ANZEN漫才・あらぽんの下町ヒップホップLOVERS〜DELI『パックマンパニック(いただきマフィア)』〜

連載・コラム

[2018/3/6 14:00]

みやぞんの大活躍で人気急上昇中のANZEN漫才。そんなANZEN漫才の司令塔とも言えるあらぽんは、ネタのなかでラップを披露するほどのヒップホップ好き。地元・東京都足立区でディープな日々を過ごしながらヒップホップに浸ってきた彼が、あふれんばかりのヒップホップ愛を綴る連載がスタートだ!


どーも、体重が94キロもあったのにずっと24インチの自転車を乗っていた小学生の頃、ミニ四駆を買いに行った帰り道、急な夕立にあってミニ四駆を濡らしたくなくて立ち漕ぎしようとした瞬間、『パーンっ!』と大きな音と同時に前輪がパンクしてバランスが崩れかけ、さらに『パーンっ!』と響き後輪もパンクして僕の重みでタイヤがグニャグニャに歪み派手に転倒してミニ四駆も濡れるわ、チャリ壊れるわでその日から自転車が26インチのカマキリになったANZEN漫才のあらぽんです。

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今月もお気にソングを紹介します☆

今月のお気にソング

DELI『パックマンパニック(いただきマフィア)feat. GORE DRY LOFT/BUTCHER/BOO』

同曲収録アルバム『DELTA EXPRESS LIKE ILLUSION』(2002年)

肥満の国のテーマソング?

いろいろ食べたくなる食いしん坊ソングです。曲が流れる前からなんか想像できるこの『パックマンパニック (いただきマフィア)』というタイトルがすごく好きです。

あと、肥満の国があったらその国のテーマソング並に食欲を煽られるところも好きです。たぶん肥満国の住民は映画の『ゴーストバスターズ』に出てくるような緑のおばけみたいな感じだと思いますが、食べても食べても怒られない、そんな国があったら幸せなんだろうなと思います。

なに勝手にファンタジー膨らましてんだ!な雰囲気出ましたが、この曲は相当早口なところもありつつ、テンポも気持ちよくてとても明るいので聴きやすいと思います。

ブレスレット生まれネックレス育ち

この曲を聞いてた頃は、日払いのバイトでお金を貯めてシルバーのネックレスを作ってました! 当時のBボーイのマストアイテムがジャラジャラのネックレスだったんですが、100センチ以上のネックレスは高校生からしたらかなり高価で、とてもじゃないけど手が出せませんでした。それでもどうしてもほしかったので、お金がないなりに考えた結果、ネックレスよりも短いけど安く買えるシルバーのブレスレットを買って、それを買っては繋ぎ、買っては繋ぎを繰り返して少しずつ長くしていくという、高度な分割払いでネックレスを作っていました。

そんなことを毎月やって100センチまで伸ばすのに5ヶ月くらいかかりました。いま思えばよくできたなと思いますが、そんな思い出のネックレスはのちに歌ネタで大活躍してます。『足立区のうた』でつけてるネックレスは、実はそのときに作った、“ブレスレット生まれネックレス育ち”のネックレスです!

究極にお腹がすいたときに

この曲は究極にお腹がすいたときに聴いてほしいですね。空腹を満たすのになに食べようかなぁとか考えてるときだったり、食べるもの決めてから聴けたらテンション上がると思います。とりあえずぼくは完全に食べ放題ビュッフェを想像しながらこれ書いてますけどね。

最近思うんですが、今どきのビュッフェはテンション上がるものしか置いてないですね。焼き肉、ラーメン、寿司、パスタ、ケーキ……さらにクレープが焼けたり、わたあめが作れたり、何種類食べれるの!?くらい種類ありますね。

ちなみにぼくは完全に地元にある『すたみな太郎』を想像しながらこれ書いてますけどね。なので満腹ではなく空腹のときに聴いてみてください。

初海外での初買い物で初ユーロ

みやぞんにも『パックマンパニック(いただきマフィア)feat. GORE DRY LOFT/BUTCHER/BOO』を聴かせてみた……

「歌うの難しそうだね~」


【著者紹介】

あらぽん●1985年10月13日生まれ、東京都・足立区出身。幼馴染のみやぞんと2009年11月にANZEN漫才を結成。みやぞんの特技であるギター、そしてあらぽんのラップを組み合わせた音ネタで活動するようになり、『足立区の歌』などのネタで注目を集める。『とんねるずのみなさんのおかげでした』『世界の果てまでイッテQ!』などでみやぞんの激烈天然キャラが爆発して話題となり、今や大注目コンビのひとつとなっている。

[あらぽん]