もえプロ女子部マネージャーが話題のプロレス本を熟読!「筋の通りまくった男の美学本」
もえプロ女子部マネージャーの鈴木詩子が『1000のプロレスレコードを持つ男』を熟読ッ
3月24日に書籍『1000のプロレスレコードを持つ男 清野茂樹のプロレス音楽館』が発売されました。今回は『もえプロ女子部』のマネージャーを務め、著者の清野茂樹との交流もある“自称・にわかプロレスファン”の漫画家・鈴木詩子が同書を熟読! 熱い感想をたっぷりと綴っていただきましたっ。
プロレス好きに知らない人はいない!? 清野茂樹の魅力
『1000のプロレスレコードを持つ男 清野茂樹のプロレス音楽館』著者の清野茂樹さん(通称キヨアナ)はプロレス界隈で超有名なフリーアナウンサー。2015年には新日本プロレス、WWE、UFCという世界3大メジャー団体の実況を史上初めて達成し、プロレス以外でも、どんなものにも実況をつける“特殊実況”(ももいろクローバーZの楽屋の様子や、カブトムシVSクワガタの闘いを実況したことも!)で各業界から引っ張りだこの人気アナです。
そして、彼は“プ女子ブーム”の火付け役でもあります。2015年に発売された女性向けプロレスガイドブック『もえ♡プロ』の出版をきっかけに、新日本プロレスの女性ファンコミュニティ『もえプロ女子部』の顧問となり、私に「マネージャーになりませんか?」と声をかけてくれた恩人でもあります。
プロレス愛が詰まった本『1000のプロレスレコードを持つ男』を読んで
そしてこのたび、廃盤プロレスレコードを1000枚所有するコレクター&テーマ曲研究家でもあるキヨアナによる書籍『1000のプロレスレコードを持つ男 清野茂樹のプロレス音楽館』が発売されました。さっそく読ませてもらったのですが……とにかくプロレス愛が熱い! 数々のキヨアナセレクトのプロレステーマ曲レコードとその選手、試合にまつわる濃厚エピソードが散りばめられていて、とても勉強になります。
なかでも印象的だったのは、元FUNKY MONKEY BABYSのファンキー加藤さんとキヨアナの対談。対談のなかでは中邑真輔選手の現在のテーマ曲『The Rising Sun』のエピソードについても語られます。試合ではこの曲がかかると会場中のファンが一緒に声を出して歌うのが恒例なんです。同曲のメロディの1番高い音階が「ラ」で、「ラ」は男性が思いっきり声を張って出るギリギリの音に設定されていると言われているんですね。それを踏まえて『The Rising Sun』のメロディは男性ファンが多い会場のなかで、観客が1番熱く歌えるメロディラインになっている……という話が繰り広げられるのですが、ファンキー加藤さんのミュージシャンならではの見解とそれを引き出すキヨアナのやりとりがとても興味深く、すごくおもしろかったです。
また、同書ではキヨアナの歴史を知ることもできます。会社を辞めて広島から上京し、プロレス絡みの仕事がしたくて編集部に企画を持ち込んで即連載をとったり、アナウンスの仕事がありそうな会社を見つけては「初めまして。私、フリーアナウンサーの清野茂樹と申しますが……」と電話をかけて営業しまくったりと、ものすごくアグレッシブなんですよ! 特に、NHKのラジオでプロレステーマ曲の特番をやるらしい、と聞きつけてNHKの代表番号に電話をかけて、担当ディレクターに直談判しに行くエピソードは最高です。そんな積極的な清野アナを自分と照らし合わせてメラメラできるのも、同書の魅力だと思います!
鈴木詩子が考える「プロレス入場曲の魅力」!
プロレスラーにとって入場曲とは、自分のキャラクターやスタイルを浸透させるためにとても重要なアイテムだと思います。イメージ通りの曲ができるまで何度も打ち合わせをし完成まで2年もかける選手、サクッと決めてしまう選手、入場曲をコロコロ変える選手、逆にまったく変えない選手……選手によってさまざまですが、それぞれに思い入れがあり、ある意味自分の分身とも言える大切なものだと思うんです。
現在のプロレスブームの立役者との呼び声も高い棚橋弘至選手は言ってました。「印象に残る試合や名勝負を積み重ねてこそ入場曲も光る」と。私はプロレスにハマって2年、ずっと棚橋選手のストーリーを追いかけ続けてきました。そしてそこにはいつも彼の入場曲『HIGH ENERGY』が流れていて、この曲を聴くと生観戦デビューをした日、初めて観た棚橋選手の入場があまりに神々しくてキラキラまぶしくて「あぁ目が潰れそう」って感動したこと、場外へのハイフライフローに驚いたこと、棚橋選手がG1で優勝し泣きすぎてつけまつげが取れたこと、そして怪我で欠場してしまったことなどが次々と走馬灯のように思い出されます。2017年の頭から心機一転、棚橋選手の入場曲が『LOVE&ENERGY』に変わりました。またこの曲とともにいろんな思い出を積み上げて、棚橋選手とファンのみんなで大切な曲に育て上げていけるかと思うととても楽しみなんです!
「筋の通りまくった男の美学本」
同書は、子どもの頃からプロレスが大好きでたまらなくてカセットテープに入場曲をダビングしてもらい繰り返して聴いていたキヨアナが大人になってもプロレスレコードのコレクターになり、こうやって本まで出してしまったという……筋の通りまくった男の美学本です。プロレスレコードがテーマの本ですが、前述の通りに若い頃のキヨアナに感情移入できたり、たくさんのポップなレコジャケの写真が載っていたりと(カラーでとても見やすいです!)プロレスに興味がない人も充分楽しめる本なんですよっ。さまざまな角度から楽しめるので、ぜひみなさんも読んでみてくださいね!
『1000のプロレスレコードを持つ男』発売記念イベント決定!
清野茂樹トーク&レコード試聴&サイン会
日時:4月7日(金)
開場:18:45 開演:19:00
場所:秋葉原・書泉ブックタワー9階 イベントスペース
詳細はこちら!