15年来のハロヲタ漫画家が選ぶ『元気が出るハロプロ楽曲』〜5月病を吹き飛ばせっ!〜
15年来のハロヲタ漫画家・鈴木詩子が元気が出る楽曲をご紹介♡
“5月病”なんていう言葉がありますね。ゴールデンウィークでたくさんお休みしたあと仕事や学校が始まると、そのギャップから何となくユーウツな気分になってしまうかもしれませんが……そんな5月病を吹き飛ばすには、アガる音楽が必須! やっぱり元気を出すにはアイドルです(キッパリと)。それも、優れた楽曲と高いスキルで独自の世界観を創り上げるハロプロ(ハロー!プロジェクト)が超オススメ♡ 今回は約15年もハロプロを愛している漫画家の鈴木詩子が「元気が出るハロプロ楽曲5選」をご紹介! 新旧入り混じった名曲たちをぜひチェックしてみてくださいっ。
突き抜け感ハンパない爽快な歌声は、思わず走り出したくなる!
藤本美貴『ブキートレイン’03』(2003年)
2002年に当時17歳で華々しくアイドルデビューしたミキティが、2017年5月14日にデビュー15周年を記念して“アイドル”としてライブを行うそうです。現在はママタレントとして活躍中ですが、当時のミキティのアイドルとしてのカリスマ性の高さは並大抵のものではなかったんですよ。それはこの『ブキートレイン’03』を聴いていただければ(できればMVやライブ映像を観ていただければ)わかってもらえると思うのですが……。アップテンポでキャッチーな楽曲、とても可愛い衣装と振り付けなのにミキティの勝気さが溢れ出してしまっているんです。そんなダンスの甘辛ミックス具合、そして、堂々たる歌いっぷり! もう完璧なんですよね。なかなかティーンの女の子がこんな雰囲気を出せるもんじゃないですよ。このジャケットだけを見ても、どうです? ホントひれ伏したくなっちゃうんですよね! 今でも、この突き抜け感ハンパない爽快な歌声を聴くとテンションが上がり、思わず走り出したくなってしまいます!
12年間の℃-uteの活躍を思うと感慨深いものが……
℃-ute『大きな愛でもてなして』(2006年)
2006年に発売された、℃-uteがまだインディーズ時代の、めちゃくちゃ可愛いシングル曲です。当時は私も現場(コンサート会場)で、この可愛らしい振り付けを全力で踊っていました! MVを観るとメンバーもまだまだみんな子どもですね……。そんな彼女達たちもすっかり大人になり、2017年6月、さいたまスーパーアリーナでの単独公演を持って解散することが発表されました。デビュー当時にはまさか12年間もファンを楽しませてくれるなんて思ってもいなかったので、本当に感謝しかないです。何ていうかずっと成長を見守ってきたので、可愛がってた親戚の子が留学してしまうような感じというか、次のステージに進むことを祝福する気持ちと、ちょっと寂しい気持ちが交互に襲ってきて胸がチクチクするんです。これまでの彼女たちの活躍を思い返しながら聴く『大きな愛でもてなして』はまた一味違って感慨深いものがあります。もちろん初めての人にもぜひ聴いて欲しいです!
現在は女優として活躍中の真野ちゃんによる“清楚系アイドル時代の”名曲!
真野恵里菜『世界はサマーパーティー』(2009年)
最近ではドラマ『みんな!エスパーだよ!』『逃げるは恥だが役に立つ』や映画『君と100回目の恋』、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』などに出演し、女優業が順調な真野ちゃんですが……私は、彼女が黒髪でピアノを奏でる清楚系アイドル時代の名曲『世界はサマーパーティー』が大好きなんです! ちょっぴりレトロな旋律にキラキラ感いっぱいの、聴いていると“何だかこれからいいことが起こる予感”がするようなトキメキソングなんですよ。当時の真野ちゃんのたどたどしいながらもがんばってる姿には、大変励まされます! ハロプロではミキティ以来7年ぶりのソロデビューを果たした真野ちゃんは、思うような結果を残せず“不遇のアイドル時代”だったと言われてしまうときもありますが……その経験があったからこそ、現在の女優業での成功があるんだと思うんですよね。これからもアイドル活動で学んだことを応用して色んな役に挑む彼女を観ることができるのを、楽しみにしています!
頭のなかで炭酸水がシュワワワ〜とあふれ出てくるようなインパクト
モーニング娘。’16『泡沫サタデーナイト!』(2016年)
この曲の冒頭からスパークしまくる感じは……まるで頭のなかで炭酸水がシュワワワ〜とあふれ出てくるような、すごいインパクトなんですよ! ハロプロの楽曲はつんく♂さんの提供曲が多くどれも素敵なのはみなさんも周知の事実です。でも、私が驚いたのはこの『泡沫サタデーナイト!』の作詞作曲を担当した津野米咲さん(赤い公園)が1991年の平成生まれだということ。この“スパークしまくり感”が若い才能の爆発のようにも感じられ、なおさら素敵だと思いました。同曲は、当時のメンバーだった“ズッキ”こと鈴木香音ちゃんのグループ卒業前最後のシングルです。彼女は介護福祉の仕事につくため勉強をしていきたいとの意向で、この曲を最後にモーニング娘。’16を卒業することになってしまいました。ぽっちゃりキャラとして愛されていたズッキですが、あるときダイエットをして「さらに美少女になった!」と騒がれ、話題を呼びました。しかし、すぐにリバウンドして元に戻ってしまい、私は彼女の人間臭いところを愛おしく思っていました。この『泡沫サタデーナイト!』にはズッキのファニーな魅力が詰まっていて、こんなに最高な楽曲でズッキが卒業できて本当に良かったなぁと思っています。
お祭り感満載! 何度もリピートしたくなるユーモラスでハッピーな楽曲
Juice=Juice『地団駄ダンス』(2017年)
4月26日に発売になったばかりのこの曲、みなさんはもう聴きましたか? タイトルからもわかるようにハロプロイズム(つんく♂イズムとも言えますね)をたっぷり受け継いだ、ユーモラスでハッピーな楽曲になっています。ハロプロでもっとも新しいユニットであるJuice=Juiceがこんなザ・ハロプロな曲を歌ってくれるだけで、約15年来のハロヲタ(ハロプロのヲタク)である私は嬉しくなってニヤニヤしてしまうんですよ。しかも、歌詞が“思い通りにならない毎日でヤダけど、地団駄踏みながら笑い飛ばして行きたい”みたいな内容でとても元気が出ますし、MVやジャケのお祭り感も曲にピッタリで何度もリピートしたくなること請け合いです! もちろん、レベルの高い歌とダンスにも注目してもらいたいです。Juice=Juiceは今後のハロプロの未来を担う実力派グループなので、今のうちから応援しておくと近い将来自慢できますよ!
ハロプロに力をもらって5月病を吹き飛ばせッ!
今回は、「元気が出る」といったテーマで新旧入り混じったハロプロ楽曲をご紹介させていただきました。4月29日には、モーニング娘。'17から“くどぅー”こと工藤遥ちゃんが今秋で同グループおよびハリプロを卒業することが発表されましたね。また、前述のモーニング娘。’16のズッキや℃-uteのように、メンバーが卒業したりグループが解散してしまうたびに寂しい気持ちになりますが……ハロプロという壮大なストーリーは待ってはくれませんし、今も進み続けています。このストーリーを追える喜びを噛み締めながら、これからもいろんな楽曲に触れていきたいと思います。みなさんも、気になった楽曲があったらぜひチェックしてみてください! 素敵な楽曲や彼女たちの魅力的な歌声やパフォーマンスにきっと元気がもらえて、5月病なんか吹き飛んでしまいますから!