ANZEN漫才・あらぽんの下町ヒップホップLOVERS〜大神『大怪我』〜

連載・コラム

[2018/2/2 11:33]

みやぞんの大活躍で人気急上昇中のANZEN漫才。そんなANZEN漫才の司令塔とも言えるあらぽんは、ネタのなかでラップを披露するほどのヒップホップ好き。地元・東京都足立区でディープな日々を過ごしながらヒップホップに浸ってきた彼が、あふれんばかりのヒップホップ愛を綴る連載がスタートだ!


どーも、子どもの頃おにぎりを食べてて、喉に違和感があって親に口開けて見せたら、信玄餅をさして食べれるレベルの魚の骨が刺さってて病院に駆け込んでとってもらった、魚の骨と相性の悪いANZEN漫才のあらぽんです。

魚の骨って歯をかいくぐりますよね。最近もロケで『この魚は骨も丸ごと食べれておいしいです』と言われて食べたら1発目で骨がささってそのあと気になりすぎて小鉢の煮物たちを飲み込んで無理矢理骨をとったあと、冷静になり、こんにゃくって飲み込みやすいなぁってつくづく思いました。

<耳マンのそのほかの記事>

今月のお気にソング

大神『大怪我』

大神『大怪我』(1996)

名言級なフレーズが満載

ということで今月もお気にソングを紹介します☆

BUDDHA BRANDとSHAKKAZOMBIEが合体したスペシャルユニット・大神の『大怪我』です。この曲はとにかく名言級なフレーズがたくさん出てきます。歌詞がとてもおもしろいです。すごい組み合わせで歌ってるなっていう、言葉で遊んでいる感じがとても好き。

BUDDHA BRAND、SHAKKAZOMBIEはヒップホップを聴き始めたら必ずたどり着くグループではないかなと思います。確実に日本のラップの名曲シリーズに名前があがるレジェンドです。

携帯アプリのゲームのガチャで言ったら、個々もグループもレア度は完全SSRで進化してURですね。完全期間限定のガチャでリセマラ確定パターンのイメージです。

ヒップホップをあまり聴かない人にはちょっと早口で聴き取りにくいかもしれませんが歌詞に注目してぜひ聴いてみてください☆

自信だけはあったあの頃

この曲を聴いてた頃は事務所に所属しないでフリーで音楽ライブの前説ばかりしてました。バンドとバンドが切り替わる合間のチューニング時間にネタをやっていたんですが、漫才のオチが近づくとバンドのチューニングも仕上がっていくので、オチ前になると“ギャインギャインガシャンガシャン”と爆音が……。大事なところが聞こえなくて、いつもネタがドラム音で終わってました。

ネタでウケたことなんてなかったけどなぜか自信だけはあって、前説に行く前にこの曲を聴いて調子あげようしてましたね。いま思えばあの頃はスーパーボジティブでした。

これはきっと御利益ソングだ!

この曲はすごく調子がいいときに、さらに勢いずかせるために聴いてほしいです。歌っている本人が“大神”と名のるくらいのテーマなので、きっと御利益ソングだと思います! 調子いいときにぜひ聴いてみてください。ノリノリでノリもノリノリに!

最強漫才でネタの衣装も神々しいけど、普段はズボンのポケットが貫通したボロボロのズボンを履いている、アモーン関口さん

みやぞんにも『大怪我』を聴かせてみた……

「準備ってなんの準備するの?(※歌詞のことです)」


【著者紹介】

あらぽん●1985年10月13日生まれ、東京都・足立区出身。幼馴染のみやぞんと2009年11月にANZEN漫才を結成。みやぞんの特技であるギター、そしてあらぽんのラップを組み合わせた音ネタで活動するようになり、『足立区の歌』などのネタで注目を集める。『とんねるずのみなさんのおかげでした』『世界の果てまでイッテQ!』などでみやぞんの激烈天然キャラが爆発して話題となり、今や大注目コンビのひとつとなっている。

[あらぽん]