2018年に世界で起きたオカルトニュース3選!!!

連載・コラム

[2019/1/3 10:00]

『月刊ムー』でも執筆するライター長田遊馬氏が音楽にまつわる都市伝説に迫る!


読者のみなさま、ご無沙汰しております。さて、2018年も筆者が独断と偏見で選んだ超常事件の数々を紹介させていただこう。

<耳マンのそのほかの記事>

太陽系外惑星オウムアムアは宇宙船だ!!

(c) NASA

2017年10月19日、ハワイ大学の天文学研究所にある『パンスターズ望遠鏡』が観測し、話題となった太陽系外惑星『オウムアムア』。とりわけ注目を集めた理由は、なんといってもその奇妙な形状にある。長さ400メートル、幅約40メートル、縦横比が10:1という葉巻形だったのである。

この事実から、当時「オウムアムアは太陽系に侵入してきた超巨大な葉巻形UFOではないか」という憶測がインターネット上で盛んに飛び交った。さらにその正体を探るべく、アメリカの研究者たちが調査チームを結成。解明に努めた。しかし、時速31万キロという驚異のスピードで地球を遠ざかった謎の天体の正体は不明のまま終息してしまった。

だが、2018年10月、ハーバード大学の学者、エイブラハム・ローブ氏が、オウムアムアについて驚くべき論文を発表したのである。それによれば、オウムアムアが太陽から遠ざかる際にガスの放出が確認できないのに、減速せずに飛行しなかったのは『ソーラーセイル』という装置を搭載しており、自然の天体ではなく人工物の可能性がある、というのだ。ソーラーセイルとは、太陽光やイオンを薄く広い膜で反射することで加速する「宇宙版の船の帆」といえるもので、「JAXA」が2010年に打ち上げた「IKAROS」にも搭載されている。

後日、ローブ氏は自身が発表した論文についてこう語った。「人工的に造られたと考えると、オウムアムアは高度な文明のテクノロジーで作られ、星間飛行を可能とする宇宙船である可能性が高い。さらにいえば、オウムアムアは異星人が意図的に地球に送った探査機だった可能性もある」

ローブ氏の話が事実であれば、オウムアムアと同様の形状をした謎の天体が、再び地球近傍を通過するかもしれない。あるいは、その巨大な宇宙船に乗って、異星人が地球に降り立つ可能性もある。目下、ローブ氏たちはさらなるオウムアムアの調査を進めているという。今後の調査に期待したいところだ。

カナダの水棲UMAオゴポゴ

(c) Coast to Coast AMより

カナダ西部のブリテッシュ・コロンビア州にあるオカナガン湖に棲息する水棲UMA『オゴポゴ』は、実在の可能性がきわめて高いとされている。推定体長は約5~10メートル、頭部はウマ、ヤギ、もしくはヘビに似て、ウナギのように細長い胴体を上下に体をくねらせながら泳ぐのが特徴だ。

2018年9月、そのオゴポゴらしきUMAが、9日、12日、18日と、たびたび湖面に浮上し、その姿が撮影され話題になった。ケローナ在住のオゴポゴ研究家ビル・ステニクは、「約10日間に3度も目撃事件が起こったことに驚いている」と、コメント。ちなみに彼は、2015年5月24日、海岸から約150メートルの水面を突き破るように現れた大きなヘビのような頭部を目撃。すぐにカメラで撮影したという。それは間違いなくオゴポゴだったと確信しているという。

さて、オゴポゴは、地元のネイティブ・アメリカンの間で「湖の悪魔」という意味の『ナイタカ』もしくは『ナハイトク』という名で呼ばれ、昔から神話にも登場し、畏怖の対象の存在であった。目撃証言は、1872年の蒸気船の乗組員によって目撃されたことが最初とされており、現在まで多数の情報が寄せられ、写真も多く撮られている。

その正体に関してだが、古第三期始新世後期に棲息していたゼウグロドン(別名バシロサウルス)説が、今でも有力視されている。オゴポゴがゼウグロドンだとしたら、絶滅したはずの水棲獣が4000万年もの時を超えて生存していることになるが、正体がゼウグロドンだとしても、古の時代から“一個体”が生きながらえるのは難しいだろう。もしかすると、複数存在しているの可能性もある。

再び注目を集めたオゴポゴ。今後もその動向に注視していきたい。

イギリスの麦畑に出現するミステリーサークル

写真=スティーブ・アレキサンダー、並木オフィス (c)Steve Alexender

毎年4月から8月にかけて、イギリスの麦畑に出現するミステリーサークル。今年も多くのサークルが出現した。いくつか抜粋して紹介していきたい。

1:5月26日、ドーセット、セルンアバ郊外のバックランドダウンの小麦畑に出現。さしわたし約70メートル。中心のサークルから8本のラインが放射状に伸びて、それぞれ月と太陽を模ったとみられる図形に連結している。

2:6月10日、ウィリトシャー、ウェストトノイル近郊のキースリー・ダウンの小麦畑に出現。直径約32メートル。3つのラインに連結したサークルは、太陽が放出するエネルギー球体を表しているという。

3:7月14日、ソマーセット、キングウェストンのマンコム・ヒルの小麦畑に出現。さしわたし約105メートルの巨大サークル。

いかがだっただろうか? 実に2018年はオカルト的に不作の年であった。人々に災いをもたらす事件は勘弁だが、2019年はどのような事件が起こるのだろうか? 常にアンテナを張りつつ、同行に注視していきたいと思う。

それではみなさま、良いお年を!!!!!!!!

【著者紹介】

長田遊馬
東京都出身。超常現象研究家の新星。幼少のころからUFOや超常現象に造詣が深く、オカルト界の重鎮・並木伸一郎を師と仰いでいる。専門誌『月刊ムー』でもUFO、UMA、超常現象に関する記事を執筆している。好きな音楽はヘヴィメタル。超常現象を研究するかたわら、『地獄のメカニカルトレーニングフレーズ』(リットーミュージック刊)を片手に、日夜スウィープ奏法を練習中。

長田遊馬

東京都出身。超常現象研究家の新星。幼少のころからUFOや超常現象に造詣が深く、オカルト界の重鎮・並木伸一郎を師と仰いでいる。専門誌「月刊ムー」でもUFO、UMA、超常現象に関する記事を執筆している。好きな音楽はヘヴィメタル。超常現象を研究するかたわら、『地獄のメカニカルトレーニングフレーズ』(リットーミュージック刊)を片手に、日夜スウィープ奏法を練習中。