「機内のトイレ事情」タケムラ アキラ(SNAIL RAMP)『炎上くらいしてみたい』
[2019/11/28 12:31]
1990年代後半から2000年代のバンドシーンを牽引したSNAIL RAMPのフロントマンであり、キックボクシングで日本チャンピオンにまで上り詰めたタケムラ アキラが書きたいことを超ダラダラ綴っていく新連載!
今このコラムは、中国行きの機内で書いている。
キックボクサー現役時代の所属団体であり、現在はマッチメイカー、そして興行統括として自分が関わっている団体NKBの選手が中国で試合をするため、それに帯同しているからだ。中国への帯同はこれで2度目。最初は中国の東北地方・黒竜江省の牡丹江だった。
そこは北朝鮮のすぐ北側でもあったために「拉致とか大丈夫だよね……?」などとちょっとした心配もあったが、まさに杞憂。初めての中国は物珍しさもあり、街をブラブラしているだけでも楽しかった。
現地の人々もパワフルでフレンドリー。世間では反日とか反中といった言葉が当時から吹き荒れてはいたが、「そんなのマジどうでもいいわ」と気にも留めなくなるくらい、軽い興奮を覚えながらの日程を過ごせた。当の試合で選手が負けた以外はさしたるトラブルもなく、初めての中国への旅を終えたのが2017年8月。そして今回2019年11月が2回目の訪中。今回は香港のすぐ北に位置する深センだ。
もう手慣れたモンで、中国旅に必要なものはわかっている。準備万端で飛行機に乗り込んだ。そして離陸して2時間が経った今、とんでもないトラブルに巻き込まれている。(次ページへ)