ANZEN漫才・あらぽんの『アダチニスト〜足立区ストーリーズ〜』第33回:中学の卒業文集
〜LINE〜
あら「なんでMiXか覚えてる?」
みや「わからないけど確か、お互い野球やサッカーとか違うけどそういうのをミックスしてひとつにする?みたいな感じで中学?の文集でミックスの絵を書いた記憶ある気がするな~。なんでだろうね」
こんな感じだったみたい。ただ僕の卒業文集にはすでにこう書いてあった。
〜中学卒業文集『未来』〜
タイトル『暴飲暴食な俺!!』
荒木 祐
俺の夢は、バカでかい。それは、お笑いで天下を取る事だ。
どっかの事務所に入って、その事務所の一押しになる。
そのためには、相方が必要だ。
だから中学生のうちにコンビを組みたい。
つーかもう組んでる。それは、C組の宮園くんだ。
宮園とならたぶん売れる。だから中学生のうちに芸を磨きたい。
宮園とは保育園、小学校、中学校が同じだった。だから組んだ。宮園はボケだ。俺もボケだ。つっこみも宮園、俺もつっこみ。つーか今までにない新しいスタイルで、お笑い界に革命を起こす。そして、バカ売れする。たぶん最初は、いじめとかほされたりするかもしれないし、思ってるよりもかなり厳しいと思うから、そういうのに負けないで、ダウンタウンや99みたいに売れて、デカイ家を立てて、お正月には、海外に行ってTVとか新聞記者の人にいろいろ聞かれたい。
そして、お金を貯めて、親とかにすげぇー楽な生活をさせてあげる。あと、いろいろ迷惑かけた人達になんかしてあげる。で、自分の番組を持って有名人の母校(仮名)とかそんなのを一時期作って、6中に行く。それが俺のバカでかい夢だ。
これが僕の卒業文集だった。
〜アンサー文集!〜
中3の荒木へ
荒木、なんだかわからないけど、読み返したらな、お前の当時の自由な気持ちと夢いっぱいな文章に34才の荒木は勇気をもらった気がするよ。
お前が想像していた未来はダウンタウンさんにも会えてるし、ナインティナインさんにも会ってるぞ!
番組は持ててないけど母校には行けたぞ!
結婚もして海外にも行った。
家はまだ建ててないはごめんな!
あとな、目上の人には「さん」をつけろ!
文字数稼ぎでやたらと「、。」使いすぎ!
そして今、お前は文章を書く仕事をしてるぞ! なんかありがとな!
お前の夢を全部叶えられるように頑張るわ!
あらぽん
ヤンチャな経験をして、お笑い芸人になる夢を抱き、たくさんの人から学び、迷惑をかけ、いろんな経験をして、僕たちは中学校を卒業しました。この中学での経験は今の自分の基礎になっている気がします。
ただ「ありがとう」の言葉しかありません。