ZYUN.歌手活動休止への想いと“あの疑問”の真相を語る

ラストワンマンとチャリティ音楽フェス『nukumori』に懸ける想い

――ラストライブの前の9月15日には「ペットの命を大切に」をテーマとするチャリティ音楽フェス『nukumori reiwa moon live 2019』に出演されます。このイベントは3回目の出演で、以前からコンセプトに共感していたそうですね。

そうですね。命の重さは一緒だよってところは共感するし、それをポップに表現しているところが好きなんですよ。日常のなかでこんな簡単に命を助けられるんだって思ってもらえるようなイベントだなって。だから参加させていただいていますし、ブランドでも商品を作って寄付させていただいてて。最近は主催のまっぴー（松本ともこ）さんと「グッズどうしようか」とか話したり、裏方みたいなこともやらせてもらっています。

――ラストライブ直前という貴重な時期ですし、出ないという選択もできたと思うんですが、それでも出演を決めたところに『nukumori』への強い想いを感じます。

まっぴーさんが好きですからね。断りたくないと思って。今後は歌えるクリエーターとして活動するので、Junxix.（※クリエーターとしての名義）としてライブも出ることもあると思います。僕の歌が必要だよって言ってくれるのであれば歌わせていただきます。

――それは朗報ですね！　ファンの方にとっても、またZYUN.さんの歌に帰って来られる場所があるって素晴らしいですよね。

曲のなかでも「帰る場所は用意しとくから」って歌っていますから、僕が簡単にいなくなるわけにもいかないですし、みんなにもいなくならないでって僕も思うから。結局はみんなでハッピーでいましょうって話です（笑）。

――では、ハッピーな空気になることが予想される9月20日のラストワンマンへの意気込みをお願いします。

ラストライブだからといって、僕のなかでは何ひとつ変わってなくて。ただ今回は、ステージに立たせていただいた人生のなかで一番長くて曲数も多いんですよ。だから、呼吸ができなくならない自分で来てほしい。

――“呼吸ができなくなる”？

僕のライブって、世界ランキングに入るくらいエモいライブ空間になって、息をするタイミングを忘れるセクションがあるんです。今回のツアーも大阪・名古屋公演では両膝がアザだらけになって、グッズのルミカライトが終盤ではじけたり、マイクスタンドは傷だらけになったり……僕も何が起こったかわからないんですけど（笑）。僕、こんなポップだし、前向きで明るいんです。だけど、ライブの一部分だけはものすごくエモーショナルになってしまうらしくて、観ている人たちもワケがわからなくなるという。だから息を忘れずにするって決めてから来てください（笑）。

――呼吸、大事（笑）。

ホントに（笑）。ラストとはいえ、これからも歌っていくために僕はプロデューサーという夢を選ばせていただいたので、責任を持って世の中に音楽を広めていくために、プロの歌手としてすべてを懸けて、歌手として全力で向かいたいと思います。でも、みんなには気負いせずいつもどおり僕に会いに来て、ライブを一緒に作って、生きる理由をひとつでもふたつでも多く持ち帰ってほしいなと思います。

男性なの!?　女性なの!?　ネットで議論となっている“あの話題”

――先ほどご自身を「ポップ」とおっしゃていましたが、『耳マン』もポップな媒体なんです。ということで……ネットで議論となっていた「ZYUN.さんは男性か女性か？」という疑問についてはどのように感じていますか？

年齢も性別も公表していないですからね。休止してからはいくらでも言えるんですが、今は契約があるから言えないですよね（笑）。

――え～！

前に渋谷でワンちゃん（愛犬）と歩いていて、短パンを履いていたんですけど、そうしたら当時の事務所に「ZYUN.さんにすね毛が生えてショックだった」と連絡が入って（笑）。剃らずにがんばって脱色したんですけど（笑）。

――（チラッ）こ、これは……！　意外と濃い……（笑）。

そうなんですよ（笑）！　「男の子なの？ 女の子なの？」っていうのは昔から聞かれてきたし日常茶飯事です。でもおもしろいことに、最終的にはみんなそういうのが気にならなくなるらしくて。世の中には男とか女とかいろんなカテゴリーがあるけど、「結局ZYUN.はZYUN.だよね」って。それが友達とかまわりにいる人の最終的な答えになるんです。ファンたちも最初はそういうのを気にしていたと思うんですけど、今は大して気にしてないと思いますし。いち生命体としてZYUN.のことを愛してくれて「そんなことはいいよね、楽しければ」って思ってくれるかなって。

――そういった面でもファンとの信頼関係が感じられますね。ただ、男性か女性かは抜きにして、この神秘的なビジュアルが表に出なくなるのはもったいないです。

そうやって言っていただけるのはありがたいですね。これからは、クリエーターとしてもインタビューしてみたいと思ってもらえるようにがんばります！