「ギタリスト、チン中村から米田AKIOへ変わる〜SNAIL RAMPの作り方・27」タケムラ アキラ『炎上くらいしてみたい』
[2019/10/11 17:00]
早速連絡して会いに行ったのは米田が当時バイトしていたカラオケボックス。客がまったくいなかったようで、俺と米田はカラオケルームにあるソファに座りながら話したのだが、前に会ったときと印象がまるで違っていた。初めて会ったときはフワッとしたボンボンのついたニットキャップをかぶった、ちょっと可愛い感じだったし、一緒にライブをやったときはTシャツ短パンみたいなスタイル(下はジーンズだったかも)。それが今や、頭はサイコ刈りでダボシャツに雪駄という「そりゃあこのカラオケルーム、お客さん来ないよね」という風態だった。その頃はthe STARKEYSという和を押し出したバンドをやっていて、そのバンドのテイストが米田の格好にそのまま出ていたのだった。
でもSNAIL RAMPのヘルプは快諾してくれて、リハスタの日取りまで決めてその日は帰った。何回かリハをやり、予定どおり4月の頭にSNAIL RAMPのファーストシングル『FLATFISH COMES!』をレコーディング。その後すぐに名古屋ダイアモンドホールでライブをしたのだが、入ったばかりといっていい米田がノビノビとライブをしていて「おー、いいね」とステージ上で思ったのを覚えている。
そしてこのあとすぐ、アメリカから来たFALLING SICKNESSとのJAPANツアーに俺たちは出かけることになる。そして、そこで俺は「外人すげーな!」と痛感する出来事に遭遇する。