岡村靖幸そっくりな“マネ村ちゃん”が大集結! 爆笑必至の愛あふれるファンイベントに潜入

連載・コラム

[2018/6/1 17:00]

※この記事は『岡村靖幸 2018 スプリングツアー“マキャベリン”』公演内容のネタバレを含みます。ご注意ください!


ベイベ、お前が買わなきゃグッズ出してもしょうがないぜ?

岡村靖幸さんの2018年春ツアー『マキャベリン』に行ってきたーーー! フォーーーー!
「♪ここ最近の僕だったら だいたい午前8時か9時まで遊んでる~」(『カルアミルク』より)じゃなくて、ここ数年の岡村ちゃんは春と秋にきっちり全国ツアーを開催し、そのたびにステップアップを重ねている脅威の50代&天才であることをみせつけ我々ベイベ(※岡村ちゃんファンの総称)をメロメロにし続けています。

<耳マンのそのほかの記事>

また、今回のツアーは特にグッズが素晴らしいんです。漫画『きょうの猫村さん』でお馴染みの漫画家・ほしよりこさんによる岡村ちゃんと猫のイラストが使われています。この可愛さを見てください!

岡村ちゃんのグッズって毎回素敵なんですよ。これは特にお気に入りの歴代のグッズ。ワインバック、ブックカバー、そして湯呑みです!

これだけ良いグッズを出してくれると、いつもついつい買ってしまうのです。

今回の靖幸はデェンス(ダンスのこと。岡村ちゃんが言うとこう聞こえる)がやばい

4月末、ゴールデンウィークに突入した頃「あれ? 明日って名古屋で岡村ちゃんのライブじゃん」と気がついたオバッチは、グッズも欲しいし5月末の東京公演まで待てないわ! GWの予定もなくなったし、ようし! 弾丸で行ってしまえー!と、『マキャベリン』愛知・Zepp Nagoya公演を観に行ってみました。

名古屋公演も非常に濃密なライブでしたが、ツアーで数回ライブをやった岡村ちゃんは進化していて、約1ヶ月後のZepp Tokyo公演はさらにブラッシュアップしたパフォーマンスになっていました。今回はそんな東京公演をレポート。

ちなみにこの画期的な入場方法を見てほしい。これならスタッフさんも大声を出す必要もないし、入場の状況がわかりやすいし、すごく良いよね。

今回のツアー前半はダンスタイムが続き、曲間も短くどんどん進んでいく。岡村ちゃんの体力ってば、どうなっちゃってんだよ! 50代になっても伸び代を感じるなんて!

岡村ちゃんはZeppでライブをするとよく「Zeppベイベー」と叫ぶのですが、今回はノリノリの岡村ちゃんが「Zeppゥ! Zeppゥ~」と喘ぐように歌い、(良い意味で)会場の笑いを誘ったのでした。

そして、今回のツアーでは『どんなことをして欲しいの僕に』という楽曲が30年ぶりに披露され、バンドメンバーでマニピュレーターの白石元久さん(岡村ちゃんのライブでは、MCを白石さんが担当するのです)が「あえて会場の男性に、岡村さんにどんなことをしてほしいか聞きます〜」と、会場の男性ファンに問いかけたら、「めちゃくちゃにして♡」って叫んだ方がいて「天才!」と思いました(笑)。

ギターでの弾き語りパートでは2フレーズだけ安全地帯の『ワインレッドの心』を、キーボードの弾き語りパートでは松任谷由実の『卒業写真』が披露され、カバー曲のチョイスも最高。岡村ちゃん、カバーアルバム出してほしい!

濃厚な2時間半以上のデート(ライブのこと)を終え、スタンディングだったため足も疲れた。が、疲れてなどいられない。このあと、アフターパーティに行くことにしていたからです。


お台場ベイベから新宿ベイベに……“マネ村ちゃん”が大集結!

友人と軽く食事したあと、ドキドキしながら新宿FNVというライブハウスへ。イベント名は『真夜中の家庭教師』。

ここでは、岡村ちゃんを愛しすぎてモノマネをしているベイベたちが集結したイベントが開催されていたのです! 開始時間から少し遅れて入ったら、すでに次のデートは始まっていました。ステージ上にいるのは岡村ちゃんならぬ“岡田ちゃん”! イベント主催者の岡田靖幸さんです。に、似てるぅ~! 動きも、声も!!

先ほどのライブで、岡村ちゃんが汗を拭いたタオルを後方のドラム付近へ投げていたのですが、さっそく同じ動きでタオルを後方に投げる岡田ちゃん。もう笑いが止まらない。ライブ会場から移動してきたと思われるお客さんもみんな大爆笑。

ステージを横位置から見ていたら、まわりはみんな岡村ちゃんならぬ、“マネ村ちゃん”たちだった。こ、これはすごいぞ。ハイレベルすぎるぞ。

岡田ちゃんの出番が終わり、ライブハウスなのにカーテンがステージを隠しました。そう、岡村ちゃんのライブはスタート前にカーテンでステージが隠されていて、毎回カーテンに映る岡村ちゃんの影を見て私たちベイベは大興奮するのです。このイベントでは、そんな演出までも再現されているのです! ライトも紫で、細かい部分にもこだわりを感じます。

続いて登場したのは“いっちー村ちゃん”。

小物を使ういっちー村ちゃんは、カルアミルクを飲みながら同曲を歌い、最後には飲み干していた。すごい勢いで飲んでたから大丈夫かな?と思ったら「ちょっと気持ち悪いんだぜベイベ」とひと言。

箱からいろんな小道具が出てきて、その商品について岡村ちゃんっぽく自作の歌を歌い上げるいっちー村ちゃん。最後に『パイン飴の歌』いう曲を歌い上げ、ファンにプレゼントしてたんだぜ、ベイベ。

次は紅一点のご登場! お名前はエルコ将軍さん。心のなかで“レディ村ちゃん”と呼ぶことにしました。レディ村ちゃんは、メイクで岡村ちゃんっぽさを演出してました。唇を尖らせたこの表情! 似てる! 岡村ちゃんがライブでよくやる!

さらにミニギターで歌い上げます。みなさん動きが機敏すぎてすごい! すごいスピードで踊り狂っている。

エルコ将軍さんは、ほかにも浜田省吾の真似などもレパートリーにあるというお話を聞いた。そっちも見てみたい!

続いて今度は双子の漫才師・うすくらやさんが登場。なんでも岡村ちゃんのことはそこまで知らないけれど、岡田靖幸さんのパフォーマンスを観て岡村ちゃんを知ったというおふたり。岡村ちゃんの『忘らんないよ』という曲がありまして、この曲は萩本欽一さんのドキュメンタリー映画『We Love Television?』の主題歌になっていて、MVでは岡村ちゃんと欽ちゃんがアップで向かい合って歌うシーンがあるんです。

そのシーンのマネをしてくれましたwww

続きまして、大阪からいらっしゃったというさんばさんの登場です。1曲目は、岡村ちゃんが作・編曲をした渡辺美里さんの『虹をみたかい』。マニア心をくるぐる選曲です。岡村ちゃんはもともと渡辺美里さんをはじめとするアーティストに楽曲を提供していて、それからデビューが決まったんですねぇ。

岡村ちゃんに影響されて制作したという自作曲を2曲ほど披露。「だいすきだからさー」と言いながら歌い踊る姿は岡村ちゃんへのリスペクトを感じます。たくさんのマネ村ちゃんが出るイベントだからこその選曲! 出演者のみなさんそれぞれの個性が出ててすばらしい。さんばさんの動きが速すぎて神秘的な写真が撮れました!

そしてまたカーテンでステージが隠されました。お次はルパンこーせーさんの登場です。お子さまの運動会、Zeppでのライブを終えてからのイベント出演! なんという体力!

こーせーさんは岡村ちゃんのアブナイ感じの動きを再現され、ステージに転がるパフォーマンス! 動きがすごすぎてこんな写真になってしまった。

若き日の岡村ちゃんを連想させる狂気のパフォーマンスでした。

そしてふたたび主催者・岡田ちゃんの登場です。見てくださいこの写真、本人に見間違えちゃうよねぇ~。

1度ステージから去った岡田ちゃんが白石さん風にMCをするスタッフの方に呼ばれふたたび登場したとき、なんと! ダンサーさんがふたり出てきた(岡村ちゃんのライブではふたりのダンサーさんが出てきます)。ライブでお馴染みの楽曲『SUPER GIRL』での、岡村ちゃんとダンサーさんによるダンスバトルも再現し、岡村ちゃんのように側転を決める岡田ちゃん。再現率が高すぎる!

その後は、まさみんさん、NaoさんによるDJタイム。マニアックな選曲で我々ベイベもにんまりです。ステージにこーせーさんと岡田ちゃんが上がって、エアで歌いながら踊りまくっている。1番盛り上がったのは岡村ちゃんとDAOKOさんのデュエットソング『ステップアップLOVE』。

Wマネ村ちゃんによるふたりのハグシーンの再現、最高すぎました……。

最後の出演者はDJ鍋パーティさん。彼はスーツ姿で登場し、その横には岡田ちゃん。あ、これ、OL KIller風だ!

OL Killerとは3人組のDJユニットで、メンバーの“トイプードル”さんがね、あのなんていうかその~レッツダンス!の方なんですね。うふふ。

最初から最後まで岡村ちゃん! なんという濃厚なイベント内容。ライブ後のオールナイトイベントということで「♪眠れない夜は~屋上に上ってえぇ~」(『イケナイコトカイ』より)とは異なり寝ちゃったらどうしようと思ってましたが、おもしろすぎてまったく眠くなりませんでした! 出演者のみなさまがそれぞれの個性を生かしたパフォーマンスで、愛がないとできませんね。主催の岡田さんにいくつか質問させていただきました。


“岡田ちゃん”こと岡田靖幸さんにインタビュー

——たくさんのマネ村ちゃんとお知り合いで、こんなイベントをやっちゃう岡田靖幸さんって一体何者なんですか? 教えて、ベイベ!

本当に一般的な、いちベイベです。モノマネをしながらステージに立つうちに一緒に“マネ道”を行く仲間に会えました。

——今回のイベントを開催しようと思った理由を教えてください。

福岡でアフターイベントをやってらっしゃる奥村靖幸ちゃんに感化され、そういえば東京では誰もやってないなと思い、勢いでやると決めました。

——モノマネをされている岡田さんから見た“岡村ちゃん”の魅力は?

色気。格好よさ。可愛さ。どれも実はマネできるものではないので、難攻不落感ありまくりですが、だからこそやる気が出ますね。

——どのくらいの期間レッスンして“岡田靖幸”になったのでしょうか?

僕はあまり練習してきてないです。これから少しずつ踊りを練習しようかと思ってます。

——岡村ちゃんの曲で“だいすき”な作品はなんですか?

『ビスケットLove』『だいすき』『冷たくされても』

——今回のイベントではいろんなマネ村ちゃんが揃いましたが、みなさんでデート(ライブ)に一緒に行ったりされてるんですか?

それはないですが、やはりみなさん目立つので会場でバッタリというのは多々あります。

——岡村ちゃん以外に好きなアーティストを教えてください。

小島麻由美さんや、かせきさいだぁさんが好きです。

——岡村ちゃんの真似をする際のこだわりやポイントはありますか?

自信満々な表情。

——また『真夜中の家庭教師』を開催する予定はありますか?

もちろん!!!  開催時期は決めてませんが、また新たなマネ幸にオファーは出しています。お楽しみに!

——最後にひと言!

僕から本家を知ってくださる方もいて、やる意義を感じています。いつかお会いできるその日まで、活動を続けます!


パワフルなベイベたちの岡村ちゃん愛にあふれたイベント

次回の開催も構想があるそうなので、みんなで革命を起こそうぜ!

ライブ後に観たからこそみなさんのパフォーマンスや細かい仕草が岡村ちゃんと似ていることがより際立ってわかり、最高のイベントでした。Zeppで本家岡村ちゃんのライブを観て、そのあとにあのパフォーマンスをされていた出演者の方々には最高にリスペクト。みなさまの動きが機敏すぎるのと私が笑ってしまったせいで、写真がピンボケになってしまってすみません。

明け方ライブハウスを出て、「♪朝もやの中、口笛ふくから~」(『Out of Blue』より)って帰りました。帰宅してからもすぐには眠らないで今回のツアーグッズを部屋にかざっちゃったよね!

次回も絶対に行く!!!


『DAOKO × 岡村靖幸『ステップアップLOVE』MUSIC VIDEO』
『岡村靖幸「忘らんないよ」』

オバッチ(ジャケ弁職人)

本職は印刷関係のデザイナー。料理の腕は人並み、手先は器用。好きなミュージシャンはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ナイン・インチ・ネイルズ、ベン・ハーパー、岡村靖幸など。いつかザック・デ・ラ・ロッチャさんにお弁当を食べてもらうのが夢です。