『ホテル・カリフォルニア』は悪魔への讃美歌!? ジャケにも何かが……悪魔崇拝とロック(後篇)

連載・コラム

[2016/3/18 12:58]

『月刊ムー』でも執筆するライター長田遊馬氏が音楽にまつわる都市伝説に迫る!


名曲『ホテル・カリフォルニア』の怖い話

『ホテル・カリフォルニア』ジャケット

さて、前回はロックとサタニズム(悪魔崇拝)の関係について書かせていただいた。今回は、実際にサタニズムのロックミュージシャンが、どのようにしてサタニズムを世間に浸透させているのかをご紹介したいと思う。

だがその前に、「アントン・ラヴェイ」という人物について述べておかねばならない。簡単に述べるが、この人物は、1966年、アメリカのカリフォルニア州にサタン教会を設立し、サタニズム運動を広げていった人物だ。彼は、設立から3年後の1969年に『悪魔の聖書』を出版し、その運動の理論的確立を完了させた。

「悪魔は禁欲ではなく、耽溺である」

から始まる悪魔の9か条という原則を掲げた、この“黒い聖書”ともいうべき書籍は、100万部を超えるベストセラーになっている。アントン・ラヴェイは、サタニストにとって悪魔崇拝の権威であり、大きな影響を与えた人物なのである。

それはサタニズムのロックバンドもしかり。特にアントン・ラヴェイに大きな影響を受けたとされるバンドが、「イーグルス」だという。そしてなんと、彼らの名曲『ホテル・カリフォルニア』が「悪魔の歌」だといわれている。

この曲には、サタンのサブリミナルメッセージが隠されており、秘密はその歌詞にあるという。順を追って要約してみよう。

「ホテルの光を見つけた主人公は、その玄関に立っている女の姿を見る。そして鐘の音を聞く。そのとき、ここは天国なのか、地獄なのかと思いながら、女の持つロウソクの光に導かれて、ホテルの廊下に入る。すると“ようこそ、ホテル・カリフォルニアへ、ここは素敵なところですよ”という挨拶の声を聞く……」

不思議な歌詞である。まるで、異次元世界に迷い込んだような歌詞だ。続く歌詞にはさらに奇妙な言葉が出てくる。

――1969年以来、ここにはその霊はいない――

We haven't had that spirit here since 1969 の部分だ。意味不明である。さらに続けると、ホテルに泊まった主人公がワインを飲みたいというと、ホテルの男は「1969年以来、ワインは置かないことにしている」と答える。

ジャケにも何かが写っている……
1969年、この年に何かピンと来ないだろうか――そう、アントン・ラヴェイが『悪魔の聖書』を出版した年である!!

そして、それが「1969年以来、ここにはその霊はいない」という歌詞とつながるという。つながりのヒントは、「1969年以来、ワインは置かないことにしている」の“ワイン”にあるようだ。実はワインのもつ宗教的意義は大きい。そのワインが1969年以来、置かれていない。

それを踏まえると“『悪魔の聖書』が刊行された1969年以来、サタンの活動は活発になり、サタン教会のあるカリフォルニアには聖霊は駆逐され、今やわれわれサタンが支配した”

――以上のように解釈できるという。さらにメッセージは続く。

ホテルに泊まった主人公がチェックアウトを申し出るが、フロントの人間が主人公にこう返答する。

「落ち着いてください。私たちはそのような申し出は受け付けますが、あなたがチェックアウトしても決して出られません」

奇妙な返答である。入ったら出られない――つまり、このホテル・カリフォルニアのホテルは、アントン・ラヴェイの「サタン教会」を意味しているのではないだろうか? さらにそれを裏づけるように、このアルバムのインサイドカバーには、ロビーにいる多くの宿泊客を見下ろすように、2階の真ん中にラヴェイが写っているという。実際に確認してみると、確かに謎の人物が写っているが、不鮮明で本当にラヴェイなのかわからない。また、この曲を逆再生すると、「サタンが助けてくれた」と聴こえるという。

これがインサイドカバー

2階に注目

確かに人物が写っている

こうした悪魔への讃美歌とも取れる曲を大衆に聴かせ、人々の潜在意識に悪魔のメッセージが働きかけ、人間がそもそも持っている善悪の“悪”の部分を引き出してしまうのではないか。

ほかにも、このような楽曲が存在するという。さらに調査を進めることにしたい。最後に、これはあくまでも「都市伝説=噂」であるということを記しておく。

【著者紹介】

長田遊馬
東京都出身。超常現象研究家の新星。幼少のころからUFOや超常現象に造詣が深く、オカルト界の重鎮・並木伸一郎を師と仰いでいる。専門誌「月刊ムー」でもUFO、UMA、超常現象に関する記事を執筆している。好きな音楽はヘヴィメタル。超常現象を研究するかたわら、『地獄のメカニカルトレーニングフレーズ』(リットーミュージック刊)を片手に、日夜スウィープ奏法を練習中。

[耳マン編集部]