ANZEN漫才・あらぽんの下町ヒップホップLOVERS〜MICROPHONE PAGER『夜行列車』〜
みやぞんの大活躍で人気急上昇中のANZEN漫才。そんなANZEN漫才の司令塔とも言えるあらぽんは、ネタのなかでラップを披露するほどのヒップホップ好き。地元・東京都足立区でディープな日々を過ごしながらヒップホップに浸ってきた彼が、あふれんばかりのヒップホップ愛を綴る連載がスタートだ!
どーも。最近見た夢でお医者さんに「あらぽんさん唇がマンゴーと同じ色になってるから余命3ヶ月ですね」と宣告されて、夢の中で「まじかよ~、知らないうちにマンゴーなってた~」ってショックがってた、ANZEN漫才のあらぽんです。
台湾系のマンゴー(?)だと黄色が強いから色代わりの過程で気がつけるけど、宮古島系マンゴーだったら赤いとこと黄色いとこありそうだから気がつきにくいかも。
今月のお気にソング
雪に音をつけるとしたらこういう音なんじゃないかな
ということで今月もお気にソングをご紹介します。これからの季節、冬に聴きたくなる雪景色が想像できる“深々ソング”です。
この曲はすごく冬を感じられる曲調で、もちろん雪に音はないけど雪に音をつけるとしたらこういう音なんじゃないかなと思えるくらい「雪」を想像できると思います。木の家の中にいて、暖炉があって、カーテンを開けて外を見たら雪が積もっていて、窓ガラスが息でくもって、寒いな~なんつって……
……というかそれシチューのCMだ! 冬に美味しいやつだ。シチューも同じ冬効果ありますね。にんじんが大きいとインスタ映えしますよね。というかシチューが雪カラーですね。シチュー冬に強っ!
といったところで好きなところをまとめますと、この曲が持っている冬の静けさとか暖かさで、とても穏やかな気持ちになれるところが魅力です。これからくる冬にぴったりの1曲です。
大晦日に焼き芋を焼く謎の文化
この曲を聴いてた頃、なぜそうなったのかは覚えていませんが……大晦日に友達と集まって深夜から初日の出にかけて焼き芋を焼く謎の文化あり、芋、焼いてました。
大晦日の日の昼間に一晩火を絶やさない量の木を拾っておいて、夜になったら友達の家の畑のドラム缶に火を起こして芋を焼くんですが、焼き上がるまでに結構時間がかかるのでドラム缶を囲みながら「1年はえーな、もう終わりだぜ」みたいな年末定番の会話。オシャレ重視しすぎた友達は真冬にハーフパンツできて、「すね毛凍る、まじ凍る、失敗したまじ凍る」って、どうでもいい内容だけど年末の特別な空気感(?)で会話が成立してましたね。そんな感じの、気持ち高ぶり傾向が強いときに聴いてました。
この曲で「追い冬」しましょう!
冬を感じたときにこの曲を「追い冬」として聴いてみてはいかがでしょうか!
雪が降る=追い冬
息が白くなった=追い冬
おでんが恋しい=追い冬
みかんの箱買い=追い冬
石油ストーブ=追い冬
ヒートテック=追い冬
ニット帽=追い冬
コース料理のメインがチゲ鍋=追い冬
鈴の音=追い冬
ざっと書いただけでこれだけ「追い冬」があるので、みなさんの冬にこの曲を「追い冬」して、より深々とした季節を楽しんでほしいです。
個人差ありますが、謎に鼻が冷たいも「追い冬」かもしれません。
みやぞんにも『夜行列車』を聴かせてみた……
「あ~これ谷の車でよく流れてたやつだね」
【著者紹介】
あらぽん●1985年10月13日生まれ、東京都・足立区出身。幼馴染のみやぞんと2009年11月にANZEN漫才を結成。みやぞんの特技であるギター、そしてあらぽんのラップを組み合わせた音ネタで活動するようになり、『足立区の歌』などのネタで注目を集める。『とんねるずのみなさんのおかげでした』『世界の果てまでイッテQ!』などでみやぞんの激烈天然キャラが爆発して話題となり、今や大注目コンビのひとつとなっている。