重い機材を運ぶ音楽関係者にもおすすめ! 腰痛を改善するアシストスーツ『サポートジャケット Bb+PRO』を体&験

特集・インタビュー

[2018/6/11 12:00]

サポートジャケット Bb+PRO!

まもなく始まる梅雨シーズン。これからジメジメした日々が1ヶ月以上も続くのかと思うと気が重くもなりますね。しかも、この時期は古傷が痛むというか、腰や膝などの関節が痛くなるという人も多いのでは? なんと職場で発生する怪我や病気のうち腰痛は約60%を占めるといわれています。

そんななか、パレット(流通に用いる荷物を載せるための荷役台)・物流機器のレンタルや販売などをしているユーピーアール株式会社が、「物流業、製造業、建設業、農業、林業、サービス業、介護、医療」など、さまざまな作業シーンで腰や身体の負担を軽減するスタイリッシュなワークウェア『サポートジャケット Bb+PRO』を開発し、販売しているとのこと。わたくしも以前、腰を痛めてしまったことがあるんですよね……。今回、ユーピーアール株式会社さんが、『耳マン』編集部まで自社商品を持って遊びに来てくれたので、いろいろとお話をうかがいましたッ!

実際に試着してみますッ!

ユーピーアール株式会社さんがアシストスーツの事業をスタートさせたのは7年前とのこと。お客さんに物流や製造関係者が多く、もともとは介護事業で使われていたアシストスーツを物流用に転用したのが始まりだったとか。せっかくの機会なので、わたくしも実際に試着させていただきました!

まず腰痛ベルトやコルセットと同じように骨盤を締めて支えます。そして、背骨から骨盤にかけてもうひとつの“体幹”を生み出すために開発されたのが『第二の背骨(Bb+)』。腰痛ベルトやコルセットに背骨から骨盤を支える機能がついているとイメージしていただければいいかと思います。人の構造と同じアーチと適度な可動性により、装着することで椎間板の圧力増加を抑制し、負担の少ない姿勢角度をキープすることができるとのことです。ちなみにこの商品は金沢大学(リハビリテーション医療)、山本寛斎事務所(デザイン)と共同で研究・開発されています。

膝から腰にかけ、脚の筋肉補助を目的としているパワーベルトも装着。うしろのベルトが収縮する力を使って前屈姿勢や起き上がりをアシストします。

最後に肩のところにあるベルトをギュッと締めます。

ジャジャーン! 完成ですッ!! どうですか!? 腰はコルセットを巻いたときのような安心感があり、しかも背筋がピンとなって、猫背なわたくしは姿勢矯正してくれて、ホント気持ちいい~!

試しに音楽メディアっぽく(笑)、バスドラムを持ち上げてみます。腰を落とし、バスドラムを持ちます。

物を持ち上げるとき、どうしても単に腰だけを曲げがちになってしまい、腰に大きな負担がかかる持ち方になってしまうとか。でもコレをつけると、腰を落として持つ姿勢が取りやすくなります。言い方を換えると、腰に負担がかかる持ち方がしづらくなるのです。理想的な姿勢をサポートしてくれるので、腰に対する不安もなく、すっと持ち上げることができました。

マジックテープで留めているので、着脱も簡単。作業着の上から着る方が多いそうですが、より密着した状態で着たほうが効果が高いため、作業着の下に着ている方もいるようです。洗濯機では洗えませんが、手洗いは可能。コンパクトで持ち運びやすいのもいいですね!  価格は36,000円(税別)となっております。

パワーアシストスーツ2商品

ユーピーアール株式会社さんは、パワーアシストスーツなるものも取り扱っています。せっかくなので、そちらも試着させていただきました。まずは『アクティブパワースーツ』(120万円)。モーターの力で物を持ち上げる動きをアシストしてくれるものです。重量は7.5キロあり、なかなかの重量感があります。ロボット感がハンパないです(笑)。楽しい!

ブレーキとアシストといった電源スイッチがあって、ブレーキは同じ姿勢を支えてくれることをサポート、アシストは持ち上げる力をサポートしてくれます。

物を持ち上げようとすると、モーターがそれに合わせて動きます。位置センサーがついていて、動きを察知する仕組み。それでは、こちらでもバスドラムを持ってみます。

持ち上げようとすると、モーターがそれを察知して持ち上げをサポートしてくれます。予想以上の力で上げてくれるもんだから、ビックリして思わず「わおっ!」との声が(笑)。

15キロ以上の荷物を持つと、特にその性能がよくわかるそうです。ただあくまでも腰の負担を軽減するものだといい、握力とか腕の力といったものは変わりません。値段は120万円。レンタルだと1か月10万円くらいだそうです。いわゆる会社の繁忙期にレンタルされているケースが多いようです。

もうひとつのパワーアシストスーツ『マッスルスーツ』の方も着させてもらいます。こちらは販売価格80万円(レンタルは6万円/月)の商品。人工筋肉モデルです。

こちらはイメージで言うと、強さを調整できるバネみたいなもの。中にある空気量で強さを調整し、反発の力で持ち上げサポートをしてくれるもののようです。ではバスドラムを持ち上げてみます。

持ち上げようとすると、これもそれに合わせて持ち上げをサポートしてくれます。ほほぉ、パワーアシストスーツの両商品、体感が全然違いますね。先の『アクティブパワースーツ』はこちらの動き出そうとした瞬間に機械的なサポートをしてくれますが、この『マッスルスーツ』は動き出しに合わせて反発の力が起き、持ち上げをサポートしてくれるといった感じです。

機械式のアシストスーツは、基本的に同じ場所で載せ変えなどをする、そういう現場で活躍できるマシンです。普段あまり触れることのない機械で、貴重な経験になりました。とても面白かったですッ!

腰痛対策に!

機械式は値段も高価だし、個人ではなかなか購入するということはないかと思いますが、『サポートジャケット Bb+PRO』は企業だけでなく、庭先のガーデニング目的など、個人で買われている方もいらっしゃるとか。音楽業界もローディさんとか、スタジオ関係者も重いものを持つことが多いので、腰痛予防・対策として、ちょっと気になる商品なんじゃないでしょうか。もし興味を持たれた方がいましたら、ぜひ商品をチェックしてみてくださいね!

高山こうすけ