ゲワイ!不具合!and tough!『GET WILD』アルバム36曲聴きながらTMのジャケ弁を作ったよ

連載・コラム

[2017/4/6 17:00]

36曲同じ曲ってマジすか?

ふとしたとき、好きな曲やたまたま聴いた曲が脳内でずっと再生されちゃうことってありますよね? 知ってる曲のサビだけだったり、全編だったり、インパクトがあるフレーズが何度も繰り返されたり。あれって不思議な現象だなって思うんです。

ところが今私が聴いているアルバムは、脳内で再生してるわけでもないし、機械が壊れているわけでもないのにずっとずっと同じ曲が流れているのです。それがこれ、TM NETWORKの『GET WILD SONG MAFIA』。彼らの代表曲である『GET WILD』(※以下:ゲワイ)のバージョン違いがなんと36曲入ってます。帯の「きっと 強くなれる」が良いですねぇw

<耳マンのそのほかの記事>

最初、このアルバムがリリースされるって知ったときは「へぇ~」くらいだったんですが、収録曲33曲!さらに3曲追加!石野卓球さんの参加!などのトピックが発表され、もうこれは買うしかないのかなぁと思って、つい買ってしまいました。

ところが収録曲36曲がすべてゲワイだからでしょうか? なんと同じバージョンが2曲収録されてしまっているとのこと。ゲッゲッゲゲッゲゲワイ ゲッゲゲゲゲワイ!不具合! and tough! 対応として4枚あるCDのうち、不具合のあった1枚を交換してもらえるみたいですね。買った人は良品交換お申し込みの特設サイトに“Come on everybody Shake it everybody”ですよ!


TMから学んだこと

初めてゲワイを聴いたのはアニメ『シティーハンター』のエンディングでした。同作の主題歌にはソニー所属のアーティストの楽曲が起用され、主題歌のアニメもMVみたいに作られてて、それがめちゃくちゃかっこ良かったんですよね。小比類巻かほる、大沢誉志幸、PSY・S 、FENCE OF DEFENSE、岡村靖幸など……そしてTM NETWORK。

TMはゲワイ、『STILL LOVE HER (失われた風景)』そして、小室哲哉のソロの『RUNNING TO HORIZON』と3曲が主題歌として起用されたので、『シティーハンター』の曲と言えばTMというイメージが個人的にはとても強いですね。

私の姉がTMが好きだったのでダビングしたカセットテープでめちゃくちゃ聴いてました。何枚か家にCDもあったなぁ。その後、数年前に中古CD屋でまとめ買いして聴きまくり、FANKS(TMファンの名称)に復帰しました。

思い返すとTMから学んだことがたくさんあるのです。

【学び1】リミックス
姉から借りたCDを聴いたとき「あれ? 『シティーハンター』の曲と、このCDのゲワイって違うんだけど、なんで?」と、とても困惑しました。そのアルバムは『DRESS』。リミックスアルバムだったので、収録されているのは主題歌とは別バージョンの『GET WILD’89』だったのです。

へぇ~こういう別バージョンをリミックスっていうんだ!

【学び2】音楽プロデューサー
その『DRESS』に収録されている楽曲『COME ON EVERYBODY (with Nile Rodgers)』。「(withってなっている)この異国の方はどなた?」と思ったら、そのときも姉が教えてくれました。

音楽プロデューサー! そうゆう仕事があるんだなぁ。え? ナイル・ロジャースってマドンナとかデヴィッド・ボウイの曲にも関わっている人なんだ。すごいな! へぇ〜。

【学び3】ベストアルバム
「じゃあアニメと同じゲワイは何に入っているの? シングルCDを買わないと聴けないの?」と思ったら姉が差し出してくれたのが、『Gift for Fanks』。これは1987年にリリースされたTM初のベストアルバムです。

なるほど、シングルとかを集めて出すアルバムは、ベストアルバムっていうんだ!

【学び4】サポートメンバー
姉の友人のFANKSの方から借りたライブビデオを観ていたときのこと。「そういえばB’zの松本孝弘さんってTMのバックバンドにいたんだよなぁ」。TMのライブはシンセサイザーでほかの音も機械で出してるのかと思っていました。すると姉が「TMのメンバーは3人だけど、ライブのときはほかのミュージシャンを入れてやるんだよ、そういうミュージシャンをサポートメンバーというんだよ」と教えてくれました。なるほど!

私「あれ? ってことはギターって松本さんがメイン? 木根尚登さんは?」
姉「メインは松本さんが弾いてるから、木根さんはサイドギターだね。もともとキーボードの人だし(TM以前にやっていたバンド・SPEEDWAYではピアノ/キーボードを担当)。でもコーラスもしてるし、曲も作ってるから!!」

……そっか! これが今となってはテレビでも話題になった木根さんのエアギター!

とまあ、いろんな音楽に関する知識をTMと姉から教わったのです。

そういえば数年前にプリンセス プリンセスと米米CLUBとTMがイベントをやるというので、TMの『Self Control』のジャケ弁を作って持って行ったなー。


『GET WILD SONG MAFIA』を聴きながらタフさを学ぶ

そんなわけで、ゲワイ36曲を聴きながらお弁当を作りますよ! まずは原曲が収録されているこのアルバム『Gift for Fanks』から作ります。(※今回のBGMはずっと『GET WILD SONG MAFIA』です)。

(1)ご飯を敷きます。
→(ゲワイ 1曲目)

(2)カットしたハムを配置
→(ゲワイ 2曲目)

(3)カットした焼き海苔を配置。
→(ゲワイ 3~7曲目)

(4)かまぼこと焼き海苔でサングラスを作り配置。
→(ゲワイ 8曲目)

(5)焼き海苔を敷きます。
→(ゲワイ 9曲目)

(6)カットしたカマボコを配置して完成です!
→(ゲワイ 10~16曲目)

ふう、やっぱりカマボコのカットには時間がかかるな。6ゲワイも時間を使ってしまった。何回ゲッゲゲゲッゲゲワイ!って聴いたことになるんだろう……きっと強くなれる~♪

時間は♪眠れない午前2時~いらだちがドアを叩く~ですが、今回のゲワイアルバムも作っちゃうぞ~。

洗い物などの片付け
→(ゲワイ 17~19曲目)

ここまでで、disc2終了。

別バージョンとはいえ、同じ曲を聴き続けるのってなかなか根性いるな。もう無理。寝よう……脳内からゲワイが消えない……。

布団の中で聞いたゲワイ
→(ゲワイ 20~21曲目)

あれ……これが重複してたっていう曲なんだっけ……。ゲワイを聴きすぎて違いがあんまりわから……な……い……。

disc3終了(と思いながら就寝)。


♪good morning yesterday~ 夜があける~

早起きして続きを作りました! disc4はカバーが多いから、昨日とはちょっと違う気分で聴けます。

(1)ご飯を敷きます。
→(ゲワイ 22曲目)

(2)とろろ昆布を敷きます。
→(ゲワイ 23曲目)

(3)焼き海苔を敷きます。
→(ゲワイ 24曲目)

(4)カットしたカマボコを配置。
→(ゲワイ 25曲目)

(5)さらにカットしたカマボコを配置。
→(ゲワイ 26~28曲目)

(6)文字の形にカットしたカマボコを配置。
→(ゲワイ 29~31曲目)

(7)文字の形にカットしたカマボコを配置し、完成!!
→(ゲワイ 32~34曲目)

2ゲワイ分の時間が残ってしまった!! ので、最後の2ゲワイを流しながら洗い物をしました。

脳内から消えないあのイントロ、ゲッゲッゲッゲッゲッゲッ! ゲワイには「♪何も こわくはない~」という歌詞がありますが、初めてゲワイが怖いと思いました。「Get wild and tough!」の意味を感じた36曲を聴きながらのお弁当作りでした。

並べてみました。

CDとも!

改めて聴くと「あーこのときのライブってこんな感じだったんだなぁ」と、思い返したり。ひとつの曲だけでこんなアルバムができるっていうのもある意味すごいなと思いました。

昔から思ってるんだけど、「アスファルト タイヤを切りつけながら 暗闇走り抜ける」ってすごい状況なんだけど、2番の「クルマのライトにKissを投げては 車道で踊るあの娘」も相当シュールなんだよなぁ……。って再確認しながらカマボコを切っていました。

いやぁ〜TMって本当におもしろいバンドですね~! でもしばらくはゲワイは聴きたくない!ww とりあえず不具合のあったCDの申し込みしてこようっと!

『JAKEBEN - TM Network "Gift For Fanks" ジャケ弁 #TMNetwork』
『JAKEBEN - TM Network "Get Wild Song Mafia" ジャケ弁 #TMNetwork 』

【著者紹介】

オバッチ(ジャケ弁職人)
本職は印刷関係のデザイナー。料理の腕は人並み、手先は器用。好きなミュージシャンはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ナイン・インチ・ネイルズ、ベン・ハーパー、岡村靖幸など。いつかザック・デ・ラ・ロッチャさんにお弁当を食べてもらうのが夢です。

[オバッチ(ジャケ弁職人)]