【スケスケ】映画で殺し屋演じる藤田恵名と水鉄砲対決……かつてないビショビショインタビュー

特集・インタビュー

[2019/9/9 12:00]

——これは残念ながら私の勝ちですね。

藤田「もうびちょびちょですよ! 冷たいから脱いじゃいますね!」

——ちょっとそれは……! お願いします!!!!(全力で)

スタッフ一同、急に緊張して無言に……

※サービス精神あふれる藤田さんはそのままグラビア撮影もさせてくれたのでした。

こんな殺し屋だったらやられてもいい!

主演映画『WELCOME TO JAPAN 日の丸ランチボックス』について

——グラビアまで撮影させていただけたので、もう告知しちゃってください。完全に負けました。それではインタビューさせていただきますね。

藤田「こんな状況でよく普通にインタビューできますね(笑)」

——藤田さんが主演を務める映画『WELCOME TO JAPAN 日の丸ランチボックス』は『言えない事は歌の中』のMVが映画化した作品のようですね。

藤田「『MVが映画化』っていう解禁の仕方だったんですが、実は『言えない事は歌の中』のMVと同時に映画も撮影していました(笑)。海外からも注目されている西村喜廣監督にメガホンをとっていただけるということだったので、あわよくばその功績に乗っかれたらいいなと……(笑)」

——映画の内容や世界観について、西村監督と話し合ったりしましたか?

藤田「海外で賞をいくつも受賞するような監督なので、そこはもう全部お任せしました。私は、顔面に日の丸メイクをして“不良外国人をお弁当箱で殺す”っていうかなり独特な役なのですが、私の思想は一切入っていません。これは声を大にして言っておきます!」

——なるほど。さっき“お弁当箱で殺す”ってお話していましたがその意味がちょっと……。

藤田「そのままの意味です(笑)。私が演じたキカは、自分で作った食べ物を詰め込んだお弁当箱で、ターゲットを殴り殺す殺し屋なんです」

——なぜ、わざわざ食べ物を詰めるのですか?

藤田「私なりの解釈なんですけど、殺し屋が銃を磨いたりするのと同じだと思うんですよ。相棒を愛でるみたいな。それがキカにとって、“お弁当箱に食べ物を詰める”なんじゃないかと思います。そういう細かい部分に、キャラの人間性が見えたりするので注目してほしいです」

——撮影で大変だったことはありますか?

藤田「頭を粘土で固めてるんですよ。キューティクルも取れるし大変でした……。あとはやっぱりアクションですね。攻撃の受け方も、倒れるときの転び方もわからないから、身体中アザだらけでした。階段で這いつくばっているところを引きずり落とされるシーンは、ガタンッガタン!ってお腹がこすれるから本当に痛かったです」

——そういえば、以前のインタビュー(野球拳)のときにアザありましたよね?

藤田「そう!それです! あの時期は水着になったりすると『DVの彼氏でもいるの?』みたいに行く先々で心配されて……(笑)」

——なるほど……。そういうことだったんですね。

藤田「アザも大変でしたけど、感情の切り替えも大変でした。演技しているときは、『殺してやる!』『殺してみろ!』って気持ちでいて、撮影後もその感情が抜けないんですよ。帰りのコンビニの店員さんすら悪い人に見えたり……(笑)。役に入り込みすぎて日常生活に支障をきたしてました」

——そんな苦労の末にでき上がった『WELCOME TO JAPAN 日の丸ランチボックス』の見どころは?

藤田「人を殺したりとか、バイオレンスなシーンもありますけど、実はすごくコミカルな映画です。西村監督のメッセージを読み取ってもいいと思いますし、もっと気軽に観ても楽しめる仕上がりになっていると思います。『言えない事は歌の中』のMVを映画の予告編のような感覚で見てくれたら嬉しいです!」

『WELCOME TO JAPAN 日の丸ランチボックス』詳細

『WELCOME TO JAPAN 日の丸ランチボックス』は、極右的組織に育てられた女殺し屋・キカが、殺しや戦いの中で人間性に目覚めていくバイオレンス映画。10月に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、愛知・シネマスコーレ、大阪のシネ・リーブル梅田で開催される『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2019』にて上映される。

沢野奈津夫@HEW