めちゃくちゃ悩んだ恋愛と卒業危機【ぱいぱいでか美、桃色の半生!】第12回

連載・コラム

[2018/9/17 12:00]

「言うほどでかくないがそこそこでかい」おっぱいを武器に歌手、バラエティ、グラビアなどジャンルにとらわれず活躍するタレント・ぱいぱいでか美が自身の半生を初めて振り返る連載!


第12回:めちゃくちゃ悩んだ恋愛と卒業危機


めちゃくちゃ悩んだ恋愛

こんにちは、ぱいぱいでか美です。最近はカントリー・ガールズさんの楽曲『待てないアフターファイブ』をアラームにして起きてます。聴き終わるまでに起き上がれたらその日は優勝です。小さな成功体験が、自己肯定感に繋がりますので!

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専門学校と大学の軽音部活動はすごく充実していました。1年生になり、ひとり暮らしにも慣れましたし、近所の薬局でアルバイトもしたり、まぁよくいる貧乏学生のような生活を日々送っていました。二十歳を迎えてからはお酒の楽しさも覚えて、よく軽音部の先輩たちと八王子で飲んでいました。

ただこの頃、人間関係……というか、恋愛にめちゃくちゃ悩み始めた時期でもありました。当時の人とあまり上手くいかなくてまたお薬に頼る生活。そうすると副作用で起きられなかったり、食欲をコントロールできなくなったりして、一時的に心は落ち着いても別の部分ですごくストレスを感じるようになってしまい……。恋愛相談をできる人も限られていたので、久しぶりに高3の頃(※第9回参照)のような、日に日に元気がなくなっていく実感がありました。しかも高校のときの自己完結的な悩みとは違って、相手ありきの悩みだったのでなかなか難しくって。

今思えば恋愛に依存してたから病んでたというより、病み始めたから恋愛に依存してしまい、結果病んでしまったってことなんですけどね。まったく冷静ではなかったので、そのへんの判断もつかず。ただでさえ貧乏なのにその人にお金も時間も費やしてたからマジで気づいたらお金がなくって! だから、せっかく東京に出てきたのにお金がなさすぎてハロプロの現場にもあまり行けなかったんです、この時期! 最悪すぎる! 現場に行けてないうちに2番目に好きだったメンバーの卒業が発表されたときの絶望感は、どんなお薬の副作用よりキツかった。2011年の年末、忘れられない……。

バイトには年下の子もたくさんいたんですけど、私の貧乏っぷりを心配した女子高生が廃棄の食品に「仲井さんが持って帰ります! 取らないで!」って書いてくれたりとかして、嬉しくて泣いたりしていました(笑)。数少ない相談できる先輩がビッグボーイやバーミヤンで話を聞いてくれていつもおごってくれたりも。「売れたら返して」って言ってくださっててまだ全然返せてないのでもうちょっとがんばらないとですね……! 余談ですがこの先輩にスペアザ(SPECIAL OTHERS)を教えてもらって大好きになりました。

そんなこんなで鬱がぶり返しつつも、高校のとき同様、まわりのみんなのお陰でなんとかかんとか持ち直していました。いつの時代を思い返しても、人に恵まれてるんですよね。感謝しまくりです。

もしかしたら卒業ができないかもしれない!

が!ここで問題発生。病みまくっていた時期に、出席できてなかった授業がめちゃくちゃありまして……。高校の頃のように学校側に相談も報告もしてなかったから、まじで単純にダラけて欠席してるのと同じで。たまに出席しては家で課題をこなして、提出してはいたんですけどね。でも出席ないと意味ないし! 同級生が表舞台は諦めて音楽関係の裏方に就く就活をがんばったり、引き続きアーティストへの夢を追いかけたりしてるなか、もしかしたら卒業できないかもしれないという唐突にやってきた現実。もう恐ろしくて恐ろしくて脳みそがギュッとなりましたよ、あのとき。

ほかにも自分のような生徒が何人かいたので、補習を開いてくれた学校に甘えて、なんとか卒業しようと奮闘しました。そして最後に出された課題が反省文。そりゃそうですよ反省することしかないですから補習受けてる奴らなんて。でも本当にこれがキツくて! ノルマがあえて決められておらず、そのうえ内容と文章量で卒業は決まるかもしれなかったので、とにかく書きまくるしかないという。もう幼少期から振り返って反省反省反省。自分が何で出席が足りないのか、どうしてこうなっちゃったのかを書きまくり。学校でも家でも書きまくり。で、家で書いてるときに、病んだ原因かもしれぬ当の本人が隣で爆音でゲームとかしてるんですよ! まじでぶっ殺してやろうかと思った! 状態は良くなってるもののまだまだメンヘラだったので、なんかの拍子に爆発しちゃうんですよね。ゲームしてんじゃねぇよ!つって。1回警察呼ばれるくらいのケンカになったのが懐かしいです……。すみません、お世話になりました……。

まあ何にせよダメなのは自分なので、レポート用紙20枚くらいで反省文を提出し、卒業させてもらいました。提出した人のなかではダントツで量が多かったらしいです。ほかの子も普通に卒業できてたからもうちょっと手を抜けばよかった(泣)。意外にこういう部分でバランス感覚が悪いというか、生きるの下手なんですよね……。

楽しい授業の思い出もたくさんあるのですが、卒業間際になってそんなことになっちゃってた生徒なので、あまり学校に対して顔向けできないなーとか、ずっと思ってたんですよ。感謝があるからこそなおさら。でもつい最近、母校・日本工学院のウェブCMが公開になりまして。なんとぱいぱいでか美出演しとります!

はぁー、こんな日がくるなんてなぁ。以前から母校のイベントにはOGとして数回呼んでいただいてたのですが、まさかのCMですよ! あのとき諦めずにちゃんと反省文を書いてれっきとした“卒業生”になれて本当に良かったです(泣)。学んだことも活かして活動しております(泣)。

当時のことがなければ書けなかった歌詞がたくさんある

あの頃は悩みまくった恋愛も、今やあそこまで悩めていたことが羨ましいとすら感じますからね(笑)。ないものねだりですが。当時のことがなければ書けなかった歌詞がたくさんあると思うと、本当にいい経験でした。

ちなみにその人とは病気とか全然関係ないタイミングでお別れしちゃいましたが、最終的には超優しい方でしたしスーパー理解者でした。むしろありがとうすぎる毎日でしたよ。ていうかなんならあの頃は被害者意識マックスで、実際お薬がぶ飲みの時期とかもありましたが、めちゃくちゃ自分にも問題点ありまくりだったんですよ。振り回されてるつもりだったけど振り回してたなーっていう……怖いですねぇ。

ぱいぱいでか美にもそんな時期があったんかーと思いながら、歌詞を読んでもらえたら、また違ったおもしろさが出てくるかなぁと思って今回は珍しく♡恋バナ♡してみました。えっ。恋バナってもっと爽やかなやつじゃないの……。私の恋愛がもしも映画化されるとしたら、絶対土屋太鳳ちゃんには演じてもらえないだろうな……。

次回は音楽活動の話を爽やかに書いていきます!

大人ってなんだろうとか考えながら出席した成人式。隣はもちろん大親友・前山です!

著者紹介

ぱいぱいでか美
1991年5月3日生まれ、三重県出身。牡牛座O型、桃色の女。名乗るほどでかくないがそこそこでかいおっぱいを武器に、テレビやグラビア、ライブにDJ、もはやおっぱい関係ない執筆業など、縦横無尽に活動中。

【近況】
“吉川友にぱいぱいでか美”という名義できっかとのコラボシングルの配信がスタートしました! 『最高のオンナ』、ぜひダウンロードしてくださいね。

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[ぱいぱいでか美]