“嫌な奴”だった私が親友との出会いをきっかけに丸くなった【ぱいぱいでか美、桃色の半生!】第5回

連載・コラム

[2018/6/11 12:00]

「言うほどでかくないがそこそこでかい」おっぱいを武器に歌手、バラエティ、グラビアなどジャンルにとらわれず活躍するタレント・ぱいぱいでか美が自身の半生を初めて振り返る連載!


第5回:“嫌な奴”だった私が親友との出会いをきっかけに丸くなった


前回に引き続き中学生のでか美!

こんにちは、ぱいぱいでか美です。先日この「こんにちは、○○です」で始まる記事は全部クソ!というツイートがバズっているのを見てから、じゃあどうやって書き出したらいいんだろうと悩んでいます。こんにちは、ぱいぱいでか美です! 今回も前回に続き中学生編!

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“嫌な奴”だった中1を経て、“正論”で律してくれた親友との出会い

賢者の自覚事件をきっかけに、田舎の窮屈さやクラスメイトたちへの違和感を覚えるようになった私は、友人にもいまいち心を開けなくなり始めていました。「優希(私の本名)は頭ええもんなー」とか「テスト楽勝なんちゃうん?」とか言われるたびに、軽く謙遜しつつも心の中では(当たり前だろ。勉強してんだから)と思っていたし、合唱コンクールで伴奏を担当して賞をもらったときも(当たり前だろ。練習したんだから)と考えていました。マジで嫌な奴ですよね(笑)。こんな嫌な奴だったけど、前回も書いたようにまんべんなくいろんな人と仲良くしてもらってたので、仲間外れにはならずに済み、そのぶん何でも話せる友人はできないまま中学1年生を過ごしてしまいました。

そして2年生にあがり、ひとりの女の子と出会います。前山さん(仮名)です。前山さんは私の短い人生で出会ったことのないタイプの人間で、いつも飄々としており、でもちゃんと恋もしていて、私のことを「優希」と呼ぶクラスメイトが大半だったなか、なぜか「仲井」と呼ぶ女の子でした。私も影響を受けて前山さんのことは下の名前で呼ばずに「前山」と呼ぶようになり、その後女子の間で「名字を呼び捨てで呼び合うのは仲良しの証」みたいなブームが一瞬きたことを覚えています(笑)。前山とは週末にジャスコへ行ったり、放課後、前山の部活が終わるのを待ってまったく家の方向が違うのに遠回りして帰ったり、ふたりで当時大流行していたホームページを作ったり、同じ機種の携帯を買って電池パックの蓋を交換したりして、いつの間にかめちゃくちゃ仲良くなっていました。クラス替えのあと即仲良くなったというよりは、半年くらいかけてジワジワと仲が深まりました。

前山は私のダメな部分をがんがん指摘してくれます。私がテストで95点を取って過剰に落ち込んでいたときも「100点を目指すんはええけど、今の仲井は0点の子にも95点を目標としている子に失礼やで」と言ってくれたし、クラスの女子が私と同じ人を好きになってイライラしていたときも「先に好きになったから勝ちとか負けとかないんやで」と言ってくれていました。今思えば当たり前のことだけど、あの頃の私は本当にひねくれていたから素で悩んだり怒ったりしていて、前山の言葉でハッとすることが何度もありました。前山もまた、私にはいろんな話をしてくれていたので、かなり密な友情を築くことができました。

前山との友情は、現在も途絶えることなく続いています。お互いにもう地元の三重県は出てしまっているので頻繁には会えないけれど、半年に1回くらいはご飯を食べながら近況報告をしています。お互いのお誕生日と、会う日を調整する1週間くらい前しか連絡はとりません。しょっちゅうLINEとかしない感じが自分らっぽいなーと思います。そして、彼女は今でも私のダメな部分をがんがん指摘してくれます。1番最近だと今年のお正月に「彼氏いらないというか……傷つきたくないから恋愛したくない」とぼやく私に「傷つきたくないのはすべての人間がそうで、仲井だけじゃない」とド正論をぶつけてくれ、ハッとさせられました(笑)。憧れの人と連絡先を交換したのになかなかひと言目を送らない私に「連絡先知ってても連絡しないなら連絡先知らないのと同じ」と言ってくれたのも今年のお正月とかだったかな(笑)。前山は正論から産まれた正論太郎なのです。

前山と出会ってなかったら私はもっともっと性格が悪かったかもしれない! 入学から1年かけてカッターで削った鉛筆くらいとんがっていた私が、前山のおかげでマークシート埋めたあとの鉛筆くらいには丸くなれました。前山にはおばあちゃんになるまで私を律してほしいです。末長くよろしくどうぞ。

あゆ、くぅ、ELLE、BUMP! この頃夢中だった音楽たち

そして、この頃夢中だった音楽の話へ。小学生のときに大流行&大好きだったハロー!プロジェクトから、中学では少し離れてしまいます。ギャル雑誌『Popteen』を読んでいたこともあって、浜崎あゆみさんや倖田來未さんなどavex系歌姫が大好きになって、お小遣いを貯めてCD を買ったり、友達から借りたり貸したりしていました。特にあゆが描く切ない恋愛ソングがたまらなく好きで、中学生ながらに感情移入して聴いていました。歌詞をプリ帳に書き写したり、MDを持ち歩いたり、大大大好きでした! もう恥ずかしすぎて発掘する気にもなりませんが、あゆやくぅの真似をしてノートにポエムを書いたりもしていました(笑)。

そして、漫画誌『週刊少年ジャンプ』を男子の家に読みに行っているのをきっかけにその男子の家にあったCDも借りたりして、バンド系の音楽にも興味を持つようになります。ELLEGARDEN、BUMP OF CHICKEN、10-FEET、太陽族、UVERworldなどなど。ピアノをやっていたので楽器は身近な存在でしたが、CDからも伝わってくるバンドの迫力にびっくり! これらのバンドを一括りにするのも難しいのですが、あえて言うならばいつの間にか“ROCK”の虜になっていました。こちらは発掘済みの恥ずかしすぎる思い出の品がたくさんあります……。予定帳に音楽誌『ARENA37℃』のインタビューで読んだTAKUYA∞(UVERworldのボーカル)の名言を書いたり、ELLEの歌詞を自力で訳した『ELLE GARDEN和訳ノート』が存在したり。

切ない恋愛ソングも大好きだけど、鬱屈とした想いをメロディにのせたり、ギターの歪んだ音で表現する世界に触れ、自分の視野がドバッと広がったような気がしました。

そういえば自分が好きになった音楽はほぼすべて前山にもすすめていました。ELLEGARDENは彼女も気に入ってくれて、カラオケで一緒にがんばって英詞を歌っていました。だから今回の復活は超超超超超超超嬉しいです! チケット取れなかったけど! がーん! 一般発売にかけます!

そんなわけで前山に出会って人の心を取り戻した中学生編。あとちょっと続きます!

今年のお正月の前山と私。何故か夜景が見えるところへ行きました(笑)

著者紹介

ぱいぱいでか美
1991年5月3日生まれ、三重県出身。牡牛座O型、桃色の女。名乗るほどでかくないがそこそこでかいおっぱいを武器に、テレビやグラビア、ライブにDJ、もはやおっぱい関係ない執筆業など、縦横無尽に活動中。

【近況】
今年もアイドルの夏フェスに出演決まりましたー! アイドル横丁にはDJとして出演いたします! いつものようにハロプロ関連しかかけませんが、みんな“いいねダンス”をする心の準備だけはしといてください。

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