【耳の日】ライブやクラブで“耳栓”を推奨!? 個性派ライブハウス店長に話を聞いてきたっ

特集・インタビュー

[2017/3/2 17:00]

3月3日は「耳の日」ということで音楽用耳栓に注目!

みなさん、音楽は好きですか? ライブは好きですか? 明日3月3日は耳の日ということで、音楽やライブが好きな方にとって重要な“耳”について考えてみようじゃないですか! そんな、耳の情報には目がない(ややこしい)『耳マン』編集部が最近気になっているのは、音楽用の耳栓『サンダープラグス』。耳を守りながら音楽を楽しむことのできる同商品を使えば、ライブやクラブなどで大音量を浴びたあとになることのある「キーン」という耳鳴りを防げて、耳を疲れさせずに音楽を楽しむことができるのです。音楽ファンの間でもジワジワと話題を呼んでいる『サンダープラグス』は2015年12月より一部ライブハウスでも販売され、現在全国約40箇所のライブハウスにて取り扱われています。

これが全国の一部ライブハウスでも売られている音楽用耳栓『サンダープラグス』。猿のイラストが描かれたパッケージもオシャレだし、キーホルダー付きの専用ケースも付いててイカす! このパッケージをライブハウスで見かけたことがある人もいるのでは!?

<耳マンのそのほかの記事>

ライブハウスに耳栓を広めたパイオニア・あの人に話を聞いて来よう!

そんな同商品をライブハウスに広めたパイオニアは都内のライブハウス・四谷アウトブレイクの佐藤“boone”学店長。同店ではほかにも「ライブハウスで1番キレイなトイレ」を目指しクラウドファンディングで募った資金でトイレを改修したり、坊主のバンドと牧師のバンドの対バンイベントを開催したり、大晦日は神社として営業したり、斬新でおもしろい取り組みを多数行っています。今回はそんな四谷アウトブレイクに潜入し、佐藤店長に直接お話をおうかがいしてきました!

四谷駅から徒歩5〜6分歩くとライブハウス・四谷アウトブレイクの赤い看板が見えてきます。同店は第二太郎ビル(The Second TAROU Bldg)という気にせずにはいられない名前のビルの地下1階ッ!

何の変哲もないビルの階段を降りて行くと……

バンドのポスターやイベントのフライヤーがたくさん貼られており、一気にライブハウスらしい雰囲気に

あ! 今キてるあのバンド・打首獄門同好会のサイン入りポスターだぁ

さらに階段を下って行くと……

エネルギッシュなメッセージの書かれたポスターもお出迎えしてくれます。みんな、献血しようぜ!

ついに個性派ライブハウス・四谷アウトブレイクに潜入……

閉店後ということでスタッフさんがステージをお掃除されてました。あれ? 佐藤店長はどこ? お〜い、佐藤店長ぉ〜!

「ようこそ!」

初対面でもめっちゃフランクな佐藤店長が語る“ライブハウスと耳栓”

佐藤店長は楽しげに私たちを出迎えてくれました。初対面なのにめっちゃ優しくて話しやすぅい! ライブハウスの店長さんとかって、もっとコワいのかと思ってた……。緊張も解けたところで、ライブハウス界の異端児にお話を聞いてみましょう!

バーカウンターにはバッチリと『サンダープラグス』が置かれています。価格は1,500円

——ライブハウスで耳栓を販売し始めたきっかけは何だったんですか?
近年「ライブハウスに人が来ない」って言われてるじゃないですか。そのなかで、やっぱりもっといろんな人に来てほしいな、どうしたらいいのかな、と考えていたんです。ライブハウスって「ひとりで行くのヤダから〜」っていう感じで、友達が友達を連れて来るんですよね。その連れて来られた友達ってライブハウスに慣れてない初めての人が多くて。そういう人たちが、帰り際に「耳痛〜い!」って言って帰って行くのを見て、これって絶対良くないよなって思ってたんです。

——耳が痛くなっちゃう人って、やっぱり多いんですね……。
そうなんです。昔はそういう人たちを見て「これがライブハウスだ! 洗礼を受けたなッ!」とか思ってたんですけど、真面目に考えていくうちにそれ絶対ダメだよなって思って(笑)。で、お客さんのなかではライブハウスの音圧を楽しみにしてる人もいるし、PAさんとの兼ね合いもあるから音量自体を下げることは難しいなと思って……そこで思い付いたのが耳栓だったんですね。それから音楽用の耳栓について調べて、海外のいくつかの会社に連絡して。そのなかのひとつの『サンダープラグス』という商品をパッケージだけ変えて“ライブハウス用耳栓”みたいな感じで販売させてほしいって言って、置かせてもらうことになったんです。

——佐藤店長は耳栓を四谷アウトブレイクだけでなく、ほかのライブハウスにも自ら連絡して販売してもらうように広めたんですよね?
そうですね。たかだか1軒のライブハウスだけでやってもおもしろくないし、話題にもならないし。とりあえず1個でもいいから置いてみないかっていう感じでいろんなライブハウスに連絡して、最初は25軒くらいのライブハウスで販売をスタートしたんです。

——販売から1年と2ヶ月程度経った今、どのくらい広がっていますか?
最初は都内のライブハウス中心だったんですけど、ネットでも話題になったことで置くようになったお店も増えたみたいで。今は全国40弱のライブハウスで取り扱ってるみたいです。ライブハウスに来る人のなかでは完全に認知度が上がったと思いますね、わりとみんなしてますよ、耳栓!

——実際に四谷アウトブレイクでも耳栓を購入されるお客さんはいますか?
います、います! 最初はやっぱり話題になったんで、みんなバーッて買って行って。で、1年経って話題が落ち着いてもちょいちょい買う人がいて、1ヶ月に4、5個は売れます。

——どんな人が買って行かれることが多いですか?
年配の女性が多くて、男女だとやっぱり女性のほうが多いですかねぇ。ライブハウスに慣れてなさそうな方が多いです。音が鳴って「ギャッ」ってビックリして、バーカウンターに置いてあるのを見て買って行く、みたいな。

——もともと佐藤店長が考えていた、ライブハウスに慣れない人にこそ使ってほしい、というのは願ったとおりになっているんですね。
そうですね、良かったです。あとはバンドマンも結構買って行くんですよ。バンドマンはライブのとき、自分の出番前にフロアで共演者のライブを観るんですよ。でも本番前にずーっとデカい音を聴いてると耳に良くないんですよね。だからそのために耳栓をして対バンを観るっていう人たちも多いです。あと、自分で演奏するときに耳栓をするバンドマンもいますよ。特にドラムは生音で1番ダイレクトに自分の音をデカいボリュームで聴いてるから。ドラマーは耳栓してる人が多いですよ。

——バンドマンや音楽を演奏する側の人にも必要性があるんですね。
そうですね、耳って消耗品なので、1度ダメージを受けると治らないんですよ。年々悪くなっていくし。だから早めに対策をとっておくといいのかな、と思います。音楽用の耳栓ってだいたいハイ(高い音)が落ちるんですよ、そうすると迫力は残ったままでキンキンした部分が取れるんで、耳に痛くない感じで音が聴きやすくなるんですよね。演奏する人もお客さんも、いざというときのためにも1個は持っておくとマジで良いですよ!

——2016年3月3日の耳の日には、耳栓をワンコイン(500円)で購入できる『耳の日ライブ』を四谷アウトブレイクが中心となって都内6箇所のライブハウスで開催したそうですね。
そうなんです。アウトブレイクでもあえてデカい音のバンドばっかり集めて、みんなで耳栓してました(笑)。

——今年の耳の日は、耳にまつわるイベントはやらないんですか?
今思い出したんで、その日のイベントのサブタイトルに「耳の日」ってつけちゃおうかな、アハハ(笑)。じゃあ、3月3日の耳の日は33歳の人はチケット代無料! そして俺が福耳と判定した人は(笑)、ワンドリンク無料にします!

『サンダープラグス』と佐藤店長。耳栓の販売をはじめ同店のこれまでのさまざまな試みは「ライブハウスがおもしろいことをやって、遊びに来てくれるユーザーを増やしたい」という想いから行っているそうです。素敵すぎる!

せっかくなので「ライブハウスで1番キレイなトイレ」も見せてもらった

せっかくお店に来たので、噂の「ライブハウスで1番キレイなトイレ」も見させてもらいました!

ドアにはステッカーがびっしりと貼られ、いたって普通のライブハウスのトイレという感じ。左が女性用、右が男性用!

まずは男性用からチェック。ウオォォォォォ! クリィーーーン! すごいっ。キラキラと輝いていて、まるで白い貝殻が開かれてるみたい(?)。

こちらは女性用。お掃除も行き届き、清潔感バッチリです! これはライブハウス界のキレイなトイレ第1位と言っても過言ではないでしょう……優勝だーッ!

耳を大切にして音楽を楽しもう♡

音楽愛・ライブハウス愛にあふれた佐藤店長にお話を聞き、演奏者も鑑賞者も音楽をより長く健康的に楽しむためには、自ら意識して耳を大切にすることが重要だと改めて感じました。せっかく楽しいライブに出かけても、耳が痛くなっちゃったらテンション下がりますもんね。お肌や髪の毛をケアするのと同じく、耳もケアしながら今後も音楽を楽しんでいきましょう!

[榊ピアノ]