先っちょ濡れ濡れ! 真夏のローションプレー体験!!『耳アナーキー・カタヤマの耳かき日記』第3回
耳かき&耳掃除が生きがいの耳アナーキー・カタヤマが耳グッズをレビューしまくる最高に気持ちいい連載!
第3掻き 男はみんな、スースーが好き!
これは俺の主観だが、男という生き物は、誰しもがスースー好きなのではないだろうか。
俺が初めてスースーに出会ったのは、中学生のとき。体育の授業後、額から流れる汗を拭き取るため、友人にもらった洗顔ペーパーを使ったときだった。
あのときの衝撃!
気怠かった気分が一瞬で爽快クールになった。気持ちよかった。思えばあれが初めての官能体験だったのかもしれない。
それからというもの、肌にはシーブリーズ、目にはロートジー、口にはメンソールのタバコ、鼻にはナザールといった具合に体のあらゆる部位にスースーを試してきた。
「メンソールの煙草を持って 小さな荷物で 楽園に行こう 楽園に行こう」って歌がある。この歌詞の意味は、メンソール(スースー感)が楽園へ連れてイッてくれると俺は解釈している。
そんなある日、ふと気がついた。「耳に性感帯を持つ俺が、耳でスースーを感じたらどうなるんだ」と。次の瞬間「OKグーグル」と声を出して検索をかけていた。そして見つけた。
ジュエル・コスメティックス『耳洗潔(みみせんけつ)』20ml
この商品。パッケージを見ると「耳が初めて、体験する。」と記されている。
開封すると中には曇りガラスの小瓶に入ったローションと、何の変哲もない綿棒が10本入っている。
スースーを感じる要素はここまでまだない。
小瓶のキャップを開けてみる。
ス~!
「おっ! ちょっと感じたぞ。……そうか、香りか。香りのなんらかの成分が俺の鼻腔へアクセスしたのか」
「この上部の穴から綿棒を入れて、先っちょをローションで濡らすんだな」
「……こんなもんか」
綿に充分なローションが染みこんだことを確認して抜きとった。
「よし、挿入するぞ」
最初は、耳穴の奥のほうに入れたい。入り口付近はあとにしたい。だから、そーっと。電流イライラ棒を扱うように、余計な部位に当たらないよう全神径を右手に集中させる。
そしてついに触れた。
「ひゃっ!」
「ひゃ、ひやぁ」
驚いた。思わず抜いてしまった。耳の中がヒヤヒヤしている。すごい。すさまじいスースー感。あまりに感じすぎて脳がフォワンフォワンしている。
いま一度入れてみる。今度は、普通に耳掃除をするように。穴の壁面を軽くなでるように。
「オッフォッフォ~」
「ヘェ~ンフェ~ン」
「うっ、くっ」
声が出る。出てしまう。
配合されたミントとトウガラシの成分が俺を未知の官能へと連れてイッてくれる。清純派アイドルのミントちゃんとドS系OLのトウガラシさん。プレイスタイルのまったく違うふたりが俺の穴の中を、休む間もなく攻め立てる。
そして果てた。
また果てた。
俺の気持ちが整う前にイカされた。サッカー日本代表の長谷部誠が、試合前は「心を整えろ!」とあれだけいっていたのに……。
額に汗。そして全身は脱力。それなのに耳穴の中のスースーはいまだ収まる様子がない。
「もうやめてくれ、これ以上されたら、もう……」
居るはずのない誰かに話かけるように、俺はまた独り言をイッてしまった。
その後、適度に残った快感とプレーの余韻を楽しむため、目を閉じる。
すると目の中で広がったのは南国。俺は、まぶしい太陽の下、座り心地の良い椅子に腰をおろし、右手には冷えたフルーツカクテル。そしてその横にはバナナの葉で俺を仰ぐ水着姿のブロンド女子たち。
「ここは!? ……楽園だぁ!!」