『音鳴(オトナ)の玩具(オモチャ)』第10回:これ、何えもん?その2
漫画家・イラストレーターの福島モンタが、音の鳴る香ばしいおもちゃを紹介していきます!
宇宙飛行士……えもん?
セグウェイの棒のないタイプに乗って月面を滑走かな? すごいね!最先端技術だね!
もういたるところに「Astronaut」(宇宙飛行士)ってシールべたべた貼っちゃって、ほかに特筆すべきことが何も思いついてないの丸出しだね!
本物の宇宙飛行士の持ちものに「宇宙飛行士」ってシール絶対貼ってないと思う。
暗示なのかな、鼓舞してるのかもね。
ぼく、宇宙飛行士だぞ!
って。貼っておかないと不安なんだろうな。
で。
否が応でも触れないわけにいかない、顔問題である。
間違ってたらごめんなさい、ドラですよね?
よくドラを描くときにやってしまいがちなミス、「顔の内側の線が目にかからないで丸く覆ってしまっている」をそのまま製品化しちゃってますが、これ、ドラですよね。
売れなくて在庫抱えた宇宙飛行士のオモチャのヘルメットにドラの顔印刷しちゃえ的なアレですよね?
いや、待てよ、何事も決めつけるのはよくない。
似てるけどドラと決まったわけじゃない。
ほっかむりドラだし。
そもそも、このオモチャはベトナムのドンバ市場というマーケットのパチモンの墓場みたいなお店で見つけて、
店のおばちゃんにちゃんと動くか確認して買うと言ったら、「あ、箱があるからちょっと待ってて」ておばちゃんが持ってきた箱が、
はい、アウト~~!
完全にドラですね。
言い逃れようのないドラですね。
骨川くんもいるし。
もう、こういうことやってたらダメだよね!
オリジナルキャラを育てなさいな!
ん!
んんン?
「Doraenon」!? 「ドラえノン」??
のん?ノン?ノンドラ?ノラに非ず?
てことはドラじゃない?
セーーーーーーーーーフ!!
で、このドラえのん、動かしてみたところ、あるはずの後輪がなくてうまく動かないんでやんの。なんだそれ。多分、動作確認したやつと違う箱入りを持ってきたんだな。
前方の動力部が浮いて動かないから、電池の重りを付ける。手のかかるやつめ。
まあ、これといって特筆すべき動きもないな。
【おまけ】
前回の足細ドラと。