平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)【音楽“ジャケット”美術館】構図や色使いもパーフェクト! クイーン『クイーン・ロックス』
[2018/8/28 12:00]
音楽と絵画を愛するお笑い芸人・平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)が美術館の館長となり、自身が所持する数々のCDジャケットのなかから絵画的に見て優れているもの、時に珍しいものをご紹介する連載。
第3回:構図や色使いもパーフェクト! クイーン『クイーン・ロックス』
クイーンさん、前回クソミソに書いちゃってごめんなさい。というわけで今回はそのフォローも兼ねまして、クイーンのアルバムから素晴らしいデザインのジャケットをご紹介。
クイーン『クイーン・ロックス』(1997年)
こちらは1997年発売、幅広い音楽性を持つクイーンのなかでも特にロックな楽曲を集めたベストアルバム。カッコイイ。とにかくこれはカッコイイ。有無を言わさずカッコイイ。あの名盤『オペラ座の夜』(1975年)のジャケットデザインをアレンジしたもので、メンバーそれぞれの星座(獅子座ふたり、蟹座、乙女座)を表したもの。
動物たちのリアルな迫力といい、躍動感のある構図といい、絶妙な色使いといい、まさにクイーンのベストジャケットだと思う。緑の背景に浮かび上がる燃えるような色のタイトル文字もいい。これこそまさにジャケットだけで購買意欲が湧くアルバムだ。素晴らしい!
それに比べて『ザ・ミラクル』のジャケット(※第4回参照)は……。4人の気持ちをひとつにするのはいいけど、物理的にひとつになってどうすんだよ。さらに裏表紙なんてキショすぎんだろ。どっかいけよ。内容はいいのにあれじゃファン以外は購買意欲が湧かないってもんだよ。ジャケットひとつで中身の印象だって変わるんだからそこらへんしっかりしてくれよ。
まったく。
ほんとに。
なんなんだよ。
というわけでフォローの回でした。また来週。