【パンチライン続出】なんでも実況できる清野茂樹アナがボディビルのかけ声をしたらどうなる!?

特集・インタビュー

[2019/10/11 12:00]

「Tシャツを脱ぎ捨てました! 見事に隆起しています!」

「リアルダヴィデ像だ! そして……」

「筋肉と反比例してあまりにも小さいこのショーツ!」

……この企画大丈夫かな!?(コンプラ的に)という編集部の不安をよそに、止まらないポージング&実況。

「胸にふたつ大きなアンパンが入っているようだ!」

段々と白熱し、大胆に身を乗り出して肉体を凝視する清野さん。

さらに凝視。

もっと近づいて隅から隅まで凝&視ッ!

「おぉ〜ッ。近くで見るとものすごい迫力があります!」

……この企画大丈夫かな!?(絵的に)という編集部の心配もさておき、勢いが加速していくポージング&実況。

「まるで背中一面がボルダリングのようだ! あるいは蚊に刺されたときのようだ!」

(イメージ)

「上半身がケバブのような光沢を放っています!」

(イメージ)

「上半身がケバブだとするとこちらはハラミでしょうか?」

(イメージ)

「……何を言ってるかよくわかりませんが主食はおそらくササミだと思われます!」

さまざまな名(迷!?)パンチラインを生み出され、実況中に笑い声が漏れないように息を止めていたら窒息しかけました! そんな清野さんの実況の全貌は動画でご覧ください!

『清野茂樹アナがボディビルダーを実況!』

結論……やっぱりプロの実況は迫力と臨場感がすさまじい。というか清野さんの語彙力と瞬発力が半端ない! さすが数々の名勝負を実況してきたアナウンサーです。これまでに聞いたことのない言葉選びの数々でマッチョなボディをスペシャルに表現してくれました! 実況ってひとつのエンタテインメントなんですね……。

「実況はある意味音楽やロックに近い表現」

そんな清野さんは、“実況芸”をテーマにミュージシャンやラッパー、はたまた落語家や紙切り師などさまざまな分野の著名人とコラボレーションをする自主企画イベントを定期的に開催しています。10月22日には“謎かけ”でおなじみのお笑い芸人・ねづっちをゲストに迎えて同イベントの最新回が行われるとのことで、これについておうかがいしました!

——まずは今日の感想を教えてください。

ボディビルのかけ声は事前に勉強してきまして、今日はなるべくそこで使われないような表現を言えればいいなぁと意識はしてました。とはいえあらかじめ“これは言おう”とは考えずに、実際に肉体を観たときのインスピレーションで臨みました。

——そもそもボディビルのかけ声について、清野さんはどんな印象を持っていましたか?

この“かけ声”が海外でも行われてることなのかはわからないですけど、非常に日本の文化に合っていると思いましたね。例えば大相撲で横綱が土俵入りするときって、「日本一!」「横綱!」とかってお客さんがたくさん声をかけるんですよ。歌舞伎でもそうですし、かけ声って日本の古典芸能や文化にすごくフィットするなぁと改めて感じましたね。

——独特の言葉の表現はどうやって生み出されるんですか?

僕は思いついた言葉をどんどん言ってます。とにかくスピードが命なので、考えて時間が経ってしまうよりは思いついたことを言って、言葉を発してる間にまた次の言葉を考えるみたいな。そのための訓練じゃないですけど、日常生活でも電車に乗っているときや待ち合わせをしているときに、頭のなかでまわりの様子を実況しちゃうことはよくありますね(笑)。

——これまで“特殊実況”をしてきたなかで特に印象に残っているものは?

テレビのバラエティ番組ではいっぱいありますよ(笑)! 理容師さんがシャンプーをしてるところや料理人が野菜の桂剥きをしてるところ、トランプマンさんのマジックを実況したこともありますね。スポーツの実況はルールに則って勝ち負けを伝えることに重きが置かれますが、そうじゃない実況のときは逸脱が許されるので、自分の良さが出しやすいんです。

——今回ねづっちさんをイベントにお呼びしたきっかけは?

寄席でねづっちさんの芸を生で観て、即興の速さにビックリしたんです。客席からお題をもらった2秒後くらいに「整いました!」って謎かけが完成するんですよ! スピードももちろんですけど、オチもつくのがすごいなぁと。その即興の速さや強さは、実況と相性がいいかもしれないと思ってオファーしました。

——イベントの見どころは?

過去に何度かイベントをやってきて、お客さんの反応がいいものには即興性があることに気づいたんです。人様の前で何かを見せるには、よほど美しいものや圧倒的なもの、観たことがないものでないと喜んでもらうことが難しいんですよね。そういう意味では僕やねづっちさんの見せ場は即興性なんだろうと思い、当日はお客さんからお題をもらって即興で芸を行うことにしました。僕がお題に対して架空の実況をして話を膨らませ、解説者のねづっちさんに振り、ねづっちさんが謎かけで落とすということをやる予定です。

——実況って基本的にはテレビの中継などで聞くことが多いものだと思うんですけど、生で体感できる機会は珍しいですよね。

僭越なんですけど、実況ってある意味では音楽やロックに近い表現だと思うんです。自分の考えていること、頭に浮かんだことを一生懸命に声張って汗かいて、唾を飛ばしながら「聞いてくれ!」ってやってるものですから、お客さんにも必ず伝わるものがあると思うんですよね。僕が実況という道で何を表現しようとしてるのか、ぜひ生で観ていただけると嬉しいです!

イベント情報

『ねづっちと清野茂樹-謎かけと実況がコンビでお題に挑戦したらどうなる?』
日時:10月22日(火)19:30開場/20:00開演
会場:東京・アップリンク渋谷
入場料:2,500円(税込) 全席指定
イベント詳細とチケット予約はこちらをチェック!

前回のイベントの模様は動画をチェック!

『林家正楽と清野茂樹 ー 紙切りと実況による異種即興芸とはどんなものか?』

榊ピアノ