクル回りながらリングに入場して来た棚橋選手の表情が、何だか呪縛から解かれたような……ハッとするほど晴れやかな笑顔に見えたんです。棚橋選手は2016年にケガをしてしまい試合に欠場したりと思うように活躍できなかったことがありました。そんななか、彼にとっても相当思い入れが強いであろう『HIGH ENERGY』と決別する事によって心機一転、気合いを入れ直そうという決意がヒシヒシと伝わってきたんです。そんな新たな空気をまとった棚橋選手にぴったりな新入場曲を私はすんなりと受け入れることができたとともに、簡単に好きになってしまいました!

棚橋選手と内藤選手の注目の試合がついに!

そして、棚橋選手と近年勢いが止まらない内藤哲也選手との闘いがついに始まりました。試合では息をつく間もないぐらい激しい攻防が繰り広げられ、エプロン(リング上でロープの外側にあたる縁の部分)でのスリングブレイド、場外へのハイフライフローなど危険をともなう激しい技の連発で、棚橋選手の覚悟を見せつけられました。しかし、ノリに乗っている内藤選手の、スッと相手を自分のペースに巻き込んでいく力もものすごくて……「あぁぁ、本当にどうなっちゃうの?」と、一瞬も目を離せない試合だったんです。
死闘の末に棚橋選手は負けてしまったのですが……大の字で倒れている棚橋選手に、なんと内藤選手が一礼したんですよ! 内藤選手は3人のプロレスラーによるユニット、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(ユニット名はスペイン語で制御不能な奴らの意)に加入してからは、人の顔に唾を浴びせるようなワルになってしまったのですが、実は棚橋選手に憧れて新日本プロレスに入団し、ずっと棚橋選手の背中を追ってきたという経緯があり……その一礼に棚橋リスペクト&プロレス愛を感じてグッときてしまいました。そして、改めて棚橋選手の存在の大きさを感じたのでした。

新入場曲でのエアギターはあるか……!? 新たな棚橋選手に今後も注目!

そんなこんなで、年も変わり入場曲も変わり……棚橋選手の新しいストーリーが始まります。またこの曲とともにいろんな思い出を積み上げて、棚橋選手とファンのみんなで入場曲を大切な曲に育て上げていくのかと思うと胸が踊ります。あぁ、新しい入場曲でも棚橋選手はエアギターしてくれるんでしょうか? ぜひ、してほしいなぁ。そのあたりにも注目しながら、これからも応援&追いかけ続けたいと思います!

[鈴木詩子]