ANZEN漫才・あらぽんの『アダチニスト〜足立区ストーリーズ〜』第28回:足立区モンスターハンター(8)
[2019/7/15 17:00]
ボンタンくん「いや、先輩からのお下がりで履いてます」
竹内「なにそれ? 伝統ってこと?」
本郷「お前がここの頭なの?」
ボンタンくん「頭とかではないです。僕中2なので」
中2とわかった瞬間、本郷のドSが加速する。
本郷「調子こいてるだけってこと?」
ボンタンくん「いやそういうわけではないです」
竹内「喧嘩できんの?」
本郷「そんなの履かれたらそう思うじゃん」
ボンタンくん「すみませんできないです」
本郷「調子こいてんじゃん」
竹内「おもしろいからそれちょうだい?」
ボンタンくん「すみませんズボンこれしかないんで厳しいです」
竹内「は?」
そんなやりとりを繰り返し、さんざんめちゃくちゃな絡み方でぼんたんくんを困らせたあと、竹内がボンタンくんに言う。
竹内「道わかる?」
お前ら、よく聞けたな!と思いつつ絡みきってから道を聞くというギャップでボンタンくんの学校をあとにした。地図まで書いてくれたボンタンくんの字は意外に丸文字だった気がする。
結局、竹内が言っていた「足立区ってこうなってんじゃん」という説はまったく検討外れで完全に迷っていた。
吉井「いつ言おうかなと思ってたんだけど漢字中ってバールでいけんのよ」
竹内「なにバールって?」
吉井「まっすぐ進んで曲がるだけってこと」
竹内「で、なんでバール?」
吉井「バールって形がLじゃん? だからバール」
竹内「L字でよくない?」
本郷「てかお前先言えよ」
吉井「ごめんごめんとりあえずバールで行こう」
あら「吉井Lでいいわ、めんどくさいわ」
自転車で遠回りさせられたことで独特なイラつきをみせる吉井をなだめつつ、だいぶ遠回りしてやっと漢字中への土手ルートに復帰。そこは俺たちの地元からだいぶ離れた本郷の地元だった。
そしてまた事件が起きる。(次回へ続く)