「プリカ詐欺師と喋ってみよう・4」タケムラ アキラ(SNAIL RAMP)の『炎上くらいしてみたい』

連載・コラム

[2018/1/17 12:00]

1990年代後半から2000年代のバンドシーンを牽引したSNAIL RAMPのフロントマン・タケムラ アキラが書きたいことを超ダラダラ綴っていく新連載! この人……ホントにキックボクシングの元日本チャンピオン!?


プリカ詐欺師に愛をぶつけ続けて、コラムの更新も早4回目。今回もまずはこれまでの流れのおさらい。時間がある人は初回から、どうぞ。

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「そんな時間ないわ!」という昭和のヤンエグ気取りのアナタはこの画像のみでおさらいを。

まずこう。

で、こう。

で、前回がこう。

そうそう、前回の最後は「倒置法」で締めたんだった。しかしこれまでも詐欺師は「プリカは買えたかな?」の1点張りで、俺の愛にはちっとも応えてくれない。

もうこうなったら使いもしないプリカをマジで1枚買ってみようかと考え始めていたところ!

キーーーーーーターーーーーーー!!

やっぱり押しの一手ってのは、過去でもこのインターネッツが世を支配をする現代でも重要な戦術のひとつではあるんだな。しかも日本人同士でもなく、国境を越え、善悪の境すら越えても通用する、それが「押しの一手」。古今東西の神の一手が「押しの一手」ということだ。

しかし詐欺師の「いいよ」の軽さ。「きつくきつく抱きしめられるのは自分ではないし、ま、いっか」と言う気軽さがほとばしりまくっている「いいよ」なのがビンビン伝わります。

そして俺のターンです。

思いがけぬタイミングでヨリを戻す許可がもらえ、本気で喜び始めているタケムラが見て取れます。我ながら素晴らしい手玉の取られ方、完全に相手の態度に一喜一憂です。

そしてその喜びの勢いそのままに、グググッ!と迫ります。

「そのままじゃ済まないかも」などと仮定の形で話してますが、完全にしちゃうつもりですよね、俺。「とにかくシタい」と言うこの勢いは、飲み会で問題を起こしちゃう大学生と何ひとつ変わりません。

しかし……しかしなんです。それまで1分と置かずに繰り返されていた会話に途切れが! 2分ほど待ってみましたが、詐欺師からは何のリアクションも見られません。

ジリジリしだす俺。

「俺がフザけているコトがバレてしまったのか……?」

はたまた、

「ヨリを戻すのをやめてしまったのか……?」

どっちにしてもショックです。耐えきれなくなった俺はついに自分から発言しました。

もー、ホントにね、俺が女だったらこんな男願い下げです。薄気味悪いのひと言です。しかし詐欺師は冷静。

淡々と、とにかくプリカを買わせようと促します。

「ちょっとラチがあかないな」

そう考えた俺は変化球、というか相手の顔面スレスレの球を投げることを決意します。

次回、ついに最終回!

【著者紹介】

タケムラアキラ(竹村哲)●1995年にスカパンクバンドSNAIL RAMPを結成。2000年にリリースしたアルバム『FRESH BRASH OLD MAN』でオリコン1位を獲得するなど、一時代を築く。バンド活動と並行し、2001年からキックボクシングを始め、2014年10月に43歳の年齢でNKBウェルター級チャンピオンに輝く。2015年12月12日には後楽園ホールにて引退試合を行なった。SNAIL RAMPは現在、“ほぼ活動休止”中。

[タケムラ アキラ]